カテゴリー: 監督のつぶやき

チームを組み立てていく難しさ

1月20日に行われた北区会長杯は勝てると思っていた相手に1-1からのPK戦で敗退という結果でした。

まだチームとして機能し切っていないことや、内に秘めたふつふつとしたものが出てくるかな?と思っています。

はっきり言ってしまえばうちのメンバー誰が出ても勝利することができるだろうと思っていたわけですが、結局10人でゴール前を守られたため崩しきれなかったというところでしょう。
「でしょう」というのは私が指導者講習会で参戦できなかったからですが、いろいろとまとめ役や選手からのヒアリングで、わかってきたことからということです。

東京都リーグは4月からということで本日連絡が来ました。
それまであと二ヶ月しかないわけですが、その間に試してみたいこと、新しい選手の発掘などをして、スタメン争い勃発するくらい派手にやってほしいと思っています。
私の中でスタメンに決まっているのはまだ数名で、良い選手であっても悪い癖が残っているのでアドヴァイスができればと思っていますが理解してくれるかどうかは選手次第です。

その意味では信頼される指揮官にならなくてはなりません。
自分自身の選手としての能力は当然落ちてしまっていますが、私だってやめたわけではありません。
まあ20-0でもなければ都リーグで出場することはないとは思っていますが(笑)

うちの選手達は賢い選手が多いのですがまず頭で理解しようとする選手が多いと感じています。
まずやってみようというのがないわけで、冒険という心が足りないところがあります。
それはそれでやってきたことを詰めていくということで悪いことではないのですが、先日の会長杯のように冒険しなければならない部分でさえ冒険しないというのは悪いことであると思っています。

普通にやれば前半3-0だって夢じゃないと思っていたわけで、それが前半を終わって0-1だったにもかかわらずボールポゼッションがうちにあったため「悪くない」と判断したのだと思いますが、負けていると言うことは悪いのだと気づかせる人が必要だったわけでそれは本来監督の役割でしょう。
その意味で指導者講習会で行くことができなかったのは残念でなりません。

少なくとも2008年度の天皇杯予選出場は叶わなくなってしまいました。
とにかく四月からの東京都四部を必死で戦い抜くだけでしょう。

C級指導者講習会、二日間が終わって・・・

12日より合計6日間に渡ってのC級指導者講習会を受講しています。

12日、13日の二日間とも8:30には現地に入って、終わりは初日は雨天のため比較的早く終わったのですが、二日目はなんと18:00過ぎまでという過酷さです。

しかも午後は実技ばかりで、受講者が生徒の立場でトレーニングを粛々とこなしていくのですが、これが4時間どーんとやるので終わったらへろへろになります。
12月にまたしてもちょいと膝を痛めてしまい、それが治ったばかりなので本格的なトレーニングをしていない体でしたので、見事にばてました^^;

一緒に講習を受けているのは20歳?50歳までの30人で、いい雰囲気で講習が進んでいます。
インストラクターはヴェルディの山中さん、田口フットボールアカデミーの田口さん、そして嶺岸さんですが、非常にためになる机上での講義と実技で、U-12に対するコーチングというだけではなく、改めてサッカーへの取り組みの姿勢というのがたいへん勉強になります。

受講している人たちは本当にバックグラウンドがばらばらで、現在コーチをしておらず今後も当面はコーチをする予定がない人、関東リーグなどで活躍している社会人チームのユースやジュニアユースで指導をしているので必要な人など色々な人がいます。
かくいう私も少年のサッカースクールと、もう一つは社会人監督としてのステップアップのつもりだったのですが、本当にサッカーの基本的な考え方を見直すいい機会だと考えています。

昨日はNSP CLUBのメンバーとGrestaのメンバーで芝のグラウンドでの練習試合に行ったようですが、結果はそこそこに見えるのですが、キャプテンやまとめ役をお願いした二人からの言葉から判断すると、足りない部分が多くあったようで、それらを解決するのに監督が早く帰ってきてほしいといわれたのは事実です。
しかしチームを離れてでもこの講習を受けることには価値があるだろうと考えるほどで、自分の資格としてではなくこれからのチームのことを考え、またクラブ全体のことを考える上で資格ではなくこのコーチングの考えは絶対に必要なものだと思っていますし、受けてみるとはっきりとわかると思います。

逆にいえばそれほど意識の高くない人が受けてしまうと、実は思っていたものと違うとなるのかもしれませんが、少し考えてみるとそういう人は受講しに来ないのかな?と思ってしまいます。
それが正解なのかはあと4日間の講習でわかってくることでしょう。

