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関東でJリーグを目指すクラブ2016年度最終結果

全国地域チャンピオンズリーグが終わったので、関東でJリーグを目指すクラブの2016年度最終結果を掲載します。

関東でJリーグを目指すクラブ2016年度最終結果

状況クラブ名20172016HOME
STAYブリオベッカ浦安JFL通算11位浦安市
STAY東京武蔵野シティFCJFL通算12位武蔵野市
全国地域チャンピオンズリーグの壁
STAYTOKYO23 FC関東一部1位

全国地域CL一次L敗退
江戸川区
STAYVONDS市原FC関東一部2位

全国社会人出場
市原市
STAYつくばFC関東一部5位

全国社会人出場
つくば市
UP!!!LB-BRB TOKYO関東一部関東二部1位文京区
STAY早稲田ユナイテッド関東二部8位西東京市
関東の壁(以下は東京都限定)
STAYCriacao東京都一部2位

関東参入戦3位
新宿区
UP!!!八王子FC東京都一部東京都二部2B1位八王子
DOWNフエンテ東久留米東京都二部東京都一部12位東久留米市
DOWNスペリオ城北東京都二部東京都一部13位北区
STAYFC GIOCO世田谷東京都二部2B2位世田谷区
STAY南葛SC東京都二部3B2位葛飾区
STAYアローレ八王子東京都二部3B4位八王子市

上位リーグへの参戦が決定したのは二チームのみでした。
・LB-BRB(2017年は東京ユナイテッドFCに改称) 関東一部へ昇格
・八王子FC 東京都一部へ昇格

反面、降格したのも二チームでした。
・フエンテ東久留米 東京都二部へ降格
・スペリオ城北 東京都二部へ降格

降格の危機となったのは早稲田ユナイテッドでしたが、関東二部で踏みとどまりました。

東京都一部から関東への昇格を逃したのはCriacaoで、今年も悲願の関東リーグ参入はなりませんでした。

東京23FCは全国地域チャンピオンズリーグに進出しましたが、一次リーグ敗退してしまいました。
一戦目のPK勝ちが最後まで尾を引いた形となり、また最終戦のFC鈴鹿アンリミテッド戦で、本気でJFL昇格を狙い三度目のチャレンジとなったチームと対戦し、その力の差を見せつけられた形となりました。
気になるのは東京23FCの今後の活動についてですが、資金不足とならないように支えていただいているスポンサーの皆様には、応援をお願いしたいと思います。

資金不足が聞こえてきているのはブリオベッカ浦安で、主力7名が移籍を選択するという事態となっています。
JFL一年目で11位という結果で、JFLの厳しさを味わっているようですが、こちらも今後が気になるチームです。

新しく名前が変わる東京ユナイテッドFCも資金は潤沢と聞いていましたが、思ったよりも東京大学や慶應大学関係者からの支援が得られていないと聞こえてくるのですが、来年が勝負の年となるのではないかと感じています。
理念としては正しい方向に思えるので、学校のクラブを母体としたJリーグチームが出るというのも、期待したいところではあります。

スペリオ城北は念願の東京都一部へと進出し、補強をしたのですが残念ながら降格となってしまいました。
また昨年東京都二部でわずかの差で一部昇格を逃したアローレ八王子ですが、今年はなんと4位となってしまい昇格を逃しています。
南葛SCは三菱商事サッカー部が断トツで抜けてしまったため、初めての二部を二位で終了しましたが、補強を考えると一部に上がらなければならなかったのではないかと思います。

東京カップで来年度の選手が少しずつ入ってきたりしているわけですが、上位をうかがうチームは既に来年の体制を作り上げてきているように思います。

来年はこの表がどういう風に変わるのか楽しみであると同時に、関東からJFL参入チームが生まれるのかが(特に東京のチームが)焦点となります。

個人的に八王子は二チームに分かれているため、何らかの方策を取った方がよいように思います。

注目は東京23FCと東京ユナイテッドFCでしょうか。

試合のレベルと審判のレベルと誤審

このエントリーは自身がレフェリーをしていること、インストラクターをしていることを無視して、サッカーを見るという観点からのみ書いています。

試合の規模や大会によって、審判のレベルが変わってくることになります。

国際試合では国際審判員が、その国の国内リーグでは国内最高峰の審判が、地域リーグの場合には地域所属審判員が、都道府県リーグの場合には都道府県リーグの審判がそれぞれ担当することになります。

