審判意識向上のきっかけ

審判員として本格的に動き始めて10年ほどが経ちましたが、実は審判資格を取得してから30年が経ったわけです。

当初は選手と兼任での資格でしたので、3級を取ったのも更新するのが楽だからというものでした。

実は審判委員会の方から若い時にお誘いいただいていたのですが、自分はまだプレーヤーだという風に思っていたので、若い頃には全く興味を示すことがありませんでした。

しかし40歳を過ぎて本格的に審判活動をするようになってから、その奥の深さに毎回悩み、喜び、真剣に考えている自分がいます。

そして先日審判として意識向上のきっかけになったのは、S1級審判員の竹田和雄さん(横河武蔵野サッカースクール)でした。

竹田さんはJリーグの審判として活動しているのですが、先日ある試合会場で同じ大会の前の試合で副審を務められたのです。

真後ろ、しかも至近距離でJリーグでバリバリ活躍している審判員の動きを見て、その凄さに学ぶものが本当にたくさんありました。

私もその後の副審をさせていただいたのですが、こちらはJ3などで主審を務めている荒木さんと組んだわけですが、たまに連絡をし合う仲で気心が知れていますし、主審として「すごいなあ」と思う方が多く参考にとどめるものですが、竹田さんの副審に関してはこのところ若い主審と組むことが多いベテラン審判員としてたいへんに学ぶところが多く、それが直後からの試合でいかされていると自分でも感じられるほどです。
(アセッサーさんからの評価にも実際つながっていました)

少なくともあと二年は今のレベルで審判ができるように、体力的にもつなげていこうと思っていますし、今年は東京カップでも主審をしたいと考えていますので、クーパー走も少しでも距離を延ばそうと思っています。

・・・と思っていますが、実は足の甲を怪我してしまい、走ることができていないので、少しでも早く治してトレーニングに進みたいと思います。

地域決勝と選手権東京予選と自分のサッカー

この週末は自分にとっていろいろ感じる週末でした。

まずは自分のサッカーということで、OVER-50のBRAINS1964というチームに所属し、11/9に葛飾リーグデビューしました。
このところ勝ったことがないというチームに1-0で勝利しましたが、トップ下で前半12分からの出場で、1ゴールに絡むことができ、後半は主に守備位置からのボール奪取にも自分なりに合格点だと思うことができました。
これらを来年につなげていって、自分のプレーの質を高めていくことができればと思っています。
ようやくチームにも慣れてきたのと、周りのプレーヤーも私のプレーを理解していただけるようになったので、来年はもっとやりやすくなっていくでしょう。

高校選手権東京予選は西が丘で準決勝でした。

11/8の同じ時間に別の会場でU-15の審判が入っていたため、終了後にインターネットで結果を見たのが修徳のものでした。
ブログに何度か登場していますが、小野寺湧紀の応援をしているため、決勝には必ず行こうと思っていたのですが、残念ながら1-2で都立三鷹に敗戦してしまいました。
たいへん残念な結果ではありますが、まずは三年間お疲れ様ということと、次の行き先が気になりますが、そこでも活躍できるようにこれからも応援し続けます。

東京Aのもう一試合は、堀越 5-1 東京農大一と22年ぶりに古豪堀越が決勝戦進出。

11/9の同じ時間は、高校年代の審判が入っていたため、これまた終了後にインターネットで結果を見ようとしたら、すでに選手たちがチェックしていて結果が耳に入りました。
都立東久留米総合 0-1 國學院久我山でした。
家に帰ってから詳しい情報を得ようとインターネットの検索をしていたら、得点を決めたのは我がサッカースクール出身でもある澁谷雅也くん(一年生、中央SA-ジェファFC)だったのです。
その名前を見た瞬間、手を叩いて喜びました。
決勝も活躍をして、ぜひ全国への扉を開いてほしいと願っています。

もう一つの結果は、実践学園 2-1 保善でした。

Tリーグなどで審判として、観客として活躍している彼らを見るのはたいへんな楽しみでもあります。
まだしばらくの間は審判としても彼らと接する機会があるので、選手権以外の大会で審判として彼らと真剣にサッカーで会話をしようと思います。

全国社会人の地域決勝大会は予選リーグでした。

NSP CLUBのもう一人の創設者でもある高木成太は、FC鈴鹿ランポーレの監督として参加していました。
結果から・・・
1-2 サウルコス福井(北信越)
3-0 松江シティFC(中国)
0-3 クラブドラゴンズ(全国社会人枠、関東)
1勝2敗で決勝ラウンドに進むことはできませんでした。

しかし、FC鈴鹿ランポーレはよくここまで頑張ったと思います。
クラブドラゴンズ戦では前半で主力である大久保選手が退場をしてしまい、厳しい戦いとなってしまったとのことです。
ですが敗退は敗退として、また来年につなげるために彼らは努力をしていかなければなりません。

