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全日本クラブユースU-18編

クラブユースU-18は、関東プリンス所属の横浜Fマリノスの優勝でした。

関東予選グループステージで、プリンスプレミア所属のFC東京に3点リードされながらも土壇場で追いついたのは実力だったと改めて理解しました。

しかし、昨年プリンスプレミアで最下位に沈み、関東プリンスで闘っている三菱養和が優勝したことを思うと、ノックアウトとはいえユースのレベルは大きく差があるわけではない証明なのだと思っています。

審判としてこういう年代の選手の試合を担当させてもらうことがあります。
もしかしたらこの中から将来の日本代表がでるかもしれないという顔ぶれの試合を間近で見られるのはたいへんな幸せです。

柏レイソルU-18からハンブルガーSVに移籍した(最初はU-19ですが)伊藤達哉なんかは、彼が中学二年の三菱養和カップで審判をしたときに会っていますし(ブルーファイターズ時代ももちろん)、こういう選手たちと同じフィールドにまだ立たせて貰っているのは、審判員としてありがたいと感じています。

そのかわりフィジカルを整え、ルールを学び絶えず準備をしていますが^^;

選手時代はフィジカルの優位だけで、練習嫌いだった私からは信じられないトレーニングをしています(笑)

でも、こうした高いレベルの選手とやることが楽しいとも思っていません。
Tリーグの下位であっても真剣勝負をやっている場の審判は、本気で彼らと向かい合い、学生の審判とも話し合いチームを作るのも喜びです。

大学リーグの下部であっても、真剣な選手はいっぱいいますので、手を抜くなんてことは考えられないわけです。

この足が続く限り(彼らに置いて行かれない限り(笑))、彼らの真剣勝負の場を見届けていたいと思います。

U-18の選択肢としての続き

まずはこちらのリンク先を見てください。

日本クラブユースサッカー選手権U-18 関東予選(2014年度)

二次予選は当然のことながら、一次予選から東京のクラブチームは頑張っています。

一部リーグのFCトリプレッタは全敗かもしれませんが、しかし対戦相手は横河武蔵野を除いてすべてがJ下部チームになります。

二部リーグにも水戸ホーリーホック、栃木SC、YSCC、町田ゼルビアとJ下部のチームがいます。

こういうところでU-18のチームは戦うことができているのです。

しかもJ下部とあたることができるのですから、自分を鍛えるには十分な条件だと思っています。

U-18の選択肢としてT4に満たない地域チームの選択をするよりも、もしかするとチャンスは広がるかもしれませんし、選手権より得るものがあるかもしれません。

なにせ選手権で全国となれば、東京では二校しかでることができず、プリンス関東などのチームに入らなければJ下部との対戦など望むべくもないのです。

これでもU-18クラブチームを選択しない理由はありますか?

U-18の選択肢としてクラブチームという決定

高校年代でJユースじゃなきゃ高校の部活で選手権を目指すというのが一般の流れなのかもしれません。
プロを目指す選手達はJユースのセレクションでひっかからなければ、高校選手権出場に近いチームを選択するのは当然のことかもしれません。

じゃあもう一歩でもう一つランクが上げられるかもしれないという選手を、東京で言えばT4以下のチームでとなると、その先はなかなか厳しくなるのは間違いがないでしょう。

そんな中でありますが、選択肢として東京の場合はU-18のクラブチームがあると思っています。

何が部活動と違うかといえば、指導者がプロフェッショナルであるということが最も違います。

例えば葛飾区を本拠にしているジェファFCのユースは、國學院久我山高校で長年監督をつとめていらっしゃる、李済華(り じぇふぁ)さんが監督を務めている。

T1からT2に降格してしまったが、頑張っているのはトリプレッタというチーム。
昨年T1に上がったときは、修徳高校を破っての昇格だったのはすばらしかった。

ちなみに東京のJ下部以外のU-18は以下。

・FCトリプレッタ ユース
・杉並アヤックスサッカークラブ U-18
・リオ・フットボールクラブ
・杉並フットボールクラブ ユース
・三菱養和サッカークラブ ユース
・横河武蔵野フットボールクラブ ユース
・大宮ソシオフットボールクラブ U18
・西多摩SSS1993
・INAC多摩川 U-18
・nexo tokyo FC U18
・TFCシュトルツ
・ジェファ・フットボールクラブ U-18
・大森FC U18

三菱養和と横河武蔵野は別格としても、それ以外に11チームものクラブチームがある。

普通の高校に行くのであれば、こちらも選択肢として興味深いと思われる。

かく言う私も当時としては珍しいクラブチーム出身者であるため、クラブチームという選択肢を考えられる。

Jじゃなくとも、東南アジアのクラブであったり、オーストラリアであったり、高校でもトップクラスのチームの監督はコネがあるのだが、実はクラブユースの監督やコーチはプロフェッショナルであるため、それらの人と変わらないネットワークがある。
そのため普通の高校よりもその後の選択肢は広がるわけだし、職業としてのサッカー選手からその後の指導者などというルートもできてくる。

私達もいつの日かU-18にチャレンジをしてみたいと思っているが、苦労しているユースクラブをみるとその大変さがよくわかる。

だが、普通の高校よりもはるかに指導力としては魅力のあるクラブチームを少しでも増やすことで、東京のクラブチームのレベルももっと上がっていくことと思う。

今は高校の部活を辞めた選手が入っていたりするが、そうではなくて最初からクラブチームを目指すという選手が集まってくることで、もっと面白いクラブが見られるのではないだろうか。