カテゴリー: 審判のつぶやき

明日の審判予定と審判としての心構え

ちょっと楽しみだったりします。

都学連とのことで、どんな感じなんだろうなぁと思っています。
いわゆるサッカーを知っている人でも関東学連クラスしか知らない人が多いであろう中で、都学連とは果たして・・・というカテゴリなのですが、これが本当のサッカーをやっている人たちの入り口なんだろうと思っています。

強豪やJリーグばかりがサッカーでは当然ながら注目されるわけですが、実際サッカー人口で一番多いのはこうしたエントリークラスの人たちなわけです。
それがどういうゲームをしていくのかというのに大いに興味がありますし、自身言うのもなんですがそれなりのレベルのレフェリーがついてやることができるわけですから、どういうゲームになるのかというのが思うだけでも楽しみなのです。

審判でゲームを壊すことははっきり簡単です。
なんせいい加減なジャッジをすればいいのです。
しかし私はそんな程度の審判なら必要ないとおもっていますし、私の管轄チームではそういう審判を出さないように気をつけています。

昨年も葛飾区でありましたが、試合中の敵、味方関係なく暴言をはく選手を審判が止められなかったことから、ゴールキーパーとして交代出場してしばらくしたところでアピールした私に対して「てめぇベンチにいた時から狙っていたんだからな」と最低でもイエローカード対象の暴言をはいたわけです。
しかしそれまでの流れで審判が恐がって注意さえしなかったせいで、結果として試合が完全に荒れてしまいました。
あのような試合では審判は毅然として臨まなければなりませんし、審判に暴言ではなく手でも出そうものなら一発レッドですから、ゲームに対して選手がどう臨むのかというのを教えるには最適なはずです。
ところがその程度のことを審判経験が浅いことからできなかったのです。
まあそれは百歩譲って「経験不足」としてもいいでしょう。

最近ではS2だS3だという審判でも結局「近い場所で見ていない」というため、結果としてファウルを見切れていないというのが非常に気になります。
また見切れていないからこそファウルを逆の相手に取ったりすることがあるのです。
こういう時は私も珍しくベンチから大きなジェスチャーでアピールします。

うちのチームはすっかりポゼッションサッカーとなってしまい、ゴールが遠いのにポゼッションだけは圧倒的になってしまっていますが、ポゼッションが多いだけに審判から見て先にうちの選手がボールに寄るものですからうちの選手がファウルを取られることが多くあります。
ところが審判目線で私が見ているものの多くは、残念ながらファウルではないものや逆に挙げているものが散見されるわけです。
少なくとも80%以上が選手、ベンチと判定が一緒でなければ当然ながら試合として結果を問わず互いに納得いかない可能性が高く、試合後に暴れてしまいたくなる気持ちもよくわかります。

私は東京都所属のアクティブレフェリーとして、それを守るように努力していますし、アクティブでやっている人全体がこれ以上なのだと示すことにより、アクティブレフェリーだと「間違いが少ない」と理解してもらえるようにとやっています。
そしてジャッジメントとはJリーグでもそこらへんの四部リーグでも同じ笛にしなければならないと思っています。
ですから審判として研鑽する必要があると考えていますし、若い世代を「ただサッカーをやるだけ」ではなくサッカーをやるために審判も必要なのだという意識をつけていきたいと考えています。

審判として最高の試合は「一度も笛を吹かない試合」だと思っていますが、現実的にはありえません。
ですから今までで一番うれしかった試合といえばなにかと問われれば、派手に負けたチームから「今日のジャッジ最高でした」といわれたときだと・・・無論いやみではなく・・・そう考えています。
0-14、0-8という試合を吹いたことがあるのですが、審判をしていて結果は負けたチームにとって辛いものだと思いますが、そこで審判がいい加減になってしまっては当然ながら敗退したチームも納得がいかないでしょう。
最後まで公平な笛を続け、負けたけれどいい試合だったと言ってもらえるような、そんな審判としていられれば最高なのかな?などと思っています。

