カテゴリー: 代表のつぶやき

新高1生を見かけました

先日、甥っ子の柔道の応援で某高校へ行ったのですが、そこにスクール出身の高校一年生がいました。

まあ見事なまでに走らされているわけですが、高校サッカーは中学時代とは違うので、とにかくベースの体力を早くつけることが重要です。
親御さんに聞くと朝練はボールを使うことができるそうですが、夕方の練習はとにかく走るということだそうで、なるほどベースの体力をつけるには走ることが重要なのだと理解できます。

スクールの第一期生が気が付けば一番上が高校三年生ということで、来年以降はNSP CLUBに誘おうかと思うほどの年齢になってきました。
もうそれだけやっているのか・・・と思います。

スクールは今年、規模を大きくする予定にしています。
そのためにも今やっていることをまずは努力することだと思います。

NSP CLUBにおいてのコーチとは

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NSP CLUB サッカースクールを開催しておりますし、数年内にはU-12を動かして行きたいと考えておりますが、ではNSP CLUBのコーチとはどういうものなのだろうかと、高木と共にずっと言っていることを書いてみます。

まずサッカーが好きであることというのは大前提です。
サッカーが好きで、サッカーに対してまじめに向き合う姿勢は絶対的に必要なものです。

次に子供たちが好きであることです。
子供が好きであることはサッカーが好きであるというのと同じくらい大事なことです。

それから子供と一緒にサッカーをすることができるということです。
子供にサッカーを教えるなどというのはおこがましいことだと思っています。
自分たちがやってきたサッカーを一緒にやることで伝えることがNSP CLUBのやり方だと考えます。
ですから当然ですがゲーム中に叱ったりなどということはあり得ません。

サッカーに対しての世界観を持っている。
どんなレベルでもいいのですが、サッカーを真剣に取り組むことでその個人の世界観というのができます。
それが高木であったり工藤と同じ方向であるということがNSP CLUBでは求められます。

根気強いこと。
子供たちのコーチを続けていくのはたいへんな忍耐が必要になります。
現在高木は地域社会人リーグの監督、工藤はU-15のコーチをしていますが、自分がやった方がいい!と思ってみてもゲームは選手のものですから手出しも口出しもできません。
ゲームまでにどういう準備をして選手を送り出すのか、それがNSP CLUBの求めるコーチです。

まだまだありますが、重要なのは以上となります。

港区のあるクラブの代表の方と先日お話をさせていただきました。

ある場所では「少年クラブが金儲けの手段になってはいけない」という方針で動いているようですが・・・とお話をしたところ「何を言っているのか全く理解ができない」とおっしゃっていました。

クラブを運営するのに実際にお金が必要であり、アマチュアだからプロだからというのは関係がない。
まして保護者が望んでいる高いレベルのクラブが必要なのであれば、教える側もきちんと揃えなければならない。
そして金儲けであろうと、その投資に見合って子供をきちんと見てくれるクラブであるなら、他の人から言われる筋合いはない。

と・・・目からうろこが落ちるような言葉でした。

だからと今からNSP CLUBのコンセプトを変えようとは思っていませんが、お隣の区ではサッカースクールに1万5千円で引き受けているところがあります。
それはほとんどのコーチがJリーグ出身者で、中には日本代表だった人もいる状態です。

うちは高木が精一杯ですから(苦笑)そこまでのお金を必要としていませんが、教える側のコーチはプロもしくはセミプロとしてやってきている人ばかりです。
ですから月額3,900円+資料代という形でさせていただいているわけですが、そこにNPO法人を選択したのは利益がでたら地域に還元する(もしくは税金を納める)ということと、会計を公示しなければならないということだからです。