そして、審判員というのは一つの試合で最低三人で構成をされます。

U-12の40分から通常の90分まで、それぞれ試合時間が設定されていますが、審判員にはその試合の中で基準を一定にしていなければなりません。

しかし、その基準が一定ではないと思われたとき、試合が荒れてしまったり、不利だと思われる側の選手やコーチがクレームを言ったりとなってしまいます。

当然ながら不利だと思うだけの材料が散見されるようでしたら、審判はその責を負わなければなりませんし、なによりも試合の結果を含めて最終となる主審の判断は、クレームをつけようがなにをしようが覆ることは基本的にありません。

ですが、誤審や不利だと思われる判定については、その理由がはっきりと第三者にも見えるようであれば、審判員は猛省するべきではないかと思うのです。

審判員としてはたった一回の誤審だった、もしくは判断の間違いだったとしても、もしかしたら負けた方にとっては人生が変わるチャンスだったかもしれないのです。

ですから審判員はそれだけの覚悟をもって試合に臨むべきだと思います。

それがプロフェッショナルの世界であれば当たり前のことです。

私たちが通常担当するアマチュアサッカーでさえも、もしかしたら人生を左右することがあるかもしれません。

都道府県レベルであったとしても、Jリーグを目指すようなチームもあるわけですし、この一戦の勝敗が来年の地域リーグ、その次のJFLやJリーグへとつながることもあるのです。

そのため、アマチュアのレフェリーであったとしても、その覚悟で行うべきだというのは普通のことだと思っています。

そこを特に主審担当者は理解をして、試合に臨む必要があるのではないでしょうか。

その反面・・・とでもいえばいいのでしょうか、監督やコーチ、選手から審判へのリスペクトが足りないと思うことも多々あるように感じています。

いまだに「ライマン」という言葉が蔓延しています。

ラインズマンの意味は「ラインを監視する人」であるわけですが、現在のサッカーではラインだけを監視するわけではないということで「アシスタントレフェリー」となっています。

つまりは、レフェリーの監視をお手伝いする人であったり、ベンチへのコントロールを行うべきであったりと、レフェリーが任命するべきアシスタントであるということなのです。

ところが、選手の中にはオフサイドラインとボールを触った場所が違う(走っているのですから、場所がずれるのは当たり前です)といってはクレームをしたり、近い距離でのタッチアウトに対して当たっている当たっていないでクレームを言ったりと、残念ながらリスペクトに欠ける競技者や役員が相当数いるというのは事実であり悲しいことだと感じています。

昨日のクラブワールドカップにおいて、レフェリーに思うことはあります。

しかし、試合の結果を含めて最終であるレフェリーの判断に従わなければならないわけですし、「たられば」は通用しないのですから今何かを言ったとしても変わることはありません。

もちろん審判レベルの向上はグラスルーツからトップレベルまで向上させなくてはならないと思っていますが、それはサッカーをプレーする人、見る人すべての人にレフェリーもリスペクトしてもらわねばレベルの向上を果たすことはできないと考えます。

誤審単体には厳しいことがあったとしても、レフェリーには責めを負わせないでいただきたいと願う次第です。

全国地域チャンピオンズリーグが終わって

JFLチャレンジでもある全国地域チャンピオンズリーグが終わりました。

結果はJFAのサイトにも上がっていますが、FC今治(ワイルドカードで進出)、ヴィアティン三重がそれぞれJFLへの昇格をほぼ決定しました。

FC今治は全勝での勝ち上がり、ヴィアティン三重はFC鈴鹿アンリミテッドとの一勝一敗同士で迎えた三重県ダービーに勝利し、それぞれ昇格を手にしました。

この10年M.I.E.ランポーレ時代からFC鈴鹿アンリミテッドを見ていましたが、本当に残念な、あと一歩届かなかったことを残念に思っています。

そして同時にランポーレから応援し続けていた鈴鹿のサポーターの皆さんを、私はチームと同様かそれ以上に応援していたのだと感じました。

鈴鹿の応援席はきっとほかのクラブにはない、子供や女性も安心して応援できるような、そんなサポーター席になるのではないかと期待しているだけに、FC鈴鹿のチャレンジを止めていただきたくないと思います。

