カテゴリー: 審判のつぶやき

冷静ではなくなるとき

現在FC台東U-15のコーチとしてベンチ入りをすることもあるのですが、Tコーチからも言われるとおり普段は前向きな言葉が多いといわれます。
選手を責めることは基本的になく、どうすればよりよいモチベーションで試合に臨み、どうすればゲームを組み立てることができるのかを「考える」ようになってほしいと考えています。

サッカースクールではテクニックの部分も教えることはありますが、基本はアマチュアコーチとは違う気持ちの持って行き方であったり、選手の個性を伸ばすことに注力をしています。

そんな私もベンチに座っているときに冷静でなくなることがあります。

それは審判があまりにもひどい場合となります。

・繰り返し何度もアタックを行う選手に注意さえせず、できるだけカードを出さないようにする
・走らない(走れない)
・選手から離れたところでジャッジを行う(副審が近いのは別)
・副審がオフサイドのルールを知らないで行っている

主にこんな時です。

オフサイドルールに関しては2013年夏の改定でDFがプレーをしたと判断される場合には、オフサイドポジションにいる選手はオフサイドではなくなるとあります。

しかしルール改定から1年半経ってもまだ「知らない」という審判がいるのも事実です。

そして何よりオフサイドそのものを理解していない審判がいます。
攻撃側の選手がパスを出す瞬間に、センターラインを超えてゴールとボールの間に二人以上の選手がいなければならないとなっているわけで、明らかにパスが出た後にディフェンスの裏に抜けているというのにオフサイドのフラッグを上げられることが多々あります。
シニアのゲームでも嫌になるくらいあります。

一試合で四回取られたときは、一度目はあやしいなあと思い、二度目は確信に変わり、三度目は遅れて出て行ったのにあげられ、四度目は明らかに遅れて出て行ったのにオフサイドとされました。
怒る気力さえもなく、呆れに近かったでしょうか。

そんなことを若い年代でやられてはこまるわけです。

選手は理不尽さに対して若ければ若いほどもろいものなのです。

だからこそあまりに酷い審判には声を出すことがあるのです。
私が冷静じゃない時というのは、そういうことなのです。

警告・退場を示すときと審判について

今日は少しまじめに審判のことを書いてみます。

私は東京都サッカー協会の審判派遣を受けております。
さらに、台東区サッカー連盟の審判部副部長をさせていただいております。

個人的に、サッカーにおいて審判というのは、寿司のガリのようなもので、何もなければいなくてもいいものだと思っています。

しかしながら、そうもいかないのが人間が行う競技というもので、いつも審判として、プレーヤーとして悩んでいます。

派遣審判ではなくて、自分が参加するシニアチーム帯同審判の例です。

たとえば、ある試合で私が決定的な得点機会の阻止でゴールキーパーを一発退場にしたことがあります。
頭の中では規則のなにに合致するのか、その場合の対処はどうするのかなどを一瞬のうちに思い浮かべ、規則どおりの判定を下すということをしています。
「厳しい」という声も聞こえましたが、明らかに得点を阻止したプレーであるため、心を鬼にして規則どおりのことをするのです。
そして試合後に後悔するのは一発退場の場合は、審判報告書二枚目の重要事項まで記入しなければならないわけで、なぜか主審が反省文のようなものを書かなければならないわけですが、試合中にそれを書きたくないなどと思ったりはしません。
しかし試合後に「あ~二枚目だ・・・」と思うことはあります(笑)

その試合の後に自分たちの試合があるわけですが、審判の基準が明確ではなかったり、ファウルを7~8回行い、注意もされているプレーヤーに対して警告さえしないのです。
決定的な得点機会の阻止ではないけれども、ゴールエリア内で引き倒されたのでPKをもらったりしましたが、繰り返しアタックがされても警告をされないのですから、そのプレーヤーは危険なプレーを続けることになります。
挙句、私の味方プレーヤーに対して危険なアタックをした上、何事もなかったように「俺は悪くない」とやったものですから私はその選手に対して、「いい加減にしろ!」とやったのですが、審判はそこでも注意をするのみで試合後まで結局彼は注意だけで終わるという苦い結果になりました。
(私は複数回アタックされて痛みました^^;)

こういう審判にあたると、残念な気持ちになることがあります。
まあ、自分の所属するリーグの審判のレベルがこうなんだと思うようにしていますが、それにしても審判のレフェリングに対しての問題点は散見されます。

台東区サッカー連盟でも、今年からいろいろチャレンジをしようと思っています。

今まではチャレンジしても「サッカーだけやりたい」というチームのメンバーだけでしたが、他部の部長も「審判のレベルを何とかしたい」「審判の成りすましたある(資格者を装う)」ということで、ようやく理解を示してくれました。

最初に書きましたが、何もなければ審判は不要なのですが、60分以上のゲームの中では必ず何かが起こるわけで、審判がきちんと機能しなければならないのです。

そのため、できるだけ本部に役員もしくは協力者にいてもらい、試合結果だけではなく審判の動きとファウルに対しての判断、もしくは判断ミスを報告してもらおうと考えています。

また、副審に関してはゆるくしていましたが、有資格者であることを示すために、審判証を必ず「顔写真付」の状態で持ってきてもらうようにする予定です。

成りすましは顔写真が貼っていないものを使いまわしたりしているので、そういうことをなくする努力をしようと思っています。

あとは友好的な市区連盟、協会と合同で審判の研修会をしようと考えています。
ただの審判だけではつまらないでしょうから、自分たちでゲームをしながらフリーズをして、その事象に起こったプレーをどう判断するのかということをやってみようと思っています。

少年部の審判の掘り起こしも行い、東京都のアクティブを目指すような審判員の育成も考えています。

NSP CLUBとしてもレフェリーの育成とプロフェッショナルレフェリーを目指す若者のサポートを考えているため、そういう部分とも合致しているので協力をしながら行えるようにしたいと考えています。

審判仲間と思ふこと

この秋のS2級昇級では、四人の仲間がステップアップしました。

たいへんにうれしいことで、私にとっても目標にしていることなので勇気づけられる反面、年齢による衰えをもう少し先延ばしするための努力をさらに続けていかなければならないと思っています。

それにしても、東京都サッカー協会のアクティブレフェリーとしてもうすぐ10年なのか…と思うと、本当にいろいろな仲間と知り合えたのは当たり前かとも思います。

そんな中で、また一人レフェリーカレッジでチャレンジをする仲間が出てきたことを、本当にうれしく思いますし、今後の活躍に期待をしています。

同カレッジ出身で仲良くさせてもらっているのは、彼の最後のS3の試合となったゲームで副審を一緒した荒木くんですが、今ではS1となりJリーグで主審もつとめています。

そういう若者を応援するためにも、自分自身がまずその身を律し、彼らの手伝いをまずはこなすことをしなければなりません。

そのためには日々の鍛錬が必要ですし、食事にも気を遣わなければなりません。

サッカーに興味のない仲間は、私のそうした姿に呆れていたり、酒を飲まないと決めたら徹底している部分を嫌がっていることもあります。

しかし、もう少しこのレベルで審判を続けるためには、こうした普段のことが必要になってくるのです。

どうか、こういう私もいるのだと理解をしてください。