カテゴリー: 少年コーチのつぶやき

水曜スクール最後のDNA

水曜スクールは本年度で一度終わらせる予定としております。

それというのもコーチの日程的な関係のためで、土曜日にスクールを集約しているからです。

そんな中、高木成太が教えていた最後の生徒の一人となった6年生が、葛飾区の6年後期トレセンに合格をしました。

このところ基礎に力を入れて徹底的にしごいていたのと、体力の強化のために負荷をかけるジョグをやっていたのですが、それが身になってきたようです。

昨日のスクールからは中学生になる準備として5号球に切り替えたのですが、重い・・・とブチブチ言っていました。
パスとトラップの基礎練習で、私がいつも通りに蹴っていてもボールがやはり重く感じられるとのことで、4号球と5号球の違いを肌で感じていたようです。

もちろん来年からは5号球となり、あたりも少しずつ強くなっていくわけですから、この時期に5号球を使うのは成太とも毎年やっていたことです。
しかし子供達はその重さをすぐにわかるようですし、何をしなければならないのはわかってくるようです。

それにしても成太の水曜スクール、最後のDNAがトレセンに合格してくれたのは本当にうれしいことです。
本人とご家族の協力があるからこそ上を目指すことができるのだと思います。

信用と信頼

合同練習
私達はサッカースクールを運営する上で、一番大切に思っているのはまず子供です。
子供に対するものから信用をしていただき、さらに信頼をいただくのが大切なことだと考えています。

保護者も含めた子供への対処というのはとても大切なことで、例えば子供に教えたものを繰り返し家でもやっておくようにお願いをするのですが、親御さんが厳しくこれをやれ、あれをやれ、なんでできないんだとやってしまっては、スクール以外の練習が進まなくなることがあります。
サッカーは頭脳スポーツですから自分で考えなければなりません。

そのため子供達と接するときには目線を合わせて問いかけること、決して命令をしないことなどを保護者の方にもお願いします。
「まだ小学生なのですからまだまだだと思う」ということを心に刻んでいただきます。

あとは子供がサッカーに集中するときと、勉強に集中する時間を明確にしてもらいます。
サッカーだけでは当然人間は成り立ちません。
そのため子供の将来を考えれば必要なだけの学力を持っておかなくてはなりません。
いざ自分がやりたい環境でサッカーができるチャンスを減らすことさえあるのです。

あとは若いコーチであれ、保護者の方への言葉遣いと接し方です。
挨拶をはっきりするのはもちろん、必ず丁寧な言葉遣いで話をすることを徹底させます。
それを子供達にも見せることによって、あくまでも選手とコーチは違うということ、保護者とコーチも違うということを感じさせる必要があります。

もう一つは保護者の方とある一定の場所で線を引く必要もあるわけですが、それは互いに誤解を招かないようにする目的もあります。
子供達に楽しいサッカーをしてもらう環境を作るためには、まず運営・指導をする人間が徹底してそれらを考えて動かなくてはなりません。

最後に、公共性と公益性が必要だと感じています。
「自分達だけが」「うちのチームだけが」というのではなく、周りのチームや地域を含めた子供達の環境を整えること、ライバルとして切磋琢磨することが子供達によりよい影響を与えます。
私が小学校の時には一駅(といっても当時の札幌ですからそれなりの距離でしたが)先にライバルチームがあり、札幌市の決勝はその2チームで争ってばかりいましたが、日頃から練習試合などで競っていました。

それが少なくとも当時の札幌のトップクラスのチームが、周りのチームを巻き込んで週末の練習試合で基礎レベルを上げていくことをしていたのだと感じています。
(まあうちのチームは全く練習量が違いましたが^^;)

NSP CLUBとしては葛飾区を中心とした地域の子供達に、よいものを与えるための努力を続けてまいります。
そのためにも来ていただいているお子さんの保護者からの信頼を得て、周りの方にまずは信用していたくことで活動を続けていきたいと考えています。

スクール卒業生の紹介

澁谷雅也くん
NSP CLUBサッカースクール(含む”高木成太サッカースクール”)卒業生の活躍を見るとうれしくなります。
もちろんそれ以外の卒業生も頑張っているのは知っていますが、東京協会のページで紹介されましたのでご案内いたします。
2012東京国際ユース(U-14)サッカー大会 決勝

澁谷雅也くん(現・ジェファFC)中学校二年生です。

実はたまに練習の行き帰りにすれ違ったり、審判などで会場にて会うこともあります。
東京トレセンでも精一杯頑張っているようで、将来は絶対にプロ!という目標をもってサッカーをやっています。

プロだけがサッカーじゃないとNSP CLUBは考えていますが、自分ができる一番を目指すのにプロというのは素晴らしい選択肢だと考えてもいます。
全員が全員成功するわけではありませんが、NSP CLUBサッカースクールではその生徒の目指す最上のものをつかむため、近道ではなく地道なトレーニングを続けていくことを主眼としています。

雅也くんの頑張りや結果はたいへん励みになりますが、それ以外にもクラブチームで努力している卒業生、部活で頑張っている卒業生も私達は応援しています。