カテゴリー: サッカーファンのつぶやき

FC鈴鹿ランポーレの三重県社会人選手権優勝と問題点

今年から高木がFC鈴鹿ランポーレの監督をしているために、その動向を気にしているスタッフ一同ですが、昨日の勝利は辛勝であったことが今後のチームにはどう働くのかが気になっています。

昨日の三重県社会人選手権(天皇杯予選の社会人代表決定戦)決勝では、三重教員をそのルーツとなすマインドハウス四日市との対戦となりました。
マインドハウス四日市は東海社会人一部にも所属していたことがあり、現在でも東海社会人二部という素晴らしいチームです。

後半10分までランポーレは0-2と完全に追い込まれている状況でしたが、オウンゴールとPKで同点に追いつき、延長終了間際に逆転ゴールを決めるというぎりぎりの優勝となりました。

結果は優勝と言うことですが、マインドハウス四日市とFC鈴鹿ランポーレのそれぞれの目標や今後を考えてみると、手放しで喜ぶことができないのは間違いなくランポーレです。
三重県でJリーグを目指すというのであれば、相手がマインドハウス四日市とはいえ完勝するくらいの勢いがなければいけません。
それは高木が所属してきたJFLでのホリコシ(現:高崎)やFC岐阜を見ればわかるのですが、Jリーグを目指すのであればやはり圧勝といえるだけの結果を残すべきだと、そう感じます。

これはマインドハウス四日市が強いとか弱いとかということではなく、三重県の中では圧倒しなければやはり他に認められないのではないかと感じるからなのです。
「ああ、やはりランポーレはさすがだ」と感じさせるほど圧倒しなければ、とてもJの中に飛び込んでいくことは難しいでしょうし、マインドハウス四日市に関しても「ランポーレ相手にいいところを見せた」と思わせたわけですから(選手はきっとあと一歩で勝てたのに・・・と思っています)今年の東海社会人はそれこそ褌を締めなおして臨むしかありません。

私が敢えてランポーレに対して厳しく書くのは、ランポーレを支えている方々と三年前にお会いした時に、本当に素晴らしいと感じているからで、その方々の支援に応えるのはたったひとつ、Jと名のつくところにいくしかないと考えるからです。
まだまだ環境は整っていないと感じているかもしれませんし、みんな仕事を持ちながらやっていると考えているかもしれませんが、成太が横浜FCに所属した最初の頃は固定した練習グラウンドさえなく、しかもプロ選手がクレーのグラウンドで練習をするなどという、到底今では考えられないような環境でした。

しかし二年間のJFL時代に優勝しかなかった横浜FCがきちんとそのノルマを果たし、J2に復帰したのは選手それぞれの執念であったのは言うまでもないでしょう。
今のランポーレの選手達はプロではありませんが、そうした精神を伝えることができるお手本である成太がいるわけですから、5月8日の東海リーグ開幕に向けて自分達を追い込んでいってください。
今年の東海社会人優勝をお祈りしております。

流しの審判はいらんかえ~

ということで、行ってきたのは台東荒川グラウンドです。
昨年活動していたU-15に所属していた3人がお世話になっているFC台東の練習試合があるということで顔を出してきました。
普段は台東区の審判副部長でもあるため帯同審判としても一緒に動くことがあるのですが、今年のNSPクラブはジュニアスクールだけですので昨年より帯同の回数が増えるのではないかと思っています。

到着したのは所用を済ましてきたため一本目の途中に到着しました。
そして二本目から主審をさせていただきました。

実は震災のためジュニアユースもユースも東京都社会人リーグもすべてスケジュールが変わってしまったため、3月と4月のアクティブレフェリーとしての割り当ての全てが流れてしまったため、審判のトレーニングの一環としても吹かせていただきたかったのです。
まだまだ真剣にサッカーの審判員としてやっていくために、精進は続けていかなくてはなりません。

