プレーヤーとしてのチャレンジ

2年前、私はあるサッカークラブの練習に参加させていただきました。

全国レベルであり間違いなく強豪のチームの練習にさせていただいたのですが、自分のスキルが足りないこと、腰を痛めていて良いパフォーマンスができなかったことなど、さまざまな複合要素でそのチームに入ることはありませんでした。

まあ、監督とは合わないだろうなと思っていたことや、身長や体型でディフェンスしかやらせる気がないと言われたのも私のモチベーションを下げる要素でもありましたが・・・

幸いだったのはその練習に今のチームに引っ張ってきてくれた方がいらっしゃることです。

その方に誘われて今のブレインズに参加させていただいたのですが、最初はワンデー大会に参加させてもらったのです。

腰もだいぶ良くなってきて、サポーターをしていたのですがそれでも調子が上向いている中で、周りの人は私のプレーがわからないですし、私もみんなのプレーはわからないので、自分の得意なタッチラインの高速ドリブルで何度も縦突破をしていったのです。

その誘っていただいた方は「なるほど、君がしたかったのはそういうプレーなんだ。じゃあ、あのチームでは無理だったね。」とおっしゃっていただいたのと、その高速ドリブルといきなりの二得点で周りの方が私に興味を持ってくれたため、あたたかく迎えていただきました。

このチームで少しでも上に行きたいという気持ちが今はあるため、ブレインズでやっていますが、ここがでは全国に行くためには足りないものが多いためいろいろと考えています。

たとえばTSL-2の初戦では、無失点だった時間帯のオフェンスのメンバーと、得点をした時間帯のオフェンスのメンバーは一緒でした。

それは監督が今年の攻撃に据えるメンバーを考えてダイヤモンド型に置いたわけで、私は本職のセンターラインからはずれましたが、サイドからの突破と、センタリングの能力をかわれていると思うため、そこに専念をすることができます。

そもそも私はサッカーを始めてレギュラーを勝ち取った当時は、左サイドを突破するウイングでしたので、元に戻ったわけです(笑)

あの頃と違うのは、センタリングをあげる足が逆になった(左足が怪我で使えなくなった^^;)くらいでしょうか^^;;;;;

・・・と、そこがブレインズの全国への道のスタート地点です。

しかし、私がオフェンスに入ったときにディフェンスがどうしても薄くなる、平たく言えば守備が苦手であるために、その穴埋めをしてもらっているディフェンスの皆さんに感謝をしているわけですが、当然負荷をかけるディフェンダーのメンバーが決まってくるのは理解しています。

つまりはカバーリング能力の高いサイドバックが必要となってくるわけです。

そうすると今度はセンターバックが・・・となるわけで、現メンバーの強化と、新しいメンバーのスカウトが必要となってくるのです。

初戦は昨年TSL-1で戦っていたなぜTSL-2に落ちてきたのかわからない相手でしたが、その彼らは間違いなく体を作ってきていました。

それを「すげー」と見るのではなく「俺だって負けていないぜ」と思った選手がブレインズにいたかどうかです。

楽しみながらサッカーをやるのは私もそう考えていますし大賛成ですが、勝つためにはなにをしなければならないかといえば、自己でのトレーニングということになります。

そうして少しでもブレインズを勝つことのできるチームにして、TSL-1をめざし全国に一歩でも近づくための努力を、まずは自分からしていきたいと考えています。

若いころから全国を経験している同じ生年月日のUという選手がいますし、先日のクロスをゴールに決めてくれたKくんもいます。

新しく逆サイドにはAさんも入って攻撃の準備はできたのですから、決して夢ではないと思っています。

まずはリハビリを一生懸命に取り組み、治してから派手なトレーニングを再開させて動くことができるようにするのが私の命題です。

『少年サッカー界が抱える審判問題(寄稿)』への審判からの反論(3)

