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NSP CLUBでの選手の自主性の入り口

NSP CLUBでは、選手の自主性を重んじる・・・というか、自分の意見をきちんと整理することができるようにするため、極端な話ですがコーチへの「おたずね?」というのを、やめるようにしています。

例としては「トイレ行ってきていいですか?」「水飲みに行っていいですか?」というものです。

両方とも、緊急性があってトイレに行かなくてはならない、のどが渇いているため水が飲みたいのですから「トイレ行きます」「水飲んできます」と報告または確認だけで良いものです。

そのため「トイレ行っていいですか?」と聞かれた場合に、にやりとして「ダメと言ったらどうするの?」と言うわけです。

付き合いが長くなってくると、コーチの「にやり顔」で「あ!行ってきます!」となります。

これが入口となります。

なんでこのようなことをするかといえば、試合中に自分が判断してプレーしなければならないわけです。

いちいちコーチにプレーの確認などする必要はないですし、仲間にも許可を得てからプレーをしたり、パスを出したりするわけではありません。

主体的に動かなければ、サッカーをすることはできませんし、うまくなることはないと考えているので、細かい話となりますがこうした確認であったり許可を得る行為は当クラブでは良しとしていません。

もちろん試合中でアウトオブプレーの時にお互いに確認をしたりすることは必要で、それも自分が考えたものに対しては主体的に会話をスタートさせて、互いに理解をしあう努力が必要となります。

そのため主体的に行動を起こすことができるようにならなければ、ほかの人に自分の考え方などを理解させられないことになります。

これは、サッカーに限った話ではなく、社会人になってからも必要なことで、リアクションではなくアクションをすることが重要になりますので、サッカー選手としてだけではなく優秀な社会人となるための必要な要素でもあります。

そのために、当クラブでは「教えすぎない」というところも考えながら「指導(という言葉は嫌いですが)」をしているのです。

全部教えてしまっては自主性や考える力を奪ってしまい、コーチの言ったことをトレースするだけになります。

これでは
「強いチームに入って、優秀な(と言われる)コーチの言う言葉に従えさえすればよくなる」
ということになり、自主的にサッカーがうまくなるようなことはない、と私たちは考えています。

だからこそ自主自立の精神で、自分たちでサッカーを表現して、その結果を得るということをするクラブにしたいと考えています。

コーチたちは選手たちの一番の応援団でありたいと願っているからこそ、練習では厳しくも楽しく過ごし、試合は見守ることを中心にしていきたいと思っています。

たかだか大会参加をはじめて三年目の弱小チームの代表兼コーチがなにを言ってるという意見もあるでしょうが、私は我儘にかつ自分の考えを表に出して今後も進めていきます。

U-15の準備も進めていますが、こちらでも基本的に同じ考えですが、強度が変わってくるだけのことと思っています。