それにしてもFC今治の決勝リーグの進め方は上手であったと思いました。

初戦の鈴鹿戦を2-1で退け、ヴィアティン線を3-0とすることで、二日目には二位以内を確定させていました。

今回は三菱水島に全国社会人からの流れのような強さを感じることができず(結果は三敗でした)、二戦目で昇格を確定させたFC今治は試合巧者であったのだと感じます。

ゼットエーオリプリのスタンドにもJFA関係者が多くいたことでもわかるように、FC今治は注目されていたわけですが、それに確実に応えたということでしょう。

岡田代表の二戦目勝利後の笑顔にすべてが表れているように思いました。

ヴィアティン三重は三戦目が背水の陣だったのだと試合後に感じました。

FC鈴鹿アンリミテッドは、一戦目を落としながらも二戦目は三菱水島に3-0で勝利しました。

対してヴィアティン三重は0-3でFC今治に負けていたのですから、チームの勢いからいけば鈴鹿だったのではないかと思います。

そして直接対決ではペナルティエリア内でファウルを受けた鈴鹿が、PKを確実に決め1-0とリードします。

しかし、前半途中までは鈴鹿の流れであったものが、中盤を過ぎたあたりからヴィアティンが有利になり、前半で逆転をします。

後半で切り替えをしたかったものの、結果として後半最初にゴールを奪われてしまった鈴鹿は、落ち着きを取り戻すことができずに敗戦しました。

サポーターの方々は最後まであきらめずに応援していましたが、ピッチ内の選手たちは三点目を奪われてしまったときに腰が折れたように見えました。

そして四失点目・・・そこで勝負がついてしまいました。

FC鈴鹿アンリミテッドは三回目の地域決勝大会から含めた三度目のチャレンジで決勝リーグに進みましたが、結局今迄の経験を生かすことができなかったと思います。

継承すべきスタッフが全くいなかったのが原因の一つであると感じますし、これは東京23FCにも言えることだと思うのですが、経験者をうまく使うことができなかった、そう感じました。

来年度はFC鈴鹿アンリミテッドは11年目の東海リーグを戦うことになり、ヴィアティン三重はJFLでの戦いとなります。

しかし、今までのJリーグの昇格に対しての姿勢をみると、鹿児島の例を見てわかるとおり、そのクラブの体力から考えると、J3を目指すのであればヴィアティン三重がFC鈴鹿アンリミテッドがJFLに昇格するまでの間にJ3昇格を決めない限り、単独でのJ3昇格は難しいのではないかと感じます。

つまりは三重県のクラブとしてなんらかの方策、具体的には合併などをしていかなくてはJリーグとしては昇格を認められないなどとなるのではないかと思っています。

まして鹿児島の例を見るとわかるとおり、J3に入ってもスタジアムや環境面でJ2に昇格ができないなどの点も挙げられるわけで、オール三重県のクラブでJリーグを目指さないといけないのではないかと感じています。

FC鈴鹿アンリミテッドとしてはクラブの生き残りを考えるなら、来年JFLへの昇格を勝ち取りJFLにまずは昇格しなければならないと考えます。

そのうえで、三重県サッカー協会が何を提案するのかというのが興味深いわけです。

それにしても体力のないクラブが多すぎるのも問題です。

栃木ウーヴァはJFLから降格するところでしたが、降格したら解散するのではないかと囁かれていました。

J3に昇格できなければ解散の危機にあるクラブは多いのではないかと感じるわけですが、それはまだ日本のサッカー文化への投資がなされていないことと、スポンサーの安易な目標と計画があるのではないかと思っています。

スポンサーとなるからには、地域や文化ということを考えていただき、ただの広告塔としての期待をするのではなく、それほど大きなものにチャレンジしているのだということをご理解いただきたいと願います。

スポーツへのスポンサードは広告塔としてよりも、文化を作り上げていく手伝いと認識していただきたく思います。

だからこそ三重県のそれぞれのクラブのスポンサーの皆様は、それぞれのクラブを盛り上げていただきたく、そう願います。