その間にNSP CLUBの練習二日と北区会長杯があるのですが、なんとかキャプテンとまとめ役で頑張って・・・と先ほども電話をしながらお願いしました。

ただしスターティングメンバーの決定に関しては、キャプテンが頭を悩ませることで大変となるため、私がすっぱりと割り切ってメンバーを決めて、キャプテンから発表してもらうことにしました。
当然宿題のレポートをつけて、個々にはその宿題のテーマをゲームの中でこなすことができる様に考えてもらおうと思っています。
その次の試合は優勝候補と当たるため、選手のテストをしている余裕がないのですから、来週がその宿題の最終チェックとなるため、選手も意識を高くして望んでほしいと考えています。

しかし指導者講習会の方にも宿題がありまして、U-6?U-10の教本を読んでのレポートが二種類(800字×2)、通信教育課題が2ページ(穴埋めですが)、そして来週の指導実践(これは指導実技テストです)のトレーニング計画表提出と、まるで学校のようです。
仕事の合間に作成しないととても間に合わない量です・・・

そんな中にも仲間ができつつあります。
11日の東京カップの審判研修会の話題に付き合ってもらったり、みんなの経験や夢を聞いているととても楽しいものです。
2月2日の最終日にはみんなが良い結果となるよう、30人一チームで頑張りましょう。

・・・といっても、このBlogを知っているのは名刺を渡した10人ほどだけか^^;;;;;

厳しい言葉は本気の証

NSP CLUBは目標として現在「東京都社会人二部」というのを掲げている。

CELSUS F.C.と統合してできたNSP CLUBであるが、人材はそれなりに揃っていると考えている。

しかし厳しいようではあるがサッカーへの取り組みや考え方が甘いように思うときもある。
昨年までCELSUSを率いていた藤田君は今年は一選手としてチームの中にいるのであるが、実に的確な表現をしてくれている。
私はもうちょっと優しい言葉で投げかけようと思っていることを、すぱっとものの見事に切ってくれたわけだ。

私は彼の言葉の全てをそのまま受け止めているわけではないが、何より彼の「できない奴には言わない」であろうという姿勢を知っているからこそきつい言葉は期待への裏返しであることを知っている。

例えばボールを受けるとき、その次のプレーへのイメージをどう持っているのか、持っているならどういうタイミングで、どういう体の使い方をすればいいのか、そしてそのプレーが終わったとき自分はどう動くのか・・・
それら全てを経験とイメージで整える必要があるのだが、それができていない人がいる。

私の場合はイメージはできていても体が動かないという悔しい状況のため・・・ではあるが、イメージは昔のまま持つことができるため、それを選手達に伝えていくことはできる。
なにせどんなスポーツや勉強でもいいのだが、イメージできないことはその人には絶対にできないのである。

それを体験させてくれたのがFC駒場Griffinさんであり、あのレベルに勝たなければ二部への道はないと危機感を感じているのである。
彼らは見事にイメージの共有と約束の徹底というのを見せてくれた。
当日ファミリーレストランで話をしていたのであるが、今何度やってもFC駒場Griffinには勝てないだろうという結論となったのは、できたばかりのチームと言う良いいいわけはあるが、イメージの共有と約束事がないこと、そして個々の努力不足が重なった結果だと考える。

今年少なくとも東京都四部で優勝するためにはそれらを解決することが必要なのであるが、シーズン途中には選手の中に明確な差となってくるかもしれない。
しかし私は試合に出られない選手だからといってそのイメージを共有する手段をあきらめることなどしない。
NSP CLUBとしてみんながそれぞれ最大限努力し、良いパフォーマンスを導き出すことができるように努力できる環境と、サッカーの頭を作ることができるようにしたい。

そのためにも高木がいるわけで、彼の役割というのは大変大きなものとなっている。
平日は彼も別の場所で仕事があるためビデオでのチェックや、私との話し合いの中でその答えの一端を導き出しているのであるが、組織をきちんとして彼が絶えず参加できる状況を作り、少年からトップまでの全体を見られるようにこちらは代表として私の努力が必要なところである。

今年一年もサッカー漬けとなりそうであるが、それは自分の人生において不可欠なものと受け止めているので、決して苦にもならないことである。

選手諸君!
これから厳しい言葉を言うかもしれないが、それはできるであろうと期待するからであることを理解していただきたい。
よろしくお願いするものである。