中学校三年レベルですとスピードがまだそれほど速くはないため、ちょっと動くにはちょうど良かったのかもしれませんが、すっとゲームに入っていくことができたのでまあ合格点かな?とは思っています。
ただし今の選手は審判に一言いってしまうのが多いため、そこはゲーム中に修正をしながら注意をしてやっていました。
手の出し方、どうやったらファウルになるか、ファウルと勝手に判断しないでプレーを続けること、笛が鳴るまではインプレー・・・山のように注意をしたくなるのをぐっとこらえてコーチに任せていました。
今年度の終わりには悔いのないように終わるためには、そうしたものを含めてサッカーなんだと意識してもらい、高校年代に取り組んで欲しいと思います。

そして練習試合が終わってから、FC台東のOBとブルーファイターズ6年のコーチであるおない年の臼倉さんと私が入って最初の2本は新2年生と、最後の一本は新3年生とやりました。

新2年生には昨年の教え子が三人いますので、手は一切抜きません(笑)
2本目に2ゴール1アシストというえげつないことをやりました^^;

新3年生はさすがにフィジカルの面でOBの高校生などと張り合っていましたが、それにしてももう少し判断を早くしたり、追い越すプレーが入ったりすればもっと面白くなるのに・・・と、少しだけコーチングをしながらゲームをやっていました。
もちろん例え紅白戦でも私は負けたくないので、肝心なところはふんばり、スコアレスドローでした。

それにしても一点目のシュートはアウト側にかけ、力を抜いたループという大人気ないシュートだったので、ヘッドコーチから選手に「大人気ないと思わないように」と励ましの言葉がありました。
ほんとあのヘッドコーチはいいコーチだと思います。

審判の立場として、今年はサポートしていくので、頑張ってもらいたいと願っています。

サッカーって難しい!

サッカー・・・だけではなくて、チームというか、プレーヤーというか、いろいろなものが難しいと思っています。
今日もある監督さんと話しをしていたのですが、練習試合の結果が悪くてさすがに怒ったというのです。
なにかと思ったら「戦術はどうするんですか?」「戦略は?」となったため、戦術云々の前にまずは何をしなければならないのかというところを、どうもプレーヤーが頭でっかちに考えている、そのことに腹が立ったというのです。

これは私もよくわかる問題で、彼とはカテゴリが違うのですが、そもそも試合に臨むにあたって自分はそれまでに何をしたのか、どういう準備をしてきたのか、心構えは、仲間との会話は、意思疎通は・・・などなど、勝利を手にするためにまずは何をしたのかというところを考えず、負けたから監督の戦術だったり戦略がまとまっていない、理解していないからうまくいかないのではないかなどと言う、極めて関係のない考え方になってしまうことは多々あります。
これはどのカテゴリでもある話で、プロだろうとアマチュアの底辺だろうと同じことが起きます。

チームコンセプトは当然それぞれレベルの差はあれどあるのでしょうが、戦術や戦略と言うのは、より高いレベルでチャレンジをする時に約束事が増えるたびに出てくるものだと思われるわけで、まだ公式戦も始まっていない段階で、選手を見ているような状況であるものではないと考えます。
戦術があったから、戦略がはっきりしていたからといって準備がなければ勝てないわけですし、まして準備をきちんとしている自信があるなら、負けた場合に「自分の責任はなんだったのか」を考えるわけで、戦術やら戦略とは全く関係のない話なのです。

そういうものが全て理解できる状況になって戦術だったり戦略だったりというものがでてくるわけですが、だからといって「じゃあ監督の言うとおり100%できるのか」といえば、それはプロにだって難しい話ですので、戦略や戦術というのは何かと問われると、実は禅問答のような状況になってくるのです。

はっきりわかっているのは、勝利のために自分はチームへの犠牲をどう払ったのか、どう準備をしてきたのかということを理解して、勝利に対して執念を持つものが最終的に勝利を得られるというわけです。
ところが・・・それでも絶対に勝利ができるわけではないのがサッカーだったりします・・・