先日、あるクラブチームのカップ戦にお呼ばれして、インストラクターとしてのアドバイスと、自身でレフェリーをさせていただく機会をいただきました。
※写真と大会は関係がありません
その中で私がレフェリーをする際に、そのチームの審判の重鎮が「工藤さんの審判を見ておいてね!」とおっしゃったのです。
「えー!(苦笑)」と叫びながらも気持ちを引き締めて臨みました。
しかし、その後は別件の予定があり、スムーズに試合を運ぶことができたので、皆さんに少しだけアドバイスをさせていただいて次の現場に向かったのです。
◇
そして数日前に、その大会に参加していたお父さんコーチ兼レフェリーの方々とお会いする機会があったのですが、あの時にきちんと皆さんが見てくれていたのだとうれしくなったのです。
それは、試合中に私が選手にかける言葉に対してでした。
小学校中学年の大会でしたので、当然ながら育成年代です。
その年代で手を出すようなプレーを少なくさせたり、無茶なアタックをさせないような声掛けが必要だと感じています。
そこで手を出さない、無茶なアタックをしないと覚えてくれれば、高学年になっても、中学生以上の年代になっても正当なプレーを行ってくれるようになります。
ですから育成年代の審判ほど指導を交えたレフェリングをしなければならないと思っています。
私は試合中に「手を出しちゃだめだよ」などと「事前に」選手たちに伝えるようにしています。
その反則が起きないように試合を進めるのがこの年代では重要です。
しかし、その言葉を無視したような無茶なアタックに対しては、きちんと本人と周りにも聞こえるように「どうしてそのプレーがいけないのか、どうするべきなのか」ということをわかりやすい言葉で説明するようにしています。
それは怒ったり叱ったりするのではなく、「諭す」という姿勢に徹するべきです。
たまに見かける審判の中には威圧的な方がいらっしゃいますが(誰?見た目で威圧していると言っているのは^^;)、特にこの年代ではそうではなくて諭して理解してもらうという姿勢が必要になります。
もし万が一「こら何してるんだよ!」などと声をかけられたとしたら、選手によっては委縮してしまいその後の育成に影響がでてくる可能性もあります。
そうではなくて、どうしてそのプレーがいけないのか、どうするべきなのかを落ち着いて伝えることにより・・・場合によっては選手と目線を合わせたうえで・・・その選手が同じ反則を繰り返さない、そういう試合の中での指導を行うことができるのだと考えます。
それをクラブのカップ戦で私のレフェリングを見ていた方々が気が付いてくれていて、それを自分もやってみようと思っていただけたのがたいへんにうれしかったのです。
そしてまた、自分のレフェリングを見に来てくださいと言っていただけたのですから、本当にありがたいと感じました。
◇
インストラクターとしてまだまだ新米ですが、こうやって現場に少しでも足を運んで皆さんのやくに立つようなことができればと思っています。
私は台東区連盟の推薦を得て審判インストラクターとなったので、当然ながら東京都と並行して台東区の審判のためにいるのだと理解しています。
もちろん、アクティブレフェリーの仲間(といっても皆さん派手に年下ですが)のレフェリングをみてアドバイスができればとも思いますし、それは皆さんが現場に足を運んで!と言っていただければ、時間の許す限り現場へ行こうと思っております。
自身はまだアクティブレフェリーとしても活動しておりますが、審判インストラクターとして初心者やS3アクティブの皆さんの手本となるようなレフェリングや、アドバイスができるようになるため、今後も努力を重ねていこうと思います。