カテゴリー: 少年コーチのつぶやき

今週末には練習試合があります

11/30には同じ松戸市のチームをお招きして、4年生の練習試合をする予定としています。

秋の大会で対戦させていただき、よい試合をさせていただいたので、お互いにやりましょうという話になりました。

うちのような新参にとってはたいへんありがたい話で、こうしてお誘いいただけるのは本当にありがたいと感じています。

栗ケ沢小学校には簡易ゴールも入れましたので、縦も少年のフィールドサイズにすることができますし、やっと小さなゴールを二つ並べて・・・などとやらなくてよくなったので設置も楽になりました。

選手たちに期待するのは、とにかく一生懸命にサッカーをして考えることです。

相手選手をリスペクトしながらも、どうやって突破するのか、ゴールをこじ開けるのか、どうやって守るのかというのを考えながらやってほしいと願っています。

私たちコーチは練習試合の場では具体的な指示(シュートとか、そこで持ち上がれとか具体的に)はしないので、選手たちに考えてもらわなくてはなりません。

その準備は日ごろの練習の中でやってきたはずなので、選手ができないことはコーチがそれまでに伝えきれていないということになるため、スタッフの反省点となるわけです。

NSP CLUBという組織では時間がかかってもいいですから、基礎以外の部分については選手主導でゲームを組み立てる、行ってもらうという考え方でおりますので、決して試合で選手たちに注文をつけることはありません。

その結果は選手たちのものであって、もしコーチが伝えきれていないでプレーを行うことができなければ、それは選手の責任ではありません。

ゲームは選手たちのものですから、それ以上でもそれ以下でもないわけです。

ですから練習試合であったとしても、一度選手たちがフィールドに出てしまえば、コーチたちは見守るのみです。

今週末の試合は、果たして彼らがどこまでできるのか、どこまで理解ができたのかを確認する場でもあります。

楽しみで仕方がありません。

年明けの4年生大会で一つでも勝つために、今を一生懸命にやりましょう。

卒業生家族

昨日、審判割当が終わって着替えをしおわってレフェリーで振り返りをしようとしているときに、「工藤さん?タカキのところの・・・」と声をかけていただいた。

「審判されている人をみたら、どこかで見たことがあるようなと思ったら工藤さんでした(笑)」と。

おっ!この鹿児島訛りのしゃべり方はと思ったら、2008年にスクールに来ていただいていた卒業生のお父さんでした。

毎回、お父さんも一緒にいらしていただいて、小さな弟君もきていました。

サッカーを楽しんでやるタカキくんと、一緒になってやろうとする当時3歳くらいの「まちゃ」くん。

その後、タカキもまちゃも足立の知り合いのチームで活躍しているのを聞いていましたが、この数年は割当でそのチームの試合に当たらなかったので、チームスタッフと話をすることがなかったので、進路を聞くことはありませんでした。

そうしたら昨日まさかのお父さんとの再会。

「まちゃいますよ」と言って見せていただいたのはジェフユナイテッドのU-15でした。

中学3年生になっていた彼は、大きくなりJ下部で頑張っていたのです。

U-12での所属チームの代表も「まちゃはうまくなる」と言っていましたが、その予想をはるかに超える進路に驚きながらも、練習を楽しく見させてもらいました。

ちなみにお兄ちゃんのタカキは大学に進学しているようですが、体育会にはいないみたいですが勉学に励んでいるのかな?

いまもサッカーを楽しんでくれていればいいなあと思います。

そうそう、友人の息子と言えばFC東京深川にも一人いて、こちらも小さなころから見ているんだよなあと。

二人ともイフィ(茂木秀人イファイン:山梨学院高校)のように楽しみながら結果を出してくれれば、将来が楽しみだなあと思う次第です。

コーチライセンスに思うこと

前から某選手が「コーチライセンスに疑問」とか、東京都の四部からスタートするチームの監督に、サッカーが専門ではない人をつけたりと「一部では」話題になっているようですが、私なりに思うことを書き綴ってみます。

Jリーグやら海外リーグやらで、高いレベルで選手を経験している人であれば、そりゃどうとでも思うでしょうというのが本音。

しかし実際にグラスルーツでコーチをやっている人の中には、全くサッカーに触れてこず、親になって子供がサッカーをするからとサッカーを学び始めた人が数多くいます。

その人たちに対して、ライセンスを取ってねとやるのは、全くサッカーを知らないよりも学んでトレーニングやコーチングの理論を学ぶことに対して、私は極めて肯定的に捉えています。

もう少し・・・なのかそれ以上を考えると、究極は日本のサッカーってどんな方向性なの?ってことに尽きると思います。

チームそれぞれでカラーはあってもいいと思うのですが、日本代表というものを考えてみるに、日本代表のサッカー=日本の目指すひとつの方向性としてのサッカーであると考えるため、その指標に従ってグラスルーツから同じ方向を見るというのもひとつの考え方なのだと思っています。

「いやいやうちはドリブル重視だ」「いえいえうちはパス重視」「いや、うちはポゼッション」・・・とカラーはあってもいいでしょうが、いわゆる「平均的日本人にあったサッカー」というものを日本サッカー協会として進めていき、そこから選手として還ってくるものがあるのが理想的である・・・とも考えます。

しかし実態が伴っていないという意見があるのもまた理解できます。

さて、最初に書いた某選手の考え方についてですが、私はこれは極端すぎると思っています。

例えば私にとって、未だに大きな位置を占めている監督の理想像というのがあって、それは「アリゴ・サッキ」という人物に行きつきます。

サッキ氏はいわゆるプロリーグの選手経験がないにもかかわらず、イタリア代表監督、そしてなによりもACミランでの大成功をした監督として有名になります。

また今では普通に語られるゾーンプレスを編み出した人としても有名です。

これは本当に稀な例ではありますが、しかしサッキ氏はサッカーへの情熱は若い頃から持ち続けており、決してサッカー経験がないとも言えない人物でした。

そもそもサッカーを知ってはいたというわけです。

東京都の四部チームにはアスリートとして優秀な方(少なくとも私は好きな人物ではありますし、よく青砥にあったステーキ屋でご一緒しました)をつけるそうですが、東京都リーグであればスタッフさえ充実させるか、選手を呼び寄せればなんとか勝利することは可能でしょうが、果たしてサッカーへの情熱をどのように持つのか、またプロリーグを目指すまで監督として残ってくれるのかというのは疑問だと思っています。

S級ライセンスが云々とはいいますが、Jリーグまでをもコーチ可能なライセンスがなぜ必要かと言えば、まずは代表を含めた日本サッカーを考えることができる人であるべきだと考えますので、私は決してライセンス制度に否定的ではありません。

ただしライセンス制度で最も無意味だと思っているのは、到底「指導者」に向かないような人物までをもS級としてしまったいることだと思っているため、ライセンス取得について見直すべきだとは思っています。

グラスルーツだけをみるとしたなら、私はD級以上を持って学んでほしいと思うわけで、その意味で特に育成年代をコーチとして携わる方には持っていただき、学んでいただき、また周囲のコーチたち(自チームだけではなく)と議論をしたり、共有したりするべきだと感じています。

私達NSP CLUBの中からでてきた保護者の中にも、野球しかやったことがないという保護者の方が、息子がサッカーをやるからとC級を取得して学んだ方がいらっしゃいましたが、たまに話をするとサッカーをきちんと頭の中でまとめて理解していることがわかり、本当に素晴らしいことだと思ったこともあります。

もちろんそれはその保護者の方が頑張ったからということもありますが、そういう方が増えるきっかけとなるのもまたライセンス制度の一つの良いところであるともいえます。