カテゴリー: 少年コーチのつぶやき

高校サッカー選手権決勝でいろいろ思ったこと

第94回高校サッカー選手権は東福岡の優勝で幕を閉じました。

國學院久我山は強豪を相手に備えて臨んではいましたが、結果は残念ながら0-5での敗退となりました。
私はこの結果を点差そのままの力だと思ってはいません。

しかし、後半直後のあのトリッキーなFKからのゴールで、國學院久我山はその後主導権を握り損ねたのだと感じています。

当クラブサッカースクールとしては、所属していた澁谷雅也くんを応援していましたし、名倉君は地元葛飾のリーズ出身、小林君は関係のある南千住広場サッカークラブ出身と國學院久我山を押していました。

しかし、東福岡のキャプテンは澁谷君と名倉君に前を向かせてドリブルさせない、サイドバックが上がった裏をつくという戦術を見事に実行し一点目を奪っています。
(それで、ミスをした小林君が交代することになりますが)

成太曰わく「全国から選手を集めているチームとそうではないチームの地力」という表現をしましたが、まさしくそういう違いも見られました。

ですが逆説的に言えば、呼び集めていないチーム、練習や遠征に縛りのある進学校であろうと、結果を残すことができるのだということを表現してくれたのだと思います。

もう一つはサッカーがフィジカルだけで勝負がつくわけではないというのを証明してくれました。

エースとしてはたぶん一番小さいであろう澁谷雅也くんを、対戦チームは脅威と見なしてマークしたわけですし、もしかしたら平均身長も一番低かったかもしれない中で、フィジカルで選手をかき集めているようなチームを打ち負かしたことは、高校サッカー選手権の中でどんなチームにもチャンスはあると示してくれたのだと思っています。

来年が最終学年となる澁谷雅也くん、名倉巧くんら二年生が、来年もう一度旋風を起こしてくれることを願っています。

それまでは、東京都の割当をこなして、情報を入れながら楽しみに待っていたいと思います。

全国高校サッカー選手権東京予選

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とうとう今度の土曜日、11月14日は全国高校サッカー選手権東京予選決勝となりました。

堀越 vs 駒澤大学高校
國學院久我山 vs 帝京

この二試合が代表決定戦です。

堀越は夏の全国総体ベスト4の関東一を下してノっている状態、対する駒澤大学高校は順当に勝ち上がった感じです。

堀越の山は関東一と東京実業が準決勝で当たるという予想だったのですが、堀越は関東一を、多摩大目黒が東京実業を下して準決勝に進んできました。
準決勝は堀越の3-0と圧勝で、まさしく今は勢いにノっている状態です。

駒澤大学高校は本当に順調に勝ち上がってきた感があり、全国出場を見据えていたに違いありませんから、落ち着いて決勝に臨んでくるのではないかと思われます。

別ブロックは順当な國學院久我山と古豪復活をかける帝京の戦いで、こちらも注目に値します。

國學院久我山は王者の風格と行って言いのか、大量得点はなくとも堅い守りで確実に全国を狙っているイメージです。
4-3-3にそれぞれ二年生を配し、バランスよく攻め、守る堅いチームに仕上げています。
李監督勇退後、ジェファを指揮していた清水さんが監督となるも、美しく勝つサッカーは継承されているように感じます。

帝京はどうしても個人としてあのユニフォームにあこがれていましたので、どうしても違う目で見がちですが、審判仲間からの評は良いようですし、数年前の落ちぶれたな…と関係者が言っていたチームとはどうも違うようです。
実は提供のみ今年のチームを見ていないので評価することは出来ないのです。