ただ一番難しいのは終盤あと1分で追いつかれた試合なんていうのは、当然ながら追いつかれたチームは腹立たしいものです。
事実、T-3で高校生にホイッスル後に食いつかれたことがあります。
でもジャッジメントは公平にしているつもりですし、選手からの目と審判からの目は違います。
そして審判は100%ではありません。
その部分に対しては私も選手としての目でわかっていますから、審判を欺こうとするプレーをすることもあります。
しかし審判はそれを見る努力をしなければなりませんし、レベルを上げるというのはそういうずる賢さを見破る目を持たなければなりません。
そのために都学連からT-1まで審判をさせてもらえるのは、私にとって審判技術研鑽とそれぞれのレベルを知ることができるチャンスだと思ってやっています。

そういえばT-3の試合で選手がゲーム中に言っていたことがあります。
「この審判ファウルをあまりとらないから」というものでした。
これは半分正解で半分大間違いです。
ファウルを取らないのではなくファウルに値しない「当たり」と、ファウルがあったとしてもプレーオンで状況を見るようにしているからです。
審判とはゲームを切るのが役割ではなく、ゲームを円滑に進行させるのが役割なわけで、ファウルがあったら脊髄反射で笛を吹くなんてのは愚の骨頂です。
守備側のファウルで、直後にゴール前に持ってシュートまで行きそうなボールなのに笛を吹かれてしまっては、攻撃側はやりきれない思いになるでしょう。
守備側としてもカウンターになるプレーで・・・となれば当然です。

それからファウルに値しない程度の「当たり」でアピールして勝手にゲームを止めようとする選手が多くいます。
これは都二部レベルでも相当数います。
試合を止めることができるのは、ゲームにおいては唯一主審だけです。
勝手に自分がファウルを受けたと思ってゲームを止めようとする選手は、残念ながらさらに上のレベルに行くことは難しいと思われます。
私は下手でもフォワードとして足を引っ掛けられようとも倒れないでそのままゴールに向かっていく努力を、転んで背中をつけるまで続け
ました。
審判目線で「そこで転べばファウル」というのがあるんですが、勝手に止めてしまっては「ファウルにならないところでそのプレーが止まった」となるわけで、選手は審判の目を知ればどうなるかというのをおのずと理解できるようになるはずです。

フリーライターの森本氏は墨田下町蹴球団を率いていたとき、数々の審判のチャンスを棒に振ってきました。
「僕は審判をやる人じゃない」なんて思っていたそうですが、今では「なんてもったいないことをしたんだ」と言っているほどです。
また彼はNSPクラブの審判員でもあります。
少しでも高いレベルの審判をやるために、私や台東区の審判委員会などで彼のチェックをしています。
鈴木という審判と共に、二人を今後は東京都のアクティブに登録しようと思っていますし、もう一人船場という元選手も上級を目指すためにどんどん笛を吹いて、旗を振ってもらおうと思っています。

まして今はうちには強化審判員までもが帯同として入っているわけです。
私の審判への思いは、彼らに伝えていくことができればと思っています。

負けました・・・

0-1 での敗戦。
またしてもボールポゼッションはこちらが上で、フィニッシュを決められなくて負けてしまった試合。

救いなのは都リーグじゃなかったということだけしかない。

今年の初めに予定していたメンバーから7人も抜けている状況で、しかもフォワードがタイプの似た者しかいないというのもあるのだが、それにしてもフィニッシュのイメージが浮かばないのである。

ディフェンスはぐっとしまったと思うし、中盤までの落ち着きは昨年11月にGariciaさんとやらせていただいた時より良くなったと感じるのであるが、フィニッシュがまったくイメージできないのである。

審判の笛も不安定であったとは思うが、こちらに悪いのが寄っているように感じるのは、それだけ先にうちがボールへと入っていることの証であるからで、相手に笛が寄ったのではないと考えている。
むしろ審判のジャッジメントが不安定であったのと、明らかなる誤審と感じるものが双方にあったため、その部分は納得が言っていない。

