関東でJリーグをめざすチーム10/12現在と地域決勝に向けて

東京都リーグ、関東リーグが終了したので、Jリーグを目指すチームがどういう状況にあるのかを再確認します。

全国社会人、地域決勝が終了したのち、改めてJFLに進出するチームもあるかもしれませんので、その際にはさらに更新をアップします。

関東でJリーグを目指すクラブ2016年度結果

状況クラブ名201610/12現在HOME
869-32ブリオベッカ浦安JFL通算9位浦安市
new-Item東京武蔵野シティFCJFL通算11位武蔵野市
全国(地域決勝等)の壁
TOKYO23 FC関東一部1位(地域決勝大会出場)江戸川区
VONDS市原FC関東一部2位(全国社会人出場)市原市
つくばFC関東一部5位つくば市
869-32LB-BRB TOKYO関東二部1位(関東1部昇格)文京区
早稲田ユナイテッド関東二部8位西東京市
関東の壁(以下は東京都限定)
Criacao東京都一部2位(関東参入戦出場)新宿区
フエンテ東久留米東京都一部12位(降格圏内)東久留米市
869-32スペリオ城北東京都一部13位(2部降格)北区
new-Item八王子FC東京都二部1位(1部昇格)八王子
FC GIOCO世田谷東京都二部2位世田谷区
869-32南葛SC東京都二部2位葛飾区
アローレ八王子東京都二部
3ブロック2位
4位八王子市

TOKYO23FCが念願の関東一部初優勝で地域決勝に出場します。
下馬評は高いようですが、初めての地域決勝でどういう戦いをするのか興味深く見守ります。
個人的には全国社会人は「全国の雰囲気を味わっておく」程度にして主力と控えを半々くらいでもよくて、地域決勝に照準を合わせて戦っていくべきだと思っています。
またTOKYO23FC U-18監督にはFC鈴鹿ランポーレ(現:鈴鹿アンリミテッドFC)で四年で二度の地域決勝を経験をしている高木がいるので、その知恵を絞り出すのも一つだと思っています。

LB-BRB TOKYOは一年で関東一部への昇格を決めました。
TOKYO23FCがもし今年もたもたするようなことがあれば、資金面でLB-BRBが上を行ってしまう可能性があるため、TOKYO23FCが厳しくなってしまう可能性を否定できません。

Criacaoは関東参入戦に滑り込みました。
東京都1部優勝は逃したものの、参入戦二度目で関東二部への参入を決めることができるかが楽しみです。

八王子FCは東京都1部への昇格を決定づけました。
ライバルであるアローレ八王子が昨年の2位から今年は4位となり、八王子FCが一歩先を行くことになりました。
しかしながら現状の八王子FCのメンバーで東京都1部の戦いを考えるとかなり厳しいことになると予想されるので、監督の言葉通りどこまで選手を強化できるかというのと、良い選手をとることができるのかが東京都1部で上位争いが可能になるかの焦点になると思います。
参考:八王子FC黒木監督「高卒の若い選手たちが成長してくれた」2部優勝(TOKYO FOOTBALL)

地域決勝大会には以下のチームが参加します。
北海道・ノルブリッツ北海道
東北・コバルトーレ女川
関東・東京23FC
北信越・アルティスタ東御
東海・FC刈谷
関西・アルテリーヴォ和歌山
中国・SRC広島
四国・FC今治
九州・J.FC MIYAZAKI

注目されるのはFC今治で、このチームと同じ予選ブロックになるとかなり厳しい状況になると考えられます。

ノルブリッツ北海道は2008年にJFLを目指すことを発表してから5度目のチャレンジです。
昨年、北海道電力が撤退してから初めての地域決勝ですが、ここでJFL昇格を決めることができなければ、江別市という札幌市の隣をホームタウンとしているチームとしては、経営状況が厳しくなるのではないかと心配しています。(実は夕張市で生まれ、6歳からの5年間を江別市で過ごしています)

コバルトーレは初めて東北を制しての出場ですので未知数です。

TOKYO23FCについては前述のとおりです。

アルティスタ東御は元Jリーガーが一人という状況と北信越初制覇ということで少々厳しいのではないかと思います。
しかし、サウルコス福井を破っているのでどこまで地力を持っているのかは未知数です。

FC刈谷は古いサッカーファンならJSLからおなじみのデンソーサッカー部ですので、昨年に続いての地域決勝でかつ東海社会人では昨年以上の結果を出してきていますので、本気でJFL参入を目指しているのだと思います。
残念ながら鈴鹿アンリミテッドFCはFC刈谷に完敗という状況でした。

アルテリーヴォ和歌山は昨年全国社会人枠で出場し、予選リーグを1勝2敗の結果を残しているチームです。
このところFC大阪、奈良FCとJFLに送っている関西リーグですし、昨年地域決勝を戦っているのがアドバンテージとなるのではないでしょうか。

SRC広島は初めて中国リーグを制覇したのですが、JリーグおよびJFL経験者が比較的多く、実は侮れないのではないかと感じています。

J.FC MIYAZAKIは創立三年目での九州リーグ制覇ですが、メンバーを見る限り過去のFC鈴鹿ランポーレのような元プロ選手が少ない状況(GKであるのも共通点)であるため、どこまで地域決勝まで上げてくるのが注目でしょう。

そして地域決勝に三枠得ている全国社会人の有力チームは以下ではないかと考えています。

沖縄SVは高原直泰氏が設立した沖縄県三部のチームですが、本気のチーム作りをしているのがわかります。
ただし、沖縄には強豪チームが少ないため、どこまで仕上げてくるのかが気になります。

