カテゴリー: 審判のつぶやき

サッカー審判員不足!

東京都のS3級アクティブレフェリーをしてかなり長くなりますが、現在アクティブレフェリーが不足しています。

東京都サッカー協会管轄のレフェリーまたはアシスタントレフェリーを担当するのですが、そのレベルは関東社会人からU-15全都リーグまでとかなりひろい範囲にわたっています。

主なカテゴリーは以下
・東京都社会人一部リーグ(副審)
・東京チャンピョンシップ(社会人天皇杯予選:主審、副審)
・東京都社会人カップ
・東京都学生連盟リーグ・カップ(一部~四部:主審、副審)
・関東医科歯科リーグ・カップ(主審)
・関東ユース(主に副審)
・東京都ユース(Tリーグ等)
・関東ジュニアユース
・東京都ジュニアユース(トップリーグ、全都リーグ)
それ以外にも医科歯科の全国選手権など、さまざまなカテゴリーの試合が割り当たります。

これが毎週のように行われている(平日夜にもあったりします)わけですが、東京都のS3アクティブ200人くらいでさえも足りない時があるのです。

年代は18歳~56歳程度(知っている範囲の最高齢)で、トップクラスのレフェリーとなると将来はS1級になるような人までいます。
例えば東京チャンピョンシップで組んだ荒木さんは、現在S1どころかAFCの研修などにも参加しているJリーグのレフェリーですし、こうした将来有望なレフェリーと組むことができるのもこのアクティブレフェリーというやつになります。

私も若い頃、審判関係者から「レフェリー目指さない?」と言われたのですが、当時はアマチュアながらも選手であるということでお断りしていましたが、今考えればあそこでやっていたらJリーグで吹いていたかな?とも思ったりします。

知っていただきたいのは審判のレベルが高くなければ、試合のレベルはあがらないということです。

いま、私も若い世代の発掘をしているわけですが、30歳以上いえ・・・40代になってもアクティブレフェリーとして活躍することは可能ですし、東京都サッカー協会は年齢に関係なくS2級への推薦を行うとも言っています。
実際に49歳でS2級に昇級した仲間もいますし、30代ではS1級に昇級してJリーグを目指している審判仲間もいます。

もし少しでも審判としてチャレンジしてみようと思う方は、ぜひチャレンジしてみてはと思います。

東京都サッカー協会に連絡をしていただくか、もしくは私宛にお問い合わせいただければとも思います。

また若い世代でS4級だけれども経験を経てアクティブになりたいという方は、お問い合わせから連絡をいただければ経験の場所を提供し、工藤またはほかのベテランからのアドバイスができるようにします。

全日本クラブユースU-18編

クラブユースU-18は、関東プリンス所属の横浜Fマリノスの優勝でした。

関東予選グループステージで、プリンスプレミア所属のFC東京に3点リードされながらも土壇場で追いついたのは実力だったと改めて理解しました。

しかし、昨年プリンスプレミアで最下位に沈み、関東プリンスで闘っている三菱養和が優勝したことを思うと、ノックアウトとはいえユースのレベルは大きく差があるわけではない証明なのだと思っています。

審判としてこういう年代の選手の試合を担当させてもらうことがあります。
もしかしたらこの中から将来の日本代表がでるかもしれないという顔ぶれの試合を間近で見られるのはたいへんな幸せです。

柏レイソルU-18からハンブルガーSVに移籍した(最初はU-19ですが)伊藤達哉なんかは、彼が中学二年の三菱養和カップで審判をしたときに会っていますし(ブルーファイターズ時代ももちろん)、こういう選手たちと同じフィールドにまだ立たせて貰っているのは、審判員としてありがたいと感じています。

そのかわりフィジカルを整え、ルールを学び絶えず準備をしていますが^^;

選手時代はフィジカルの優位だけで、練習嫌いだった私からは信じられないトレーニングをしています(笑)

でも、こうした高いレベルの選手とやることが楽しいとも思っていません。
Tリーグの下位であっても真剣勝負をやっている場の審判は、本気で彼らと向かい合い、学生の審判とも話し合いチームを作るのも喜びです。

大学リーグの下部であっても、真剣な選手はいっぱいいますので、手を抜くなんてことは考えられないわけです。

この足が続く限り(彼らに置いて行かれない限り(笑))、彼らの真剣勝負の場を見届けていたいと思います。

審判としても考えるということ

今年も東京都の審判員として、東京カップを担当させていただきました。
東京カップというのは東京都社会人の天皇杯予選をさします。
これは審判員にとっては研修会でもあり、第三者から評価される貴重な機会でもあります。

とっくにベテランの域に入っている私としては、そろそろ指導をする側へのシフトが考えられるため、そういう第三者の意見を聞くことがたいへんに勉強となります。

そんな中で先日の研修後の打ち合わせではたいへんな勉強になりました。

トータルで考えてもブレがなかったように思うジャッジであっても、一つのミスがあればそれはブレがあったということ。

そして、それに対するアプローチはどういう基準で出てくるのかということ。

正確にルールブックの文言を引用するのはどうしてなのかということ。

いつも私達のように派遣を受ける審判員は、フィジカルチェック(主にクーパー走ですが)だけではなく、年に三度程度ルールテストを受けることになっています。
その中でいつも「規則どおりの文言で」条文などを書き出すことを求められます。

たまに「順番が違ってもいいじゃないか」とか「意味が同じならいいじゃないか」と思うこともあったのですが、先日の打ち合わせでその考えを改めることにしました。

正しく適用されるためには、規則どおりの文言が必要なのだということを痛感しました。

この解答を書いてしまうとみんな考えないで覚えてしまうので、皆さんにはなぜだろうと考えていただくためにここでは書きません。

しかし、サッカーのプレーヤーだけではなく、審判も考えなければならないということを思い知らされた感がありますので、私が審判の指導をする時には、こういうアイディアを持って臨みたいと思います。

それにしても、前にやった審判では監督やプレーヤーというのがルールを知らないというのを再確認することができました。

ゴールキックからのリスタートで必死に「オフサイド!オフサイド!」と叫ぶのです。

ほんと・・・ベンチにはルールブックを常備していただきたいと願う次第です。