アルゼンチン 対 韓国

やはりアルゼンチンは強かったと思うのと、もう一つは日本はオランダに徹底して叩かれる可能性が高いと感じてしまいました。
アルゼンチンとオランダとの差は、個人プレーなのかそうではないのかというところですが、そちらは置いておいて、韓国について書きたいと思います。

韓国は初戦のギリシャ戦で素晴らしい戦いをしました。
正直なところ今の日本では到底できない戦い方であると思ったものです。
そして事実としてカメルーン戦に日本は勝ちましたが、お互いにがちがちに守り、立ち上がりはたいへんにつまらない(見る側にとって)試合となってしまいました。
それからみると韓国の戦いはアジアの国(体格などが似通っている国として)のやりたいサッカーの一つの方向として正しいものであると見られました。

しかしながら昨日のアルゼンチン戦においては、やはりいいところを出すことができないという結果になりましたが、それほど悲観するものではないと考えています。
結果としてでた1-4というのは不幸な結果でしかありませんが、内容としてみれば1-2か1-3という内容です。
もしかすると2-3だったかもしれません。

なぜなら日本と同じく決めるところを決められなかったのが大きいわけで、後半立ち上がりで同点にしておけばその後の展開は大きく違ったであろうと考えるからです。
その意味において完全に集中力が欠如してしまった四点目などというのは、集中している韓国であればきっと防ぐことができたのではないかと思っているのです。

先日、アシスタントで入ってくれる横塚コーチと電話で話をしましたが、私が日本代表に対して極めて厳しい意見を発していると指摘されました。
それはたぶん間違いのないことであり、日本代表にはかなり厳しくあたっている部分があると自分でも認識しています。
ですが日本代表を応援する、愛するというものは間違いなく強いのですが、どうしてもメンタル的に気になるとことであったり、世界的なスタープレーヤーでもないのに勘違いしたような態度を見たりするとどうしても我慢がならないのです。
日本代表として選ばれたのであれば、日本を背負う気で頑張って欲しいのですが、前回のワールドカップでのQBK発言とか、なんか目だって海外に行きたいというようなだけのものというのは、見ていて非常につまらないものに見えてしまうのです。

そうではなくまずは目の前のサッカーに全力を尽くし、格好だけでもいいですから「日本のサッカーファンのために」という姿勢を見せてくれれば、ファンは納得しますし結果が出ればその先のステップがあるのではないかと思っています。
ところがそうではない選手が散見されることや、目立つプレーをアジア予選の中でしようとする選手が見苦しいと感じてしまうのです。

結果が出ている選手はそこからの展開があるとは思いますから、その先を見据えて代表での戦いをしているのは中田が現役時代をみればなんとなく理解できるのではないでしょうか。
本田や森本、松井、長谷部に期待しているのはそういう部分で、日本代表をその先へ持っていくだけの考えをまず持つことのできる選手ではないかと考えています。

さて韓国に戻りますが、まだ韓国には充分すぎるほど決勝トーナメントへの出場権は用意されていると思っています。
単純な話ですがナイジェリアに勝てば文句なしで進出できると思いますが、こればかりはギリシャがどうなるかわかりませんので確実とは申せません。
しかしその戦いに集中すればおのずと結果は出てくるのではないかと感じます。
そしてそういう時の集中した良い韓国は、結果を残すことができるのではないかと思っています。

確かに彼らの国は2002年に疑惑の判定を繰り返したといわれていますが、そういうものを払拭するくらいの活躍をできるだけのポテンシャルを現在は持っているのだと思っています。
オシム時代の日本のように、世界に対して「こうだ」といえるサッカーを少なくともギリシャ戦ではできていましたので、今後の彼らの戦いを見ていこうと思っています。

もちろん一番に応援しているのは日本でしかなく、韓国は「アジア代表の一つ」としてみているだけです。
理由は単純で、アジアの枠を減らされすぎないようにするということでしょう。
オーストラリアも大敗を喫しましたし、韓国も結果だけ見れば大敗となりました。
日本が今度はオランダとどういう戦いをするのか、結果はどうなのかというのを世界中のサッカーファンは見ているはずです。
ここで日本が踏ん張らなければ、アジアのサッカーは結局は「どうしようもない」と見られてしまう危険性がありますので、今こそ日本代表には奮起してもらいたいと思います。

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