カテゴリー: サッカーファンのつぶやき

Jリーグに戻ってくる海外組って?

昨日、中村俊輔が横浜Fマリノスに戻ってくるんじゃないかというニュースが駆け巡った。
結論から言えば「戻るべきではない」というところだろうか。

はっきりいえば、彼がイタリアに出発したとき一切の期待をせず、海外でもまれて良くなればいいね程度しか思わなかったのであるが、結果を見ると海外でもまれたことが良い方向に現れていると感じる。
それが横浜Fマリノスに戻るなどとはお笑いでしか無いだろう。

Jリーグの側からすれば、マリノスは中村俊輔に見限られたはずなのに、尻尾を振って・・・どころか地面を掘ってそこに額をつけて「戻ってきてください」と懇願しているようなものだ。
こんな程度のチーム運営であれば、当然ながらチームが強くなろうはずもない。
むしろ「中村俊輔がどこに行こうと知ったことではない。うちに来たいというのであれば話は別だが。」というくらいの気概がなくてはならないだろう。

そして中村サイドであるが、日本を第一に考えていることなどないだろう。
金の面からいえば横浜Fマリノスが話になるなら別であろうが、既に移籍金が発生しない年齢でもあるし、スペインの中位であっても今のスコットランドでのサラリーに近いものは手に入れられれば当然そちらを優先するのではないだろうか。
イタリアというのは選択肢として少ないと感じるのは、イタリアの移籍ははっきり失敗であったし、もう一度同じことをしてしまってはイメージが悪くなる。
それであればイタリア以外のリーグへ行ったほうがいいわけで、Jリーグを含めたアジアリーグではなく、ヨーロッパのリーグで戦ったほうが後々のことを含め有利に働くと代理人は見ているのではないだろうか。

それにしても中田浩二もバーゼルから鹿嶋に戻るらしいが、鹿嶋とバーゼルでさえ環境は異なるだろう。
ヨーロッパ一国のチャンピオンチームとJリーグチームでは、所属する選手の質もレベルも異なるだろうし、なによりもチャンピオンズリーグ予選からの戦いでもAFCチャンピオンカップなどより得られるものが大きいだろう。
まあこちらはそろそろ力も落ちたからというのもあるのかもしれないが、それが通用してしまうというのがJリーグの現実なのかもしれない。

ただし日本に戻って今のところ大失敗なのは浦和の高原だろうか。
もともと私は彼をあまり好きではなかったが、ドイツに行ってそれなりの活躍をすることで日本代表の中で一応信頼できるストライカーだと思っていたのだが、残念ながら日本に帰ってくる少し前から勘違いが大きくなり、それが現在大きな空回りになっているのではないかと思っている。

そういえばマリノスからUSLのポートランド・ティンバースに移籍した鈴木なんかは海外に行ってからが失敗の始まりだったのかもしれない。
2002年のワールドカップ時においてはNo.1のストライカーだと私は公言していたが(笑)、どうもその後の彼を見ているとその片鱗さえ感じられないのである。
今では勘違い野郎とでもいうのだろうか、残念ながらあまり人懐っこいほうではない彼は、そう見られるのかもしれない。

そういう意味では稲本は賢いと思う。
プレミアリーグのトップレベルのチームに所属し、その後プレミアや一部、トルコなどを経てドイツへ行き、すっかり海外での活躍が当たり前という選手になっている。
多分現状においてまだ稲本の上をいっていると感じるボランチは日本人選手の中にはおらず、その結果だけをみると海外で稲本のようにもまれる方がJリーグで安穏としているよりも良い結果を残す人がいるし、なによりも争いに耐えられるだけの精神力を持っていると感じるわけだ。
やはりJリーグというのはまだそのレベルであるとするのが妥当なのだろう。

野球もまた然り・・・野茂投手は戦力外となっても日本では登板しないようであるが、それは彼の価値を日本での登板で落とすであろうと考えているからかもしれない。
それはどこか稲本にも共通しているのか、稲本もキャリアを海外で終えることがその後の人生に有利だと思える。

なによりも一番の成功例は中田英寿であり、若くしてキャリアを終わらせた彼は、衰えを見せずに自身のトップレベルで活躍できる範囲で終わったからこそ「山口百恵さん現象」のような「まだ見たい」という声を引き出せるのだろう。

とすると、海外からJリーグに戻ってくるのは、もしかしたら鮮度が落ちたということなのかもしれない。

果たしてロナウジーニョは燃え尽きたのか?

バルセロナといえばその看板はロナウジーニョと答える人が多かったでしょうが、最近はベンチを温めているばかりの彼に、移籍容認の声があがっているのも事実なようです。

そしてその移籍の最右翼となっているのは、私が世界で二番目に愛しているチームのACミランなわけで、ロナウドに続き使えない選手は要らないとならないかと気をもんでいるわけです。

無論バロンドールをとったころのロナウジーニョは世界で最も光っていた選手といっても過言ではありませんでしたし、その才能はだれもが認めるものであったのは私が語る必要などないものでしょう。
しかし特に今シーズンに入ってからの彼は、その光がなくなったと感じるほどの凡庸な選手となってしまった感じがします。

だからこそ移籍をして環境を・・・と考える人もいるのでしょうが、果たして銀河系最強軍団から移籍してきたロナウドと同様に使えない状況というのも考えられるわけです。

ACミランには世界でも屈指のストライカー(ではないが)の一人カカーがいますし、ブラジルからアレシャンドレ・パトを無理やり連れてきました(本人は望んでいたでしょうが)。
そんな中に怪我ばかりしているロナウドがいても輝くはずもなく、もし燃え尽きてしまったロナウジーニョが入ったとしても、カフーほどの活躍さえできないのでは?(ポジションではなく貢献度)と考える人がいてもおかしくはないでしょう。
まして中盤にはエメルソンだってセルジーニョだっているわけです。

