カテゴリー: 審判のつぶやき

ジュニアユース体験会と審判研修会

ジュニアユース体験会は本日無事に終了いたしました。

サッカーを楽しみたい、そんな子供たちと一緒にサッカーをやってきました。

アナウンスが遅い!とお叱りを受けそうですが、三学期は予定も多いため少しでも入部希望の方が多く来られるタイミングでやるようにしたいため、ご理解をたまわればと思っております。

「途中でサッカーをやめたから今更クラブチームなんて・・・」と諦めることはありません。
楽しくサッカーをやること、三年間でまだまだできることはあります。
そのために私達はNSP Club U-15を立ち上げる決心をしました。

さて、工藤はと申しますと体験会の前は審判研修会に言っておりました。

毎年この時期に行われる東京社会人チャンピョンシップ(東京カップ)での審判割り当てと研修という形になるのですが、この期間は「必ず」アセッサーさんがつくことになっており、客観的に専門の方からの意見を受けられるのです。
通常はT-1であったりU-15の東京都決勝トーナメントの時にJFAエリートレフェリーやトレセンがらみの審判がいるときにアセッサーがつくことがありますが、東京カップはそれらの集大成でありアセッサーからの意見をいただけることになっています。

私としては利き手の関係で左に持ちすぎることがあったため、右に右にという癖がついてしまい、右で持っている時間が長くなってしまったためその点は注意されましたが、基本的な副審としてのジャッジメントと主審との連携、そしてあるオフサイドについてはエクセレントという言葉をいただきました。

東京カップではもう一試合アシスタントを割り当てられているため、存分に利き手を使ったレフェリングをしてきたいと思っています(笑)

いろいろと感じること

先日、ジュニアユースの試合を見ていて思ったのは、選手に対して文句を言うだけではなく、審判に対して暴言を投げつける指導者と言われる人が多いと思います。
相互審判の場合、残念ながら審判のレベルが必ずしも約束されているわけではありませんが、審判に対してアピールは仕方がないとしても、クレームは選手にとって良いものとは思えません。
ましてやそれが主審に対して「ばかやろう!」というのは、完全に「なし」と考えるしかありません。

日頃アクティブレフェリーとして活動させていただいていますが、当然ながらJリーグの一級審判から比較をすればまだまだであるのは自覚をしていますから、それに見合った練習であったりジャッジを考えるようにしています。
当然ながら未熟な部分があるかもしれませんが、それでも審判のジャッジは尊重していただかなければならないわけで、たとえば私であれば「ばかやろう!」と審判にして言われたのであれば退席をしていただきます。

審判というのは試合の前後においてミーティングをし、特に終了後は審判だけでジャッジや判断に対しての反省をするものです。
その席で自分達の判断はどうであったのかを振り返り反省をすることになります。

もしも審判への問題があるというのであれば、それぞれの管轄連盟に連絡をし、きちんと対処してもらうことが必要であり、現場で「ばかやろう!」ということは選手の前で・・・特に少年の前で言うべきではありません。
これを許してしまえば、選手もフィールドの中で審判に対してクレームをつけるのは当然となってしまいます。

私は比較的厳しい審判と評されることがありますが、当たり前のことを当たり前としているだけで、ジャッジを他の人と違っているとは考えておりません。
ただし選手とのコミュニケーションをして、アフターのファウルであったり、怪我をさせるのを目的とするプレイへのチェックと注意、場合によってはカードを出すことで罰をするわけですが、まずはそうならないように審判が試合に干渉しているのだというのを選手に理解してもらうようにします。

一つの例としてはファウルにはならないけれども倒されて納得がいっていない選手には、大丈夫よ見ているからねと声をかけることで「ああ、この審判は『少なくとも』見ているんだな」と理解をしてくれます。
そうすることで選手に一応の安心を与えることができます。

ところがある試合では「この審判意外と(ファウルを)取らねーぞ」とT-3リーグで言われたことがあります。
勘違いして欲しくなかったのはファウルを取らないのではなく、ファウルを取るような当たりではないからファウルとしなかっただけで、その程度でころころ転がっていてはサッカーにならないということを理解してもらわなければなりません。
その意味で選手よりも審判のレベルを上げなければならないのですが、なかなか審判を真剣にやろうと考える人が少なく、 罰ゲーム的に審判を捉えられるのは残念です。
中には指導者の方が審判より偉いなんて勘違いをしているのではないか?と思えるほどの人さえいますので、まだまだ審判への理解は少ないのではないかとさえ感じます。

さて、昨日はU-14大会の副審を担当してきました。

FC多摩とFCトッカーノの対戦で、FC多摩が2-1で勝利しました。

FCトッカーノの総監督は三浦泰年さんで、高木が現役時代からお世話になっていた方でしたので、試合後にご挨拶をさせていただきました。
試合に敗退した後でしたが、「成太はどうしているんですか?」と聞かれましたので、NSPクラブと横浜FCスクールマスターをやっている旨お伝えいたしました。
今後ともよろしくお願いをいたします。

困ったときはお互い様

ほんと、この数日間は感謝、感謝ばかりです。

私の審判人脈を頼って連絡をしてくれた方が二人で5試合。
それにすぐ応えられた(1試合は決まっていませんが)のは、いつも協力をいただいている審判の仲間です。

年下ばかりではなく、年上の仲間もいるわけで、こうした先輩達のご協力というのもたいへん感謝しております。

依頼をしていただいた方のお一人は、家庭の事情があってたいへんだとお聞きしました。
いつも仲良くしていただいている先輩が、困って私に連絡をいただいたことに応えられたのは、本当に仲間のみんなのおかげだと思っています。

私だっていつ何があるかわかりませんし、NSP CLUBの試合において、基本的に都リーグは帯同の方にお願いしております。
そうした時に頼りになるのはやはり仲間でしかないんです。

日頃アクティブレフェリーとして活動をしていて、そうした中で本当にサッカーを愛している審判の皆さんと接することができるのは、私としてはたいへん光栄なことであるといえます。
そうしたものが現在掲げている「リスペクト」にもつながってくるでしょうし、当然ながらアクティブレフェリーの仲間はそうした意識を持った素晴らしい仲間です。

そして私はこうした仲間の輪を広げていきたいと考えています。

困ったときに連絡できる場所、とりあえず工藤に相談してみようなんていうことでも構わないと思っています。

そしてまた新たなシーズンが始まるわけですが、4級の方でもこうした協力への参加をお願いしています。
将来的に3級を受けたい方や4級でも公式戦の審判をやりたい方、もっと公式戦の審判数を増やして経験を得たい方、そういう方であればお会いして互いに納得をすれば仲間として迎え入れたいと思っています。

さすがに誰でも彼でもというわけにいきませんが、こうしたものに協力したいという方がいらっしゃいましたらご連絡をいただければ幸いです。