カテゴリー: サッカーファンのつぶやき

Jリーグの方向

あくまでも個人的見解でしかありませんので、突っ込み不要です。

個人的に欧州のトップリーグと肩を並べる必要はなく、アジアでナンバーワンのリーグを目指せばいいと思います。

そしてそこにはバカ高い欧州や南米の選手を助っ人として入れるのではなく、AFC傘下国のトップクラスがきてくれるような、そんなやり方でトップを目指してほしいとそう感じます。

サラリーとかの問題ではなく、アジアサッカーへの寄与だけではなく、ワールドカップ予選の重みをつけるには、アジア全体の底上げは必要です。

その意味でタイのメッシと言われるチャナティップが札幌で成功しているのは、いい事例だと思いますし、彼にはその成果を代表に持って帰っていただきたい。

それこそが私はJリーグの目指す方向性の一つであり、数十年後を見据えた全体の強化につながると思っています。

なにせ日本のトップクラスは欧州に買われていきますし、勝手に個を強化するのですから、全体の強化を考えるには一案だと考えます。

高校選手権の弊害

今年も高校選手権が終わりました。

前橋育英高校の初優勝で幕を閉じた決勝戦は、攻守の切り替えが早いスリリングな展開と書いているメディアもありました。

しかし、本当にそうだったのだろうかと、改めて昨日の試合を見てそう思った。

中盤を省略した展開、高めのディフェンスの位置と素早いクリア、深めで追い込まれたら闇雲なクリア…

言い方を変えれば素早い展開かもしれませんが、これでは普段私が嫌いな言葉を敢えて使いますが「世界に通用する選手を排出量できるの?」と少なくとも私はそう感じました。

はっきり書きますが、プリンス・プレミアリーグの方がおもしろいですし、レベルも高いわけで、そろそろ高校選手権のトーナメント方式をやめる時期ではないかと思うのです。

その一つに過密日程があるわけですが(同じ理由で甲子園も考え直した方がいい)、才能のある選手がここでつぶれてしまう可能性もあるわけです。

準決勝、決勝を見ていて、あまりのスライディングの多さ、リスクを簡単に避けるだけのクリア、これらが多いために試合はつまらないと感じました。

また、寄せが速いと言うよりは無謀な競り合いとも取ることのできるものをみせられて、とてもではありませんが、私が育成に関わっている選手たちには見せたくない質のものでした。

ただトーナメントを勝ち上がるだけのサッカーは見ていてつまらないものであり、関東ユースや高円宮リーグの上位の方がゲームとしては面白いかもしれません。

…と、例としては極端かもしれませんが、プリンスリーグの前橋育英、青森山田、流通経済大学柏を見ていてそう思うわけです。

高校年代の日本一は、高円宮杯であるのは間違いがないと本気でそう思うわけです。

そろそろ高校選手権を見直しませんか?

天才vs天才


20年前に現れた天才である小野伸二と、5年前に現れた天才である久保建英のマッチアップが、ルヴァンカップFC東京vs札幌で実現した。

小野伸二はスターティングメンバーに名を連ね、久保は後半途中からの出場であったが、互いに感じるものがあったようにメディアを見ていると思う。

小野は間違いなく今でも天才だというのは、その一つ一つのプレーの質からでもわかる。

トラップの精度、ダイレクトパスの精度だけではなく、ノールックでの味方へのパスなど、札幌の中では間違いなくトップレベル、J1という範囲に広げても間違いなくトップクラスであろう。

その小野に比して、バルセロナにその才能を認められた久保。

とうとうJ1のトップカテゴリに出てきたという印象だが、まだまだこれからであろうが、その可能性をいっぱい見せてくれたように感じる。

2年前の養和カップで(FC東京 U-15むさし、当時)初めてそのプレーを見たが、中学生レベルなどとうに超えていたのは間違いがなかった。

それから二年でカップ戦とはいえトップカテゴリでの出場を果たし、これからの十数年は彼の時代がやってくるのだろうと思われる。

もちろんそれは一学年上の平川(FC東京 U-18)も同じことが言えると思っている。

私が審判として担当した試合に出場した選手がまたしてもJ1デビューしたわけだが、みんなの活躍を祈るばかりである。

そして、20年前の天才は彼らの前に立ちはだかり、出てくる天才たちの壁になっていただきたい。

その研鑽が日本代表のレベルアップにつながるものだと信じている。