頑張っているチーム運営の皆さんへ

少年サッカー移籍に関してエントリーをしたところ、やはり多くの方が読んでいらっしゃるのがわかります。

皆さん頑張っているんだろうな、我慢しているんだろうな、選手たちのことを考えてやっているんだろうなと思います。

その思いがあるからこそ、「絶対的な市区連盟」に対して意見を述べられず、仲間と愚痴を言わざるを得ないのはよくわかります。

なので、実情を知っていて子供を人質に取られていない私が代弁いたします。
(メッセージをいただければ、応援のエントリーをするかもしれません)

前にも書きましたが、都道府県協会傘下に市区連盟は含まれていないところが多いのが実情であり、市区連盟は絶大なる権力を持っています。

例外で有名なのが埼玉県でして、埼玉県は最下層の連盟・協会までもが埼玉県傘下になっています。

そのため、埼玉県連盟が最終的な判断を下せば、こうした問題は解決できることになります。

しかし、そうではなくて都道府県協会から切り離されている連盟・協会の場合、市区連盟が絶大的な権力を持っているため、トップクラスで物事を決めることになります。

実際にあったものでは、選手とコーチの間でトラブルがあったのですが、選手や周りにはヒアリングしながら、コーチには一切査問などなく、活動停止をされた方がいらっしゃいました。

その後に活動を再開させようと考えたのですが、遡って連盟は「市区内での無期限活動停止」を決定し、そのコーチの活動を妨げました。

暴力があった場合には当然ながら何らかの罰則は必要だと思いますが、無期限活動停止などというのはあまりにも重すぎると感じるのですが、そのコーチは結局市区連盟から好まれていなかったため、恣意的にそうなったのではないかと噂されるほどでした。

大阪での例を出しますが、監督が選手を蹴るということがありました。

その罰は一年間の活動禁止となっていますが、私はそれが妥当であると感じています。

もう一度やれば二年、四年、八年・・・どんどん活動期間が無くなっていくわけですから、本人も当然ながら同じことの繰り返しはできなくなります。

それが暴力をふるうコーチへの戒めにもなりますし、きちんと市区連盟で経緯を含めて明確にすれば、周知にも当たりますから少なくとも同じ都道府県内ならそういう話は聞こえてくるわけです。

こうした罰則についても明確にするべきです。

ちなみに、私が役員を勤める台東区では、数年前に社会人での暴力事件がありましたが、その議事に関しては公開していますし、暴力をふるった選手は一年間の活動停止としました。

さらにはその事件のため、その後の暴力による退場などの罰則規定を細かく決め、いろいろと意見をいただいて現在の社会人の規則になっています。

さて、少年問題に戻しましょう。

少年チームには選手という「人質」がいます。

もしチームが活動停止なんてことになれば、その選手たちまでもが活動できなくなります。

そのために少年チームの関係者は、移籍に関して意見があろうと、NPOを作ってJリーグを目指そうとしようと、役員の改選に関しての提案があろうと、とにかく役員が「文句」と感じるものを言葉にすることはできません。

言葉にしたら最悪の場合、チームの活動停止につながるからです。

私のように相手が弁護士を出そうとも、理論武装をして相手を打ち負かす覚悟があったとしても、それは人質がいなかったからできたことですが、現在チームに所属している選手がいた場合には、選手たちのことを考えて本音を市区連盟にぶつけることはできません。

だからこそ彼らは本音を私のような「現在部外者」にぶつけるのです。

まあ、私の場合は部外者ですから、そのネタをこうやっておおっぴらにして問題提起をしますし、葛飾区サッカー連盟がグラウンドをヴィトアード(現:南葛SC)に事実上譲り渡すことに関しても葛飾区サッカー連盟、そして聞こうともしなかったので葛飾区教育委員会や葛飾区長にもクレームをしました。

それもこれも、私が人質をかかえていないからこそできることです。

ではどうするのかといえば、市区連盟はたいてい教育委員会傘下なのですから、役員会や総会などに教育委員会がオブザーバーとして参加することが望ましいと思っています。

そして第三者の目を入れること。

役員改選に関して、例えば五度以上(五度で十年です)同じ役職にはつくことができないなどとするルールを設け、人事を刷新することができるようにする。

役員改選を挙手制ではなく無記名の投票制にするのと同時に、立候補制にするなど、いろいろできることはあると感じています。

もちろん立候補をするというのはリスクがあるので、役員にしたい人を記名するなどというのもいいでしょう。

そうして凝り固まった市区連盟を刷新することによって、新しい考え方を入れ、時代に即した市区連盟の在り方を考えてもらいたいと思っています。

私は台東区連盟に所属する審判部の役員ですが、自分の利益なんてなんにもありません(笑)

しいて言えばインストラクターの推薦をいただけたことが私へのご褒美だと思っています。

ですから、私は自身の持っている権力があるなら、それを正当にかつ公正に使うことを目指したいと常に考えています。

そのため、自身が作ったチームであろうと叩きますが(苦笑)

どうぞ、頑張っているチーム運営のみなさん、監督、コーチの皆さん、私をうまく使って下さい。

草の根のサッカーをもっともっと良くしていきましょう。

そのために皆さんの代わりに手となり足となり、口となり活動をしていこうと思っています。

何か感じた方は、お問い合わせまたは kudoあっとnsp-fc.com までどうぞ。

なんと!Jリーグの審判を担当しているのねと

たまたまブログの整理をしていた際に、見つけたエントリーがありました。

え?・・・私が主審でよろしいですか?(笑)
というもので、千葉県の試合で審判を担当したところ、S2級の二人が旗という経験をさせていただいた時のものでした。

その一人の「順天堂大学サッカー部 淺田武士くん」ですが、なんとJリーグを担当する審判になっていたのですね。

素晴らしい!