ベンチで珍しく大きなジェスチャーでアピールしたのであるが、選手のみなさんなら私が審判に対して「クレーム」をつけないということでどれほどの事だったか理解できるだろう。
なんで肘をみぞおちに喰らって倒されたのに逆を指したのか、ゴールエリア内で相手FWもうちのDFも空振りして互いに倒れたのをPKとしたのか、逆に後ろから叩かれるようにうちのボランチが相手ゴールエリア内で倒されたのを見逃したのか等自身アクティブレフェリーとして動いているという自信もあるわけで、当然それらを納得することはできない。
しかもPKを防いだ後、守備の要のセンターバックが足をつって外に出ている時のコーナーキックでやられてしまった。
これはPKがなければ無かったはずの得点である。

ボランチの谷君も最後ゴールの中に入ろうとするボールを書き出そうと必死で足を伸ばしたが、残念ながらあと少し届かなかった。
足の治療をしているときの目の前であったため、非常に悔しい得点であった。
あと一分というところだったのに・・・

で・・・思ったのだがそこから六分試合が続けられたのだが、やはり前半は30分しかしていなかったのである。
時計を動かすのが遅れたため、時間の確認がずれていたので抗議ができなかったのであるが、前半35分のところ30分で終わらせてしまったからそうなったようである。
昨年U-15高円宮杯一次戦で、私が副審で入っていた際、主審が30分で終わらせようとしたため、私が気がつき35分という確認ができたことがある。
それは副審に対しては相互審判であるためレベル云々もあると思うが、せめて時計くらいはチェックしていただきたいし、何より北区リーグの場合は主審が派遣審判なのであるから、時間の間違いなど言語道断であると考える。

私は自分達の前の試合の副審に相互審判で入ったのであるが、ジャッジを自信を持ってできたと考えているし、意味のないベンチからのクレームに対しては「何かありました?」の一言で黙らせた。
審判とはそれほどきちんとしていなければならない存在であると感じるのだが、レフェリングが安定していなければ選手、監督からクレームがつくのは当然である。
はっきり書いてしまうが、今日の私達の試合は審判にぶち壊された。
この意見に対して該当の方が読まれて不快な思いをしたのであれば、どうぞ私達のチームのホームページからご連絡をしていただきたい。
きちんと納得がいく抗議をして差し上げますので。

審判としてのつながり

昨年夏より東京都サッカー協会の派遣審判として活動しているのですが、審判技術レベル向上のために、非常に役に立っていると感じますし、なによりも審判仲間とも言える人たちができ、そして今日あらたにお手伝いをいただけることになり、感謝しています。

NSPクラブ全体としては審判資格取得については「やかましい」くらい言っているのですが、今年NSP CLUBは初年度になりユニフォームも新調するため新規取得に限っては一年猶予するという趣旨の話をしたところ、なんと所属選手で審判資格を持っている人が、私を除き一名だけしか更新しなかったため、慌てて審判で協力いただける方を募りました。
なんとかチーム内で資格を保有しているのが三名、帯同でNSP Grestaに参加していた鈴木くんがついてくれるということですがそれでも私を含めて一人足りなかったのです。

ところが先日T-1の審判をしたときのA2を担当していた彼が、快く協力を承諾してくれました。
3部にあがった段階では選手に前審や後審をやらせたくありませんから、その時はお金を払ってでも帯同を・・・と考えていましたが、今年はお金を払ってでも審判を雇わなければとしなければならなかったのですが、引き受けてくれる人がいてくれ本当に感謝しています。

その彼は高校生でS3級であり、当然ながら審判としての強化指定を受けています。
私というかNSPクラブとしては、今後全面的に彼をバックアップしていき、SRへの道ができるまで協力をしていきたいと考えています。
それくらい有望な審判が私たちのチームに協力してくれるというのは、本当にありがたいことでありそのお礼として上に行くための協力体制を敷こうと考えているわけです。

こういう審判としてのつながりも素晴らしいものだなぁと感じます。