カテゴリー: 少年コーチのつぶやき

忘れていたトラップの極意

mixiにACミランコーチのトラップについての書き込みがあった。

見ていくとキーワードは「リトル・ジャンプ」・・・思い出したのは小学校時代のパス練習の時に、膝をうまく使うようにと軸足の膝を折る癖をつけるようにとやっていたことを思い出した。

最近トラップが下手になったと感じたのは、結局膝の痛みによる軸足の曲がりが足りないのだ!と気がついた。

子供達もやはりどうしてもトラップがうまくいかないようであるが、なるほど「リトル・ジャンプ」を行うことで、膝の使い方を楽に上手にできるようになる可能性が高くなる。
考えてみれば高いボールを足でトラップする際には軽く跳んでタイミングを合わせるわけであるが、グラウンダーでもタイミングを合わせてリトル・ジャンプを行うことによりやわらかいタッチを実現させようと考える。

30年前、先生から言われた「膝」ってのを今頃思い出すなんて・・・

スクール生の保護者の方の作品

07167630.jpg先日小学校を卒業したスクール生のお父さんが漫画を描かれた作品をいただいた。

日本サッカーの「組織的なプレーの理由」には前から私が思っていたことが描いてあったため、思わずのめりこんでみてしまった。

えらそうに講釈をたれるわけではないが、現状の日本の弱さは「個」の弱さであり、個が生かせないから組織というのだと思っている。

だからこそ海外武者修行をしてメンタル的にも身体的にも強くなって帰ってきてほしいと願っているのであるが、残念ながら多くの選手は海外レベルになって壁にぶちあたり、泣く泣く帰ってきているのが現状である。

海外で活躍できたというのはカズ、ヒデ、稲本、俊輔、中田くらいなものであろう。
そのレベルが日本の当たり前とならなければとてもではないが日本がワールドカップにおいて活躍できるようなレベルにはならないのではないかと思うのだ。

サッカーにおいてチームプレーが大事であると言うのはわかるのであるが、少年サッカーを見ていてもチームプレー(というか監督やコーチの言うがまま)に徹しないとゲームに出してもらえないだとか、個の突出したプレーを見ても自由にさせないなどというのはナンセンスでしかありえない。

足の速い選手に突破をさせなかったり、ドリブル突破が得意な人間を勝つことを優先して守備におき攻撃をさせないなんてのはその選手にとっては苦痛でしかないだろう。

自分はうまいなんて勘違いをするのは当然問題ではあるが、しかし他者から見ても素晴らしい素質を伸ばさないことには、当然ながらその子供の才能は開花していかないのは明白で、少年コーチとはそうした意味で最も難しいはずのものなのかもしれないと感じることもしばしばである。

そしてサッカー選手も間違いなく子供の時代があるのだから、その時代にどれだけのスキルをこなすことが必要なのか、こなしてきたのかでその後の成長も当然変わってくるであろう。

そんなことを感じさせる漫画であったし、その意志は充分伝わる作品であった。

なによりスクール生のお父様が漫画を描かれているのもまた、非常にうれしく思ったのである。

本の購入はこちらでも可能です。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000007167630&Action_id=121&Sza_id=B0&Rec_id=1008&Rec_lg=100813

2008年度スタート

社会人は1月から新年度がスタートしているのですが、ジュニアに関しては4月からが新年度ということになります。

3月の葛飾区サッカー連盟少年部で仮登録をさせていただいたわけですから、今日がクラブチームとしてのスタートということになります。
そのスタートの日に快晴なわけですから、いやがおうにも期待が高まるわけです。

まだまだNSP CLUB Juniorの人数は少ないですし、スクールと当面は一緒に行っていくのですが、ここ半月のビラ配りなどで問い合わせが来て、少しでも増えてくれないかな?などと思っています。

葛飾区・・・というか下町のクラブチームでは子供の移籍を基本的に認めていないため、私たちのチームに移籍をしたいと思っている方がいらっしゃったとしても、なかなか現実として移籍をすることはできないのです。
しかしながら最初から私たちのチームを選んでいただければと考えているため、新一年生でサッカーチームを探している方にとっては、とても良いチームだと宣伝いたします(笑)

たぶん近隣で元プロ選手が直接指導をしているチームはありませんし、高木のプレーを見るだけでも充分子供たちにとって意味のあるものだと考えています。
葛飾区連盟ではスクールに関しても所属チームの許可がいるそうですが、よろしければ子供たちに認めてあげてください。
絶対にモチベーションを高く持ってチームにお返しいたします。

逆に私たちのチームは子供たちが別のチームに行くことを引き止めません。
葛飾区連盟の通達とは違う方向かもしれませんが、私たちのチームにあわない子供がいたとして、その子をチームでずっと保持しておくことは、そのお子さんにとっては不幸なことでしかありません。
むしろ自分に合ったチームを探し、そちらに行くべきだと考えています。
その点では日本サッカー協会の少年の移籍に関しての理念とほぼ一致していると考えていいと思っています。

高木も雲田も私もサッカー好きでたまらないという子供を増やしたいのですし、サッカーに限らず好きなことを見つけることを応援するのが大人の役割だと思っています。
監督や代表の恣意的な人事ではなく、私たちは「まず子供ありき」という考え方でこれからクラブチームを運営していきます。

と、同時にスクールも同じように「個々の能力をあげる」ことを主眼とし、所属チームに帰って間違いなくモチベーションがあがった状態でプレイできるようにしていきたいと考えています。
無論そうした子供が私たちのチームと対戦するときに、大きな壁となってしまっても、それはそれで喜ばしいことだと思っています。
私たちのチームはチームとしてありますが、一番はこの下町周辺の子供たちのモチベーションアップと技術向上、そしてサッカーが好きでたまらない子供を増やすことが目的ですから。

小さな夢じゃないからこそ、少しずつしか前に進まないのだと、そう理解しています。