まあ現在Jリーグを担当する審判の中で組んだ方も何人かいらっしゃいますが、こうやって何気なくやった審判で上級に行っている若者を見るとうれしくなってしまいます。

将来の国際を目指して頑張れ!と、願うのみですが^^;

少年サッカー移籍問題(2)

昨日の、少年サッカー移籍問題についてとその他の問題点の続きです。

【元ネタ】
【少年サッカー移籍問題】大人の都合で理不尽なローカルルールが横行。サッカーをする場を奪われる子どもたち(1)
【少年サッカー移籍問題2】子どもが「移籍したい」と言うのは、そのチームに魅力がないということ【久保田コラム】

—–(1)の引用「サッカーコンサルタントの幸野健一さん」のFacebookより—–
日本サッカー協会もリーグ戦化を進めていますが、真のリーグ戦を実現するには、移籍の自由がセットでなくちゃいけないんです。リーグ戦化が進めばヒエラルキーができるわけだから、その時選手は自分の実力にあったクラブを選びたくなるはずです。その時に躊躇なく自分に合ったクラブに移籍できるべきです。

調べれば調べるほど日本中にひどい状況があるんだなって、痛感しています。
—–引用終わり—–

チームの移籍というのは自由であるべきです。
例外としては社会人などにおいて、移籍シーズンが定められている場合を除いてです。
・全国社会人トーナメントや地域決勝大会に、いきなりJリーガーが移籍して参加するのはいかがか
・東京都でも東京カップのようなシーズン初めのようなものはきちんと移籍期間が決まっている

特に少年においてはその個々のレベルやスキル、望むものによって変わってくるべきだと思いますし、決して「上にいく」だけではないと感じます。

試合にでたいから出られるチームにレベルを落とす場合もあるでしょうし、逆にもっとうまくなりたいからと、強いチームにチャレンジすることもあるでしょう。
そのどちらも結局は今いるチームでは「できないこと」だと思っているからこそ移籍を選択するのです。

そして、実際に聞くのは「いじめ」の問題でもあります。

いじめられているから他のチームに移籍をしたいという相談を受けたこともありますし、どう打破したらよいのか相談を受けたこともあります。

私は監督やコーチと相談をするとともに、移籍も視野に入れた方がいいとお話をします。

しかし、保護者が監督やコーチに相談をすると「移籍は認めない」「退部をしたとしても他のチームへの移籍届けにサインはしない」などというもので、チームに残れというものがありました。

ではいじめを根本的になくしてくれるのですか?と尋ねると、それは子供たちのことだから注意はするが我々には感知できないというものでした。

過去にいじめの相談をしているにも関わらず、そういう回答だった監督やコーチもいるそうですから、当然ながらそのいじめが終わるはずもありません。

最終的に私の知り合いのお子さんは、東京都少年サッカー連盟の役員の方の仲裁を経て移籍手続きを取ることができましたが、その際にブロック連盟の役員から「上を使って脅しをかけた」のような言い方をされたそうです。

そういえば、私たちのチームを市区連盟に登録させないようにしようと画策したので、東京都少年サッカー連盟の役員の方にブロック連盟へなぜ認めないのか質問をした際に、市区連盟に当然ながらブロックの会長から連絡がいったわけですが、それも脅しだと受け取られたそうですが、そもそも自分たちの既得権を必死に守ることしか考えていないからそういう言葉がでるんだろうなと感じました・・・と余談です。

まだ、これは救われた例で世の中には救われていない例の方がはるかに多いと思います。

例えば最終学年になってトップチームはリーグ戦に参加して遠征や合宿に参加しているけれども、セカンドチーム以下はなおざりにされていると感じている保護者や選手がいるのもまた事実です。

残念なことにそこでサッカーをやめてしまう選手などもでてきてしまうわけで、そういう受け口としても移籍というのは必要な手段だと考えるわけです。

40年前に遡り、私のいた少年団はすさまじい人数がいましたが、AチームからDチームまであり最高学年のゲームに出られるのはAとBで、CとDもちゃんと指導者がついて練習試合などを積極的にこなしていました。

そして大会の最中であっても、AからDまでの入替は頻繁にありましたし、スターティングメンバーは固定されておらず、絶えずチャレンジできる環境だったのがよかったと感じています。

あと、移籍というかU-12からU-15についてのことがあります。

U-12とU-15で同じ代表が運営しているチームがあり、そのU-15を選択せずに強豪のU-15クラブに入部した選手がいました。

その選手には弟が三人いたのですが、子供たちに影響があったのかはわかりませんが、両親は耐えず愚痴られ、保護者が大勢いるところでも「うちを見捨てるような選手が・・・」という表現をしたそうです。

U-12で自分が育てた選手だからと、同じU-15に来いという気持ちはわかりますが、チームの選択は選手にゆだねられるべきだと思います。

まあそんなところだと当時はそこそこ強かったチームでも凋落していくわけですが、その原因は監督やコーチ、代表にあったりします。

淘汰されていくのは必然なのですが、それもまた時間がかかることですし、たまたまJリーガーやJ下部にいくような選手が現れると、うちの子供ももしかしたら・・・と偶然を期待して入部したりするものですから・・・