私が20歳になる時に、サッカーのコーチを始めたのが札幌市立八軒北小学校でした。
実はこのころ自分の目標である職業に事情があって就くことができないため、自分はどういう人生を歩めばいいのかわからなかったときで、浪人のふりをして(予備校の模試だけはお金の関係で受けに行っていました)進路を考えていた時期でした。
私が卒業半年前までいた小学校から分かれた小学校が八軒北小学校で、自転車で移動をしている途中でグラウンドを覗き込んだところ、サッカーをしていたのでずっと見ていたわけです。
その時、グラウンドの中から呼ばれたのです「おい、サッカー見てるのか?だったら一緒にやらないか?」と。
今でもそうなのですがサングラスをはずしてみた先にいたのは、小学校の時に選抜でお世話になった遠藤先生でした。
遠藤先生は私の顔をみて「おー工藤くんじゃないか」と、なんと覚えていてくれたのです。
「ずいぶん体がでかくなったな。顔は変わらんが。」と笑いながらおっしゃっていただいたのです。
すぐにグラウンドに入り、子供達とジーパンのままでしたがサッカーを始めました。
終ってから遠藤先生が「もしよかったらコーチが足りないので、たまに来てくれないか。」とお誘いをいただいたのが、私がサッカーのコーチになるきっかけでした。
遠藤先生がいなければ、私はここまでサッカーに関わることもなかったでしょうし、社会人リーグに参加をしてアマチュアでもそこそこやらせてもらえることはなかったでしょう。
遠藤先生は当時も札幌のトレセンなどの指導をされていたようで、高校の後輩などもこの話をすると「遠藤先生にはお世話になりました」という奴もいるのです。
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なんで遠藤先生を思い出したかと言えば、今週の日本テレビは20周年のTOKIOとタイアップして番組編成をしています。
私がコーチをしているときに、TOKIOの松岡くんが八軒北小学校にいたそうで、どうも会っていたようなのです。
実はTOKIOの松岡くんとはその後あることでお会いすることになるのですが、たいへんな好青年で私にも丁寧に接していただいたのです。
その松岡くんを見て、八軒北小学校と遠藤先生を思い出したのです。
今でも遠藤先生がいなければ、今のサッカーに対している私はいなかったのだと思っています。
ありがとうございます。