國學院久我山には一緒にサッカーをやって、ジェファから進んだ澁谷雅也君がいます。

努力家で真面目…過ぎるくらいの彼は、まだ二年生ながら10番を背負って戦っています。

清水監督の秘蔵っ子として、一年生からFWの一角を任されていましたが、今年は本人も結果を求められる年です。

決勝は当時のスクールコーチ二人ともがスタンドで観戦予定です。

大きく羽ばたく雅也を見たいと願っています。

活躍は誰にでもできる

まずは記事の紹介をしましょう。

サカイクで中村憲剛さんの「KENGOアカデミー」というのをやっています。

足が遅くても活躍できる!サッカーでは「正確に止めて蹴る」が一番速いプレー

中村憲剛選手が、これまでのサッカー人生で培ってきたサッカーがうまくなるヒントをお届けする「KENGOアカデミー」。第三回となる今回は「速さ」について。小学生のサッカーでは足が速い選手が試合で目立つケースが少なくありませんが、もともと足が速い方ではなかった中村憲剛選手はどのようにしてスピードの差を克服してきたのでしょう?

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©サカイク「中村憲剛のKENGOアカデミー」

つづきはこちら

これは決して足が速いとは言えない中村選手のことです。
もちろんサッカーをしているすべての「足が速くない選手」にも向けたものですが、こういうものはすべての選手に参考となるものです。

弱点をどうやって克服するかと同時に、実際は自分のストロングポイントは何か?と考えることが必要です。

この例では弱点からストロングポイントを見つけ出すもので、判断スピードを上げることで足が遅いことを無視できるというものです。

判断スピードの速さと、正確なプレーで中村選手はJリーグだけではなく、日本代表でも活躍したのです。

サッカーに限らず、人にはそれぞれのストロングポイントというのがあります。

それをどうやってよりよいものにしていくのかというのが重要であり、それぞれのパーソナリティーに良い影響を与えることが可能となります。

何度も書いていますが、私は小学校のころからとにかく抜群に足が速く、スタミナが切れないというのが特徴でした。

まだレギュラーになれなかった頃でも、走ることに関して特に中距離走以上では一学年上にも勝つほどのスタミナを持っていました。

とにかく走る、走る、走る、そして一発のトラップからシュートにかけるのが小学校五年生からのスタイルで、実は今もあまり変わっていません(笑)

しかし、そんな一芸であってもすべての年代の監督は認めてくれるラッキーなサッカー人生を送っています。
(まあ、たまに練習会に参加して、全く認められないこともありましたが、それは縁がないチームです)

社会人以降ではフィジカルにも恵まれ、空気を変えられると相手からも言ってもらえるようになりました。

ですが、それもこれも少年期のコーチが私の一芸を認めてくれ、そのストロングポイントを徹底的に伸ばしてくれたからこそ今でもサッカーを続けているのだと理解しています。

現在のサッカーチームを見ていると、平均して巧い選手が優先されているチームが多いのですが、一芸に秀でた選手のストロングポイントを徹底的に伸ばすことをしてもらいたいと思いますが、高円宮杯などを考えると「勝利を優先する」ということもあり、なかなかそうなっていかないということも理解できなくはありません。

ですので育成というのはどうするのかというのを考えて、中学年代、高校年代というのをどうやっていくのか、どういう指導者と出会うのかというのが重要になってきます。

中村選手の記事の中に「判断のスピードを上げる」というのがあるのですが、それは「賢さ」ということにもつながります。

サッカーは賢くないとできないものですし、巧くなることはありません。

そして私たち指導者というのは、一度ピッチに送り出してしまえば選手たちを見守ることしかできません。

私はピッチの中に「こうしろああしろ」とかミスを責めたてることはしません。

なぜならそれは選手たちの考えた結果であるからです。

選手たちのプレーはすべてが正解であり、それは私たちが伝えたものでもあるわけです。

まあ伝えていないことをやろうとして失敗することもありますが、それらも含めて見守ることが精一杯だと思っています。

それぞれの指導者の考え方があるのかもしれませんが、ベンチで怒鳴り散らすようなことは私たちはすることがありません。

それは選手たちのストロングポイントを伸ばすため「耐える時間」でもあり、育成年代の一番難しいところでもあります。