日本代表の強化とJリーグの強化

昨日ブラジル相手の「テストマッチ」で、ブラジルに大変失礼なことをしたと思っている。

圧倒的に格下である日本が、ブラジル相手に飛車角抜きなどというのは、なめているとされても仕方がないだろう。

ただし、今後のテストマッチは当然ながら今回のような人選が必要だと思っている。

Jリーグで活躍した選手は、どんどん海外で修業をしてくればいい。
ダメ出しをされたらまた戻って努力をすればいいわけだし、その結果また海外から呼ばれるかもしれない。

なんで海外に行けというかというと、日本とは違うサッカー、特にヨーロッパや南米の選手を知ることにより、そのサッカーの質を高めることができるようになるということと、より高いレベルのチームに移籍することにより、得られるものが多いであろうということだ。

残念ながらJリーグのチームは突出したチームがないのだが、それが悪いところでもあり、良いところでもあると思う。

日本の二部リーグであるJ2は世界でも屈指の二部だと思われるし、なによりもその中位以上の競争と言うのはたいへんに高いものがある。

だからこそそこで若手とベテランの融合を果たし、レベルを上げることが日本代表にとって将来の財産となると考えている。

だが残念なのかどうかはわからないが、J1は戦力の拮抗が徹底しており、また大きな特徴のないチームばかりで、例えばフランスリーグアンであったり、スペインリーガのように突出して特徴のあるチームがない。
それらのリーグにはトップチームだけが得ているというものもあるかもしれないが、そこで得られるものも多いようにも思う。

その意味で数年前に検討された日本のプレミアリーグ構想というのも理解できなくはないが、今は全体の底上げを考えるのであれば今の状態を高めていくことが必要だと感じる。

日本代表は海外組が多くなるのは仕方がないが、日本代表を強化するためにはJリーグをもっと高めていくしかない。

クラブワールドカップに残念ながらこのところ日本チームが出ていないのがたいへんに残念だが、そこに必ず予選突破できるようなチームがでてこなければその先は見えてこない。

私の指導のベース八軒北小学校

私が20歳になる時に、サッカーのコーチを始めたのが札幌市立八軒北小学校でした。

実はこのころ自分の目標である職業に事情があって就くことができないため、自分はどういう人生を歩めばいいのかわからなかったときで、浪人のふりをして(予備校の模試だけはお金の関係で受けに行っていました)進路を考えていた時期でした。

私が卒業半年前までいた小学校から分かれた小学校が八軒北小学校で、自転車で移動をしている途中でグラウンドを覗き込んだところ、サッカーをしていたのでずっと見ていたわけです。
その時、グラウンドの中から呼ばれたのです「おい、サッカー見てるのか?だったら一緒にやらないか?」と。
今でもそうなのですがサングラスをはずしてみた先にいたのは、小学校の時に選抜でお世話になった遠藤先生でした。

遠藤先生は私の顔をみて「おー工藤くんじゃないか」と、なんと覚えていてくれたのです。
「ずいぶん体がでかくなったな。顔は変わらんが。」と笑いながらおっしゃっていただいたのです。
すぐにグラウンドに入り、子供達とジーパンのままでしたがサッカーを始めました。

終ってから遠藤先生が「もしよかったらコーチが足りないので、たまに来てくれないか。」とお誘いをいただいたのが、私がサッカーのコーチになるきっかけでした。
遠藤先生がいなければ、私はここまでサッカーに関わることもなかったでしょうし、社会人リーグに参加をしてアマチュアでもそこそこやらせてもらえることはなかったでしょう。

遠藤先生は当時も札幌のトレセンなどの指導をされていたようで、高校の後輩などもこの話をすると「遠藤先生にはお世話になりました」という奴もいるのです。

なんで遠藤先生を思い出したかと言えば、今週の日本テレビは20周年のTOKIOとタイアップして番組編成をしています。
私がコーチをしているときに、TOKIOの松岡くんが八軒北小学校にいたそうで、どうも会っていたようなのです。

実はTOKIOの松岡くんとはその後あることでお会いすることになるのですが、たいへんな好青年で私にも丁寧に接していただいたのです。

その松岡くんを見て、八軒北小学校と遠藤先生を思い出したのです。

今でも遠藤先生がいなければ、今のサッカーに対している私はいなかったのだと思っています。
ありがとうございます。

FC鈴鹿ランポーレが東海社会人を制する

三重県からJリーグ入りを目指している、FC鈴鹿ランポーレが2年ぶり2度目の東海社会人で優勝した。

監督である高木成太は4年で2度の優勝ということで、指導者としてまずは成功したと言っていいだろう。
ただし、その優勝は多くの選手と、多くのスタッフの皆さんに支えられたのは間違いがない。

ストレートすぎる言動が誤解を生むこともあり(私もさんざん喧嘩をしましたが)、選手の大量離脱があったり、サポーターとのいざこざなどもあったようだが、地域決勝大会に進むことでどうかサポーターの皆さんにはまずは納得をしていただきたいと願うものである。

今週末からは全国社会人トーナメントが和歌山県であるのだが、絶対に優勝しないで良くなったのは大きい。
東海社会人を制することで地域決勝大会への出場権は、全社での優勝が絶対ではなくなったのため、地域決勝大会への準備としての大会という位置づけになるため、選手のテストであったり全国大会の雰囲気を選手たちが知る機会になるなど、有利に地決での戦いを進めるための材料としてほしい。

二年前の全社では一回戦目での敗退と、地決では結果として三敗した(大差があるとは思えなかったが残念ながら勝利できなかった)ということがあるため、まずは全社で「全国大会でランポーレは勝利することができる」という自信をつけていただきたい。

FC鈴鹿ランポーレは来年からJFLでの戦いと言うことになれば、このメンバーで戦うのはあと少しということにもなり兼ねない。
厳しいことではあるが、チームが成長していくためにはより強くたくましい選手や、より力のある指導者や体制を作っていかねばならない。
その意味でチームは生き物であり、成長をしていかなければならないのであるから、サポータの皆さんにはどうかFC鈴鹿ランポーレというチームを将来にわたって応援していただきたいと思っている。

特に個人的にも何度かご挨拶をさせていただいているナカニシさんには、これからもFC鈴鹿ランポーレのため、声をからしていただきたいと切に願うものである。
ナカニシさんがいるからこそランポーレのサポーターは他とは違うものになっていると感じるからこそだ。