ちなみにこの5年で私がNSP CLUBに投下したお金は数百万円単位になりますが、全く戻ってきていませんし利益還元など望むべくもありません。
ですがこれからの世代のために運営をきちんとしたプロ、セミプロの集団を作るため安心安全町づくり委員会の範囲で活動することにしたのです。
それでもNSP CLUBを利益目的でやっているという人がいるそうですが、サッカーのためにここまでお金も時間も使うことができますか?と聞きたいくらいです。

利益を得るのが目的でやっているなら、株式会社にして別の場所でやります。
決算も公表する必要がありませんし、なにより全く知らない土地の人からお金を受け取り還元しないで済む方が明らかに儲かります。
ではなぜそれをしないかというと、私が骨を埋めようと思ったのが葛飾ですし、地域の方やPTAでたいへんにお世話になったことがあるからです。
そして同じように台東区、墨田区のサッカー関係者にはたいへんにお世話になっていますし、江戸川区や足立区からもサッカースクールにお子さんを送っていただける保護者の方がいました。

そうした場所のお子さんのためだけではなく、この地域出身の青年達の活躍の場として、出身のプロ選手が最後に帰ってくる場所としてプロ、セミプロの集団としたいのです。
目的達成のためにいわゆる汚いことはしませんが、阻害要因があるのであれば徹底的にそれらと対峙する用意はあります。
しかし、そうした争いは望んでいないのですからお手柔らかにお願いしたいと思います。

信用と信頼

合同練習
私達はサッカースクールを運営する上で、一番大切に思っているのはまず子供です。
子供に対するものから信用をしていただき、さらに信頼をいただくのが大切なことだと考えています。

保護者も含めた子供への対処というのはとても大切なことで、例えば子供に教えたものを繰り返し家でもやっておくようにお願いをするのですが、親御さんが厳しくこれをやれ、あれをやれ、なんでできないんだとやってしまっては、スクール以外の練習が進まなくなることがあります。
サッカーは頭脳スポーツですから自分で考えなければなりません。

そのため子供達と接するときには目線を合わせて問いかけること、決して命令をしないことなどを保護者の方にもお願いします。
「まだ小学生なのですからまだまだだと思う」ということを心に刻んでいただきます。

あとは子供がサッカーに集中するときと、勉強に集中する時間を明確にしてもらいます。
サッカーだけでは当然人間は成り立ちません。
そのため子供の将来を考えれば必要なだけの学力を持っておかなくてはなりません。
いざ自分がやりたい環境でサッカーができるチャンスを減らすことさえあるのです。

あとは若いコーチであれ、保護者の方への言葉遣いと接し方です。
挨拶をはっきりするのはもちろん、必ず丁寧な言葉遣いで話をすることを徹底させます。
それを子供達にも見せることによって、あくまでも選手とコーチは違うということ、保護者とコーチも違うということを感じさせる必要があります。

もう一つは保護者の方とある一定の場所で線を引く必要もあるわけですが、それは互いに誤解を招かないようにする目的もあります。
子供達に楽しいサッカーをしてもらう環境を作るためには、まず運営・指導をする人間が徹底してそれらを考えて動かなくてはなりません。

最後に、公共性と公益性が必要だと感じています。
「自分達だけが」「うちのチームだけが」というのではなく、周りのチームや地域を含めた子供達の環境を整えること、ライバルとして切磋琢磨することが子供達によりよい影響を与えます。
私が小学校の時には一駅(といっても当時の札幌ですからそれなりの距離でしたが)先にライバルチームがあり、札幌市の決勝はその2チームで争ってばかりいましたが、日頃から練習試合などで競っていました。

それが少なくとも当時の札幌のトップクラスのチームが、周りのチームを巻き込んで週末の練習試合で基礎レベルを上げていくことをしていたのだと感じています。
(まあうちのチームは全く練習量が違いましたが^^;)

NSP CLUBとしては葛飾区を中心とした地域の子供達に、よいものを与えるための努力を続けてまいります。
そのためにも来ていただいているお子さんの保護者からの信頼を得て、周りの方にまずは信用していたくことで活動を続けていきたいと考えています。