他に決勝へ進出したFC大阪、奈良クラブ、サウルコス福井は元Jリーガーを中心としたチーム編成をしており、特にFC大阪と奈良クラブは5名以上のJリーグ経験者を揃え関西リーグでしのぎをけずり、関西代表として奈良クラブが、全社枠でFC大阪が出場してきました。
そんな中でFC鈴鹿ランポーレはフィールドプレーヤーにJリーグ経験者がいない中で東海リーグを制し、地域決勝で一勝をあげるところまでやってきたのです。
出場していた他チームの選手からは「よく元J(リーガー)がいないなかで良くここまで来たね」と言われたくらいだそうです。

FC鈴鹿ランポーレは本当によく頑張ったとは思いますが、残念ながらもう一歩が足りなかったのでしょう。
来年こそ東海リーグをダントツで抜け、JFL参入を果たしてもらいたいと願っています。

高木成太は就任4年で地域決勝大会進出2回ということで、はじめてのトップチーム監督経験としては充分な結果であったと個人的には思います。
来年度はまだ体制などがわかっていませんが、来年のFC鈴鹿ランポーレはやはり他クラブを見て、強化の必要性というのを痛感したと思っています。
今足りないものはなんなのか、選手なのか、コーチングスタッフなのか、フロントの体制なのか、それらすべてなのかを真剣に考え、サポーターに納得のいくものを結果として出していただきたいと願います。

それにしても濃い週末でした。

そして地域決勝大会のために山口まで応援しにいったKさん、お疲れ様でした。

精神力とは必要なものと改めて感じたこと

昨日、フィギュアスケートで羽生選手が二位入賞を果たしたのだが、練習中に流血までする怪我をしていたというのだから、その強さには恐れ入る。

これこそが精神力と感じるわけだが、モチベーションとかそう言うものではなく、一流であればあるほど精神力は強いと感じるのだ。

還ってサッカー日本代表であるが、ブラジルワールドカップの惨敗、年代代表全てがアジア予選敗退という本来であれば暗黒時代を迎えている。

いやいや、日本代表は進化しているという人に問いたいのは、フランスワールドカップになぜ出場できたのか、まずはそこから考えていただきたい。

あの時、ワールドカップは24カ国の戦いから32カ国に増えたのだった。
つまりはプレーオフを制して初出場をつかみ取ったのは32カ国に入ることができただけであって、24の中には入っていなかったということになる。

そして日本と韓国でのワールドカップこそまだそれこそ精神力が見られたが、その後のワールドカップでの日本代表は何ができたのだろうかと疑問に思えてくる。

確かに世界クラスになりつつある選手も複数出てきたとは思うが、ではそれが代表に全て生かされているのか、その選手がいることでの周りへの影響はどうなのかと考えると、とても代表が世界クラスになったとは言えないと感じる。

若い世代からすれば「あ~おっさんが昔を懐かしんでいるよ」と言うかもしれないが、フランスワールドカップで日本初のゴールを奪った中山雅史はどうであったか。
わざわざレベルの低い日本に、ブラジルから戻ってワールドカップを必死で目指した三浦知良はどうであるか。
ブラジル人であったにも関わらず、日本人以上に武士の様に見えたラモス瑠偉はどうであったか。
ウェンブリーでイングランド相手に必死で守るんだとつい手がでてしまった柱谷哲二はどうであったか。

中山雅史以外はワールドカップのピッチに立つことはなかったが、彼らは必死であったはずだ。
そして言い方は悪いが、中山雅史と柱谷哲二は世界クラスと比べて、お世辞にも肩を並べているとは言えなかった。

しかし、その勝ちたいと思う気持ち、精神力は見ている私たちにも伝わった。

ラモス瑠偉から、三浦知良からはさらにプレーを通して見ることができたはずだ。

だが、スマートで洗練された(嫌み)今の日本代表やJリーグではそういうものが見られるだろうか?
まだJリーグの方が見られるのではないかというくらい、日本代表には見られないと言っていい。

良い悪いは別としてブラジルワールドカップで負けた後、悔しくて涙した者はいるのか?
髪の毛の色を気にして、服装を気にして、サラリーを気にして、所属チームの優劣を気にしていないか?

そうじゃないだろう。
ワールドカップのピッチに立つ者はすべてのサッカー人の代表である。
その重みをわかっているのだろうか。

ブラジルワールドカップが終わり、ブラジルはどういうことがおこり、どういう変革をしているのか、あの王国といわれた国でさえ必死になっているのに、ネイマールでさえ必死でやっているというのに、それ以上が見られる選手はいるのか?

私は前にサッカージャーナリストの森本氏の「日本代表は凋落する」という言葉に対し、有り得ないと言ったことがあるが、このままでは氏の予言が現実となる様になってきてしまった。

だから底辺から変えていく、支えていくということをしなければならないと思っている。

死ぬまで日本代表を、日本のサッカー選手を応援していくつもりだからこそ、精神力にもこだわりたい。