『少年サッカー界が抱える審判問題(寄稿)』への審判からの反論(2)の続きです。

その前のエントリーはこちらです。
『少年サッカー界が抱える審判問題(寄稿)』への審判からの反論

少年サッカー界が抱える審判問題(寄稿) マイボ 2016/06月20日(月)
こちらの寄稿文に関しての審判としての反論です。

(2)では審判の組織や、アクティブレフェリーについて書きました。

そこで指導者と言われる方に質問となります・・・

では、こちらに寄稿された方はそうした東京都少年サッカー連盟やブロック、市区連盟のような審判部・委員会になにかアプローチされたのでしょうか。

そしてアプローチをしたとしたなら、どのようにするべきなのか、どうやって協力体制を作るのか話をされたのでしょうか。

私は文面からしか判断ができませんが、あのようなことを書く人がとてもそういう行動に出るとは考えていません。

ちなみに台東区では少年であろうが成年であろうが疑問、質問などなんでも競技規則に関してであれば私に質問が来ます。

「このあいだこういう状況で・・・どう思う?」などというもので、簡単に答えられるものから、状況が判断しにくいもの、果ては愚痴まで聞くことになりますが、それらのすべてが参考になります。

そしてそれを東京都サッカー協会のインストラクターや、アクティブレフェリーの仲間などと共有して、それぞれ意見の交換や展開をします。

そこには私のようにコーチもたまにするというような方もいらっしゃいますので、そういう方のコーチ目線の話などということも聞かれます。

それが審判レベルの向上、ひいては試合レベルの向上につながるものだと思って、そうした情報交換などを行っているわけですし、さらに私の場合はコーチたちとも話し合いをして、今後どうしたらいいのかというのを相談させていただくことがあります。

もっとも新米インストラクターですから今は模索中のことが山ほどあり、ようやく少年のゲームにいくことができるようになったりしたわけで、これからはもっと積極的に市区、ブロックのために動いていかねばならないと思っています。

で、寄稿した方にお尋ねしたいのは、審判側にこういう人間がおりますが、話をしたことがありますか?と。

私は審判とも、指導者とも、運営ともそれぞれ話す機会をいただいておりますし、審判インストラクターとしてもさまざまな意見を聞くことができる環境におります。

それをひとくくりに

そして、ルールを知り、サッカーの試合を裁くことに酔いしれた審判が、自分の価値観でジャッジしていることは大きな問題だ。

などとは言語道断だと考えます。

敢えて書かせていただきますが、自分の価値観のみでやっているのはあなたです。

私たちは自分の価値観にならないよう、それぞれ意見を交わして、それぞれにとって良い環境を作るべく努力をしていっています。

それを否定するような言動は一切許すことができません。

真剣に審判活動に取り組んでいる審判たちに失礼です。

もちろん中には勘違いをしたような審判もいるかもしれません。

しかし、そういう審判をなくしていき、よりよい試合を作るためのレフェリーを育てる活動をしております。

そういう中で私が絶対に許すことができないのは、引用している部分です。

さらに書きます。

指導者と呼ばれる人々の多くに、審判をリスペクトしているとは到底思えない言動をします。

それが育成年代を見る指導者なのか?と問いたくもなりますし、あまりの異議のひどさに退席を命じられるような方もいらっしゃいます。

もっと言えば、試合中にずっと怒鳴り散らして自分の思い通りいかなければ罵倒するような”指導者”がいるわけです。

これはどう考えるのでしょうか。

それが全部とは言いませんよ。

しかし、残念ながら多くのチームでみられるのもまた事実です。

指導者も審判も、まずは競技者が試合をする環境をつくるべきですし、そのためのコミュニケーションも必要ですが、まずは互いをリスペクトするべきですし、いけないものはいけないと言うべきです。

私は指導者と審判はもっとコミュニケートすべきだと考えます。

それは育成だからとかなんとかではなく、まずプレイヤーが第一であるという考え方だからです。

最後に「世界基準の前に、そこにいる子供のレベルを考えてください」。

そしてその子供達がすべてではないということを知ってください。

『少年サッカー界が抱える審判問題(寄稿)』への審判からの反論(2)

『少年サッカー界が抱える審判問題(寄稿)』への審判からの反論の続きです。

少年サッカー界が抱える審判問題(寄稿) マイボ 2016/06月20日(月)
こちらの寄稿文に関しての審判としての反論です。

第一回は反論というよりはコーチの問題を出してみましたが、今回は審判の組織がどうなっているのかということと、指導者がそこにどういうアプローチをしているのかということです。

