カテゴリー: サッカーファンのつぶやき

テレビが台無しにしてくれた瞬間

FIFA CLUB World Cup in Japan 2011が終わりました。

結果は皆さんの知ってのとおり、FCバルセロナがしゃれにもならない強さで他を退けました。
ネイマールにもたいへん期待をしていたのですが、残念ながらプジョルの前に沈黙をしてしまいましたが、しかしその期待は決して少なくなるものではありません。

試合終了後に「ネイマールはヨーロッパへ行かねばとあせるのでは?」と友人たちに言ったのですが、どうもその予言は報道をみると当たっているようです。
ブラジルとサントスは至宝であるネイマールを手放すつもりはないでしょうが、ネイマールの今後を考えれば間違いなくヨーロッパ、特にスペインを志向したほうが良いのではないかと思います。

イタリアの言い方を良くすれば落ち着いた守備の堅いゲーム・・・言い換えればスペインに比較して愚鈍でスピード感に欠けるようにさえ見えるものよりも、現在の世界最強リーグといって良いであろうスペインに行くのはブラジルとネイマールにとってはよりベターな方向ではないかと考えられます。

さて、その決勝戦が終わった直後に日本テレビはなんとも馬鹿げたことをやってくれました。
バルセロナのエースであるメッシをインタビューしたいというのはわからなくもありませんが、よりによって芸人が「引退後は・・・」とやるのですから世界に恥を晒したことになります。
せっかく2002年のワールドカップや、その他の国際試合である意味「お行儀の良い」日本と思われていたのが、「ただの何も考えていない馬鹿」と宣伝してしまうような行為は、全くいただけないものです。

また現役選手として世界最高峰にあり、さらにはどう考えてもそのプレーの質が上がっている選手に対してそんな質問をするなどというのは、ある意味芸人にしかできないわけですが、それをなぜテレビ局はやってしまったのかといえば、サッカーというスポーツに対して素人を出しておく環境そのものが良くないということです。

世界陸上も世界水泳もなんであのミーハーな芸能人が出てくるのかさっぱりわかりません。
また中継を見ていても実況アナウンサーが本当にその競技を知っているのか疑いたくなるような言葉がでてきたり、勝手にあだなをつけて喜んでいたりとそのスポーツに対して真剣に対している人間を侮辱するような、そんな放送はするべきではありません。

なんせTwitterなどで日本の国際試合がある時に、NHK BSでの放送があると「民放ではなくBSで見る」というユーザーがどれほど多いことか・・・と感じます。
かくいう私も画面サイズ16:9で放送したフジテレビ以外はNHK BSに金を払ってみていますが、そのフジテレビでさえ実況はNHK BSに変えたいくらいでしたから本当にどうしようもありません。

日本のテレビマスコミの劣化はこうしたスポーツだけではなく全体的に見られるわけですが、地上波という存在を見直すべきではないかと考えるのです。
ケーブルテレビもしくはBSでのやり方もあるはずで、金を払ってでも見たいという番組を作ることを考えるべきです。
それはなにもサッカーに限らず、ドラマだってニュースだってそうであるはずです。

それにしても今回の日本テレビは日本の恥を見事に晒してくれました。
それでも涼しい顔をしていられるのでしょうから、テレビ業界というのは凝り固まった阿呆の集まりだと感じるわけです。

個人的に秋春制に賛成です(反対の方は冷静に最後まで読んでください)

コンサドーレ札幌がJ1への昇格を決めたその日、札幌ドームの外は雪だったわけです。
このところ札幌も雪が少なくなり、昔よりはましになったかなぁなんて思っていることさえあるわけですが、外は真っ白な雪だったわけです。

さて秋春制について、私はある条件が満たされればという「条件付賛成」です。
なぜ秋春制がいいかといえば、サッカーの本場である欧州にスケジュールを合わせることに対しては異議がありませんし、日本人選手の移籍や海外で活躍する選手のJリーグ移籍へのハードルも少し低くなります。
そのため秋春制に賛成をしているのですが、条件というのはこれが以外にたいへんだと思っています。