ブラジル人選手は、世界でもトップレベルの選手が多いからと集めるのも問題かもしれませんが、それでもなんとかACミランは14人のイタリア人と8人のブラジル人という形で構成されているわけで、さらに世界トップレベルであったロナウジーニョを連れてきて結果が残せないとなると・・・お金の無駄遣いとなるわけです。

しかしながら私はロナウジーニョのスタイルが決して嫌いじゃないため、燃え尽きていないことを願っているのですが、28歳という年齢を考えて、三年契約で80億円近くの金が必要なのですからベルルスコーニにはよく考えてもらいたいのです。

日本での燃えつき症候群といえば前薗氏や小倉氏などが挙げられるが、その才能と比較してはロナウジーニョには失礼で去るし、比較されたお二人だって比較などされたくはないであろう。
しかし前薗氏はオリンピック代表のキャプテンをしていた時には間違いなく後に「世界のヒデ」となる中田英寿選手よりも光っていたし、高卒ルーキーで日本代表に選ばれカズとツートップを組んだ小倉氏はまさしく光っていたのである。
才能とは短い一瞬の輝きなのかもしれないが、それにしてもサッカー選手の輝きとは短いものであるため、ロナウジーニョも・・・とついつい考えてしまうのである。

果たしてロナウジーニョは燃え尽きたのか?
その答えはイタリアの地でわかるのかもしれない。

浦和と鹿嶋の盛り上がり

コーチングや自分達のチームから少しはなれて、ただのサッカーファンとしてのエントリーです。

私の愛するコンサドーレ札幌はここ数年J2でなかなか勝ち上がることができず、ようやく今年J1復帰をいたしました。
そして前回一緒にJ2から昇格した浦和はといえば・・・今ではアジアで最も強いチームの一つであり、そして何よりあの熱狂の中で選手がサッカーをできる環境になっています。

個人的には旗を振り回したり、飛び跳ねたりという応援というのは好きではありませんが、浦和の応援というのは普通の人まで盛り上がっているため「すごいなぁ」と感じるのです。
とにかく赤・赤・赤という感じなのは尊敬に値しますし、何より地元が盛り上がっているというのは、選手にとっては一番心強いものだと思います。

そもそもJリーグが始まった頃、赤い集団といえば鹿嶋だったわけです。
赤というかエンジに近い色ですが、とにかく鹿嶋サッカースタジアムであれアウェイであれ、とにかく鹿嶋の応援団は熱かったのを覚えています。
まだコンサドーレがなかった頃、私にとっては特別なチームであったヴェルディとの試合で、あの赤い集団のすごさを見せ付けられたわけですが、いわゆるJリーグブームが去った今ではヴェルディの応援団は残念ながらわずかでしかなく、そして鹿嶋も昔ほどの盛り上がりがないというのが残念でなりません。

町全体が盛り上がっていた鹿嶋だったのですが・・・
まあもしかしたら町は熱さが落ち着いているだけで、応援する人たちは変わらないのかもしれませんが、浦和を見るとそういう記憶さえ吹っ飛んでしまうわけです。
しかし昨年Jリーグチャンピオンになったことで、鹿嶋もまた変わるかな?なんて期待をしています。

それにしても私はサポーターという言葉が未だに好きになれません。
私はサッカーファンであり、コーチであり、プレーヤーであります。
最も愛するチームはコンサドーレ札幌ではありますが、USさんのような応援をする気はありません。
ですが彼らは彼らですので、どうこういうつもりもありませんし、彼らも私に対してどうこういっていただきたくないと感じています。
しかし実際はmixiなどで「応援しない連中」などと言われたりしますし、逆にUSさん達を邪魔と考える人たちもいるわけです。

ゴール裏がいつからUSさん達の聖地になったのだ?という疑問はありますが、私は応援の仕方の違いで互いにつまらない思いをしたくはないため、スタンド側にいくようにしています。
ですが若い人で5000-7000円は払えないけれど、ゴール裏ならなんとか払えるという応援をする人にとっては、応援の仕方はすごい問題になるのは当たり前かもしれません。
コンサドーレの掲示板を見てみると、席取り(遅れてくる仲間の分の席を保持しておくこと)は非常識などと書いている人もいますし、少しでも来ている人をというのもわかるのですが、だからといってがちがちにルールを決める必要はないのでは?とも思います。
同じチームを応援していても、これだけの差があるわけですからあれこれと問題になるのも仕方がありませんが、互いに譲歩することは必要でしょう。

ですから浦和の応援はある意味すごいとは思うわけです。

ちなみに私としては一昨年、甲府での勝利の際、一緒に勝利を祝うことができないあの雰囲気を嫌い、それ以来スタジアムに足を運ぶのが億劫になりました。
前回のJ1時や、J2に転落した際はみんなで勝利を祝う雰囲気があったのですが、残念ながら今の応援を仕切る人たちは彼らだけで盛り上がる感じがあり、私のように静かなる応援をしている者にとっては、いやな思いをさせられたわけです。

応援の仕方はそれぞれなのですから、他の方からあれこれは言われたくありません。
ですが自主的に盛り上がった応援ができる雰囲気があるのでしたら、静かなる私でも「できることをする」ようになるとは思っています。
だからこそ昔の鹿嶋なり今の浦和というのを少しうらやましく思ったりします。

コンサドーレのJ1残留まであと勝ち点21が最低限必要だと考えています。
それだけの勝ち点を取るように、私は私の応援をしていきます。