カテゴリー: 少年コーチのつぶやき

コーチが怒鳴ったり、命令するのが理解できない

私はコーチとして怒鳴ったり、命令をしたりするのが理解できません。

年間100試合以上のゲームに携わるのですが、結構な強豪チームの育成年代のコーチでも、思い通りのプレーではなかったり、ミスに対して罵ったりするのをみます。

あれで何が生まれるんだろうといつも感じます。

子供たちを上手くさせたいんじゃなくて、いわゆるいい選手がでて勝利をすれば儲かるから?

大会に勝ち続ければ、入団希望者が増えてお金になるから、勝つためにやってる?

全てじゃないとは思いますが、まるで自分の今後のためにやっているんじゃないのというように感じる人もいます。

だから工藤のコーチをしているチームは勝てないんだよと言われるじゃもしれませんが、育成年代であれば試合中に罵声を浴びせたり、怒鳴ったりすることはありません。

それは彼らの試合のパフォーマンスは、コーチが伝えた結果であるわけで、それ以上は選手が自主性を持って考えなければならないからです。

テクニックや考え方は伝えることが可能ですが、実行するのは選手であってコーチではありません。
ですから私は試合中に選手に対して質問やアイディアは伝えますが、結論に結びつくことや、答えの一つを大声で怒鳴るようなことはありません。

叱るとすればチーム内の言われなきいじめであったりする場合で、後は選手の自主性に任せるしかないのです。

練習中は口やかましいですが、それもまた目的が違います。

答えを導き出すためのヒントを繰り返し伝えるのみです。

こうしろ、ああしろ、とどめは「そこでシュート!」なんて言ってしまうコーチにはなれません。

全ての試合に私が勝ちたいと思っても、選手が勝ちたいと思わなければ、試合には勝つことなどできませんし。

まして手を出すなんてことはあり得ないわけです。

合う合わないということ

今まで長年いろいろなコーチと一緒に指導をし、選手たちとふれあってきました。

そんな中でリスペクトはするのだけれども、どうしても合わない人がいました。
選手ではないのですが、選手からはそう思われているだろうなと感じることもあります。

今日はそんな話です。

いやだとかどうだとかそういうことはありません。

ただ、その人とプライベートでも一緒に仲良くいられるかと言えばいられないだろうなと感じるのです。

なんとなく一緒にいられるところが想像できないのです。

指導者としてはリスペクトしていますし、何より一緒に現場に立った人で「こいつとは無理」と思ったことはありません。

ですが、どうしてもそりが合わないのです。

まあ、それでも互いに大人ですから、指導の現場では一緒にやり同じ方向を目指しますが、一歩サッカーを離れると、話をほとんどすることはないわけです。

前に一緒だった方は指導者として尊敬していますし実績もすばらしいのですが、プライベートではほぼおつきあいがありませんでした。

その方は、残念なのですが今は指導の現場に立っていません。

ジュニアユース、ユース世代には必要な方だと思うのですから、なんとももったいない話だと思います。

どこかでまた復帰して、中学年代で活躍する選手を育ててほしいと心の底から願っています。

さて、もうひとつの合う合わないは「団体競技としてのサッカー」との相性です。

サッカーは団体競技ですから、団体で行うことそのものが苦手な人もいます。

私が経験した個人競技と言えばテニスとバイクになるわけですが、こちらは一人で黙々と(といってもバイクはチームスタッフがいないとやっていられません)こなしていかねばなりません。

小学校から中学年代に移る際、多くの子供がサッカーから離れていきますが、それは合う合わないというのも往々にしてあるように感じます。

そしてコーチの立場としては本当に残念ではあるのですが、決断した選手にサッカーを無理強いするのは酷だと思っているので強制はしません。

それが私のスタンスですし、スクールやコーチとしてそこにいたとしても、何一つ怒るようなことはありません。

その選択肢は選手自らが選んだことなのですから。

ただ、それがサッカーの選択肢であるとしたならば、私は選手にアドバイスすることができますが、サッカー以外の選択肢となると偉そうに人生の講釈をたれることはありませんが、選択肢をどうするのかというお手伝いはできると思っています。

先日、中学生の私から見て有望な頑張っている選手がサッカーから離れたと聞きました。

たいへんに残念ではありますし、小学校の低学年から見てきていましたから・・・ただただ残念という言葉しか出てきません。

ですが、次の競技を自分で選んで今後進んでいこうとしているのですから、彼の選択は尊重しなければなりません。

彼のチームのことですからいじめであったり、サッカー以外の何かではないと思うのですが、もし道で出会ったら「元気?」と声をかけてあげようと思います。

台東区サッカー連盟で『アスリートから学ぶLet’s Enjoyスポーツ』に参加させていただきました

台東区サッカー連盟の役員として、『アスリートから学ぶLet’s Enjoyスポーツ』に参加させていただきました。

アスリートは・・・なんと元日本代表三浦淳寛さん!!!

成太の国見高校の先輩である三浦淳寛さんのアシスタントをさせていただけるなんて本当に光栄でした。

DSC_0416

同じ事務所のアシスタントで、元横浜FCの鈴木寿毅さんもいらっしゃっていただき、クリニック前には華麗なパス練習を二人でしていました。

日本のトップレベルにあった方で、S級指導者ライセンスチャレンジ中のトップクラスから子供たちは学ぶチャンスをもらい、本当に素晴らしいことだと感じていました。

三浦さんとも話をしていた時に「僕らの子供の時にはこんなことはめったになかったですからね」とおっしゃっていたのですが、本当にその通りだと思いました。
私が小学校5年生の時に札幌選抜として釜本さんに一日コーチをしていただいたことを思い出しましたが、私にとっての釜本さんと同様、昨日の三浦淳寛さんが彼らの記憶の中に長くとどまっていると思います。

そしてもう一つ素晴らしかったのは、低学年のクリニック時に、地元サッカークラブのコーチたちにもぜひ参加してくれとおっしゃっていただいたのです。
スクールなどで子供たちとプロフェッショナルとして接している三浦さんのコーチングを学ぶチャンスをいただいたわけです。

DSC_0422

お父さんコーチの中にも芽生えるものがあることだと信じています。

三浦さん、鈴木さん、昨日はありがとうございました。