そこで咲くにはどうするか

東京都社会人のチームに元Jリーガーだの、海外経験者だのといったのが普通になってきましたし、上位を狙うチームでは当たり前にJリーグ引退直後の選手などもみることがあります。

しかしながら彼らの多くに苦言を呈したいのは、自分が今いる場所はどこですか?というものです。

Jリーグなら主審は1級や国際審判員となりますが、東京都では2級か1級となります。

また審判の担当カテゴリの関係もあり、当然ながらJリーグとは比較にならない審判ということは当たり前です。

ただし審判員も競っていますし、きちんと学んでいますので、決して完全に劣るなどということもないと思っています。

で、よく聞くのが格下の相手と戦っているときに「レベルが違うんだから注意してよ」などと平気で審判に言葉を向けるのです。

そしてよく見ると審判はファウルをとっているにも関わらず文句を言われているなんていうのが散見されているわけです。

ちなみに本当に一流プレーヤーと言われた選手が東京都一部などで戦っている姿を見ましたが、そんなことは一言も発すること等ありませんでした。

粛々とレフェリーの判定に従い、次のプレーに向かう・・・それが当たり前のことだと感じます。

しかしながら、中途半端に「自分はうまい」とか「自分はこんなレベルじゃない」と見える選手ほど、相手競技者やレフェリーをリスペクトしないで文句ばっかり言っているイメージがあるのです。

だからこそ言うのです「あなたがサッカーをしているのはどのレベルですか?」と。

渡辺和子さんの作品で「置かれた場所で咲きなさい」というものがありますが、全く同感で「いまいる場所が自分のいる場所」であり、そこで咲くことがまず第一なのです。

そこで咲いたのち、また別の場所で咲く機会があるかもしれないのですが、そこで「自分はこんなんじゃない」などと思ってしまえば、チャンスはやってこないのです。

そりゃ異議を言いたくなるシーンも外から見ていて思うことが私だってありますが、そこは自分のいる場所を考えてぐっとこらえ、次のチャンスを待つべきなのです。

多くの人がそこで花を咲かせ、次のステージへと導かれることを見てみたいと思うからこそ苦言を呈します。

審判としての引き出しの多さ

東京都のアクティブレフェリーとして20年近くが経とうとしていますが、長い間よくやらせていただいたものだと思っています。
(誰だ2級に上がれなかっただろうというのは!w・・・まあ問題児だしねえw)

そうした中で東京都からの割当以外も含んで、相当な公式戦をこなすなかで、いろいろな事象が起こるのです。

そのいろいろな事象というのが自分の中で特に大きなインシデントとなる場合には、その後の引き出しにつながっていることが多いと感じます。

例えば、けが人が出たときの対応があったとして、どういう判断をするのか、レフェリーとの連携は?四審との連携は?などなどをこなしながら、ベンチのコントロールを行い、もしかしたら担架対応になるかもしれない・・・と、さまざまな可能性を考えながら、優先事項と作業を整理していくことになります。

もちろん私も初めての時にはあせってしまうことがあったのですが、表面上はあまり出さないようにして、こなしてくることが多かったのですが、最近はまず顔にも出ませんし広く視野を保つことができているため、自分が主審の時であろうと、副審であろうと、その整理は素早く行うことができるようになっています。

それでも初めてのことは起こることがありますし、さらには競技規則改正によって新たに発生する事象があったりなどと、審判というのは一度も同じ現場というのがありません。

これでも何百試合という公式戦をやってきてもそうなのですから、その経験を後輩たちに生かしてもらうためには、今後も現場に足を運んで伝えていく必要があると思っています。

私も失敗をしたこともありますが、それをどうリカバリするかで変えることができるようになってきましたが、それは何百試合に対しての引き出しが数多くなったからだと理解をしています。

現役レフェリーとしてはもう少し続けていくことになりそうですので、さらに引き出しを多くしていこうと思います。

長崎市サッカースクール参加のご報告

記事中にあります通り

同イベントは元Jリーガーの高木成太さんと、J1仙台の兵藤慎剛選手(いずれも国見高出身)が「プロとしての経験を長崎に還元したい」と県内のサッカー関係者に協力を募り、2017年に初開催。3回目の今年はNBC長崎放送の主催で、過去最多となる10人の現役プレーヤーが参加した。

ということで、高木成太が発起人の一人であり、その関係でお手伝いにいってきた次第です。

参加してくれた子供達、Jリーガーの皆さん、スタッフの皆さん、関係するすべての方に感謝申し上げます。