秋春制賛成の条件
・降雪地域において練習環境を公共のものとして日本サッカー協会またはJリーグが用意をすること
・降雪地域に対する支援を用意すること

細かく言えばいろいろあるわけですが、この二点が満たされない限り秋春制ができようはずがありません。

改めて思うこと – 箕輪義信という箕輪選手が言っていることがあります。
こんなの当たり前のことですよ。
これを考慮しないで秋春制なんかできるはずがないのです。

練習環境というのはコンサドーレだけの練習環境ではありません。
練習試合だってしなければなりませんし、コンサドーレではない強化もしなければなりません。
大学もそうだし高校もそう、雪国のハンデが相当なくなったと感じない限り不可能でしょう。
社会人のカップ戦にしたって東京の降雪程度じゃ雪かきして人工芝でちゃちゃっと・・・なんてできますが、降雪地帯ではそんなことが不可能なのです。

もしチェアマンにせよ、Jリーグにせよ、サッカー協会にせよそれらが解決されてはじめて「秋春制をやります」と言えるのだと思っています。

反対派の方、わかっていただけますでしょうか。
私は道産子で冬にサッカーができないのを知っていますし、学生時代に「サロンフット(古い人にしかわからないか?)」だったり、スケート少年団としてしか活動ができないようになるのが北海道のサッカークラブなのだと経験からも知っています。
ですんじょで少なくともコンサドーレ札幌や市区のトレセンレベル、JFLを目指すようなチームが南のチームとそれなりに(全くは無理でしょうから)遜色がないといえるレベルにまで環境を整えてからでないと無理だと思っています。

ですから私は反対派とは名乗らず、賛成なんだけれどもやるんだったらこれは最低限と言っています。

コンサドーレJ1昇格へ!

昨日のJ2最終戦、4位徳島との勝ち点が一緒、得失点差の関係(差は3)で並ばれたらアウトという状況の中、首位FC東京相手にどういう試合をして勝つのかというしびれる展開の中、押し込まれながらも2-1で勝利した札幌は、昇格条件の3位を手にした。

徳島は四国勢初のJ1昇格に手がかかったのだが、残念ながら逃してしまった。
徳島の町を外から見ていると、昇格したらこうしよう、ああしようというのが新聞記事に掲載されたのであるが、これはtwitterでも見かけたが「フラグが立つ」という状況となった。
昇格を決めてから喜ばなければ、ぬか喜びになるというのはあと少しで昇格できなかったチームがよく経験することである。
しかし、最後まで徳島を含めた2位から4位の争いは、札幌が含まれてはらはらしたものではあるが、最終戦まで目が離せない展開となったのは良いことだと思う。

札幌は圧倒的に力の差があるといっていいFC東京以外では、失点の少ないチームだった。
ただし残念ながら得点も少ないため結局勝利を逃したと思う試合も多かった。
味の素スタジアムでのヴェルディ戦も、正田醤油スタジアムの草津戦もチャンスをきちんと得点しなければいけない典型のものであった。

来年に向けて選手の入れ替えが発生されることが予想されるが、大幅に選手を入れ替えるのではなく、得点を確実にするための強化をしていただきたい。
守備に関してはJ1では厳しいのは当然で、前回のJ1の時もJ2では通用した守備陣が徹底的にぼろぼろにされたことを覚えている。
だが、コンサドーレのDF陣にはのびしろがあると思っているため、10戦までに整えて後半勝ちきることのできる、そういうチームにしてもらいたい。
その意味において契約最終年である石崎監督ではあるが、2年以上の契約更新をしてもらい、守備陣を固めると共に攻撃の厚みを強化でまかなうという方向をとっていただきたい。

来年は自分のチームが動くために今年ほど応援に行くことはできないかもしれないが、同じ赤黒のユニフォームに恥じない戦いをすると共に、コンサドーレ札幌の応援を続けていこうと思う。

ここからはNSP CLUBの話です。
NPO化を進めるための調整をしていたのであるが、あるNPO法人の一部門として動く予定で話をしているところです。
少年少女育成、アマチュアクラブとしての町とのかかわりかたなど、いろいろなことを考えていかなければならないのです。
年明けには発表できると思いますので、それまでお待ちください。