ここでは東京都少年サッカー連盟を例をだします。

東京都の場合は16ブロックに分かれており、その運営はそれぞれ所属する市区連盟のチームから役員が出て運営されています。

審判はといえば、市区連盟の審判部や審判委員会と、ブロックの審判委員会が設けられており、そこが東京都少年サッカー連盟の審判委員会へとつながる形になっています。

一般に市区連盟の審判員は、少年の場合お父さん審判となります。

市区連盟の割当や、東京都サッカー協会からの割当というのは市区連盟ではあまりなく、トレセンなどになってはじめて市区連盟から帯同として審判が付くのが一般的です。

つまり、市区連盟のお父さん審判であったり、そこに協力している審判に対して、件のコーチはまずクレームをつけているわけですが、ここに市区連盟の審判部がかかわらない、もしくはかかわりにくい現状があります。

一つは、東京都サッカー協会の下部組織に所属していないことが挙げられます。

前にも紹介しましたが、東京都サッカー協会の傘下として東京都少年サッカー連盟があり、16ブロックにわかれているところまでは東京都サッカー協会が管轄していることになります。

しかしながら、市区連盟はそれぞれの市区が独自に運営しており、多くが任意団体であったりするわけで、運営を無償ボランティアでおこなっているところがほとんどです。

その中で、私のような審判でやってきた者が審判部の役員としてインストラクターとなり、市区連盟の審判を見ることになります。

ちなみに私は東京都サッカー協会所属の審判インストラクターであり、市区連盟所属ではありませんが、私の場合は市区連盟推薦という立場でお世話になっています。

ですから、その市区連盟に所属するインストラクターがどのようにして動いているかというのが重要ですが、もうひとつ問題があります。

それは、社会人連盟と少年連盟が分裂していることが多いというものです。

東京都サッカー協会所属のインストラクターで市区連盟推薦に限ってですが、出身母体を聞くと「○○区社会人連盟」「××区少年連盟」などと分かれていることが多く、社会人所属の方はその市区の少年を知りませんし、逆もまた知らないことが多くあります。

そこで審判部内部の連携を取ることができず、苦労して審判だけでも連携しようとしているところもあります。

そうして、市区連盟に所属しているチームの市区大会などを見させていただき、審判にアドバイスをさせていただく機会をもうけさせていただくのです。

最初から素晴らしい審判などいないわけですが、それを少しでも良いものにするために、インストラクターだけではなく、市区連盟は考えています。

その上に少年ですとブロックがありますが、こちらのブロックの役員の方も多くが東京都サッカー協会で活躍されていた、されている審判の方々が所属しています。

そして、ブロック大会などに積極的に参加をして大会の反省などのなかに審判を入れていることもあります。

さらに上の東京都というくくりになると、私達アクティブレフェリーが必要とされる大会がでてきたりしますが、ここで審判ができるレベルの方をスカウトして、東京都サッカー協会所属のアクティブレフェリーなどに推薦をするわけです。

アクティブレフェリーに触れますが、少なくとも年に一回のフィジカルテスト、年三回の筆記テストがあり、筆記テストと合わせて競技規則の伝達講習会や、開幕前の規則講習会などが行われます。

そうやって審判の質を上げるために東京都サッカー協会は努力をしていますが、全てのアクティブレフェリーがパーフェクトではありませんが、少なくとも一定の基準を満たした東京都サッカー協会からの派遣審判員ということになります。

S3級アクティブの場合は主に
≪主審≫
●東京都チャンピョンシップ(東京カップ)一次戦
●東京都民大会(成人)
●市区町大会
●東京都大学サッカー連盟 三部、四部
●東京都大学サッカー連盟新人戦
●高円宮杯 U-18 T-3
●高円宮杯 U-15 全都
≪副審≫
●東京都チャンピョンシップ(東京カップ)一次戦、二次戦
●東京都社会人一部、二部
●東京都民大会(成人)
●東京都大学サッカー連盟 一部
●高円宮杯 U-18 T-1
●高円宮杯 U-15 トップ
というのがあり、それ以外には関東社会人、U-18、U-15などがあります。

そこに派遣できるかというのを審判部が判断をして、レベル分けをしたうえで派遣されています。

ですから、この審判はできると思われたからこそ、そこで審判をしていることになります。

しかしながら、市区連盟管轄の試合やブロック管轄の試合では、こうしたレフェリーに依頼することができないため、それぞれの場所で審判に取り組まなければなりません。

その事実を踏まえたうえで、寄稿した方は考えて書かれているのか?と思うわけです。

やはり長いので(3)に続きます。