サウルコス福井は北信越リーグで二位となりましたが、5度目の地域決勝を目指してチャレンジしてくると思われます。

関東ではVONDS市原がどこまでいけるかというのと、流通経済大学FCでしょう。
流通経済大学FCはもともと流通経済大学のセカンドチームとしてJFLに参戦していましたが、今はJFLにクラブドラゴンズが参戦しており入れ替わってしまった状況にあります。
しかしながらクラブドラゴンズが全国社会人から地域決勝でJFLに参加したのを見て取れるように、ノックアウトでは強いのではないかと思っています。

東海社会人では三度目の地域決勝を目指す鈴鹿アンリミテッドFC(前:FC鈴鹿ランポーレ)と、同じ三重のヴィアティン三重に注目しています。
ヴィアティンはノックアウトに強いチームの印象があり、三重県選手権などではランポーレ時代からを含めたアンリミテッドに勝利したこともあります。

アミティエSCはJFLに参加していたFC KYOKENからの流れ(つまりはパープルサンガの元となった紫光クラブ)のチームで、大学出身者が多いながらも関西二位の力を見せてくれる可能性があります。

中国リーグには三連覇を逃した松江シティFCがありますし、同リーグでの永遠のライバルであるデッツオーラ島根があり、なんとしてでも地域決勝を狙ってくると思われます。

四国リーグの高知ユナイテッドFCは鹿児島と同様に高知の2チームが合併してできたチームですが、メンバーを見る限り今回は難しいのではないかと思います。

個人的には札幌蹴球団が出場していますが、一回戦は勝利したとしても二回戦は相当厳しいかと思っています。

果たして全国社会人の三枠はどこになるのでしょうか。

市区町村連盟の恣意的な運営について

四種の移籍問題で、さまざまな方と意見交換ができ、自由な移籍を可能とするために、今後も努力するということを改めて行おうと思いました。

そして、もう一個爆弾投下をさせていただきます。

今度は市区町村連盟の恣意的な運営についてです。

ことの発端はそもそもコーチのびんたがスタートでした。

その選手の保護者が、たまたま市区町村連盟の役員に相談したのですが(実は違う年代であり、管轄はユース連盟でした)、びんたをしたコーチに対して日ごろから思うことがあったようで、市区町村連盟で問題にしたのです。

まあ、ここまで聞けば暴力ということでコーチに対してなんらかの罰則が適用される場合があるのですが、このコーチについては欠席裁判で永久追放(しかも最初は資格停止)という結果となりました。

しかしながら、このことは公的に出されることがなかったため(例えば私が役員をさせていただいている台東区サッカー連盟では書類にて関係者に通達します)、一部の関係者以外知ることはありませんでした。

わかったのは、その後そのコーチがユース年代のチームの監督に就任したのちに該当の市区町村連盟所属のチーム代表に伝えられたため、一年以上の事件だからと除名嘆願を行いましたが「永久追放」とウェブサイトに掲載されることになりました。(それも過去の日付で)

私に降りかかったのは市区町村連盟がある団体と合同でJリーグを目指すチームを作ろうとし、その団体の役員に市区町村連盟の役員を送ろうとしたことで、私は異議を申し立てたところ「市区町村連盟の運営に協力しない」とされ、その後四種年代でチームを作ることを「内示で」決定したようで、新規に登録しようとするチームに対して「工藤と関係があるかどうか」の確認をしていました。

はっきりと委員長から「○○さんと工藤さんが関係のあるチームだと登録できませんので」という言葉が出ていましたので間違いがなく、私はそのことに異議を申し立てるため以下の方々に質問状を送りました。

1.該当の市区町村連盟会長
2.該当の市区町村の教育委員会・・・市区町村連盟はたいてい教育委員会傘下です
3.該当の市区町村長・・・ウェブサイトからお送りしました

内容概略は以下の通りです。

・工藤は過去に処分をされていないためなぜそのような言葉が出たのか(質問)
・任意団体である市区町村連盟が一個人の活動を停止できるのか
→処分もされたことのない一個人の活動を停止できるわけがないので、活動ができるかの確認
そして一緒にJリーグを目指すチームのことについても質問をしました

というものです。

そうしたら返ってきたのは市区町村連盟から依頼をされた弁護士からの書面でした。
「この問題に対して私に連絡をしてください」というものでしたので、答えられない会長に呆れましたがまあ弁護士とやりとりを半年ほどしました。

結論として弁護士から「処分をされたことのない一個人の活動を、任意団体である市区町村連盟が活動を停止することはできない。しかし、あらためて四種のチームを立ち上げる場合、他のチームと同様判定をする。」というものでしたので、きちんと登録ができるのかどうかというのを確認しようとしましたが、そこまでの言明はできないとの回答でした。

まあ極論ですが、私がチームを立ち上げる場合にその判定を市区町村連盟が行うというのですから、過去に「工藤の関連しているチームは登録できない」といった人たちに、公平で公正な審判など不可能だと思っているので、結局は私が関連するチームは登録させないという結論を導き出せるのだなと理解をしたため、今を以って四種及び三種(これもまた厄介なんです)のチーム登録はしないで5年以上を経過しました。

つまりは事実上、市区町村連盟は私の活動を制限することに成功しているわけです(笑)

まあ、なにも堪えてはいませんが^^;;;;;

該当の市区町村連盟がどこかはわかる人にはわかってしまうでしょうが、こんなことがその市区町村連盟以外にも行われているのが実態です。

確かに運営ができないようなチームが林立して、子供たちに迷惑をかけるような運営は困ります。

しかし、運営をきちんとしている団体に対して、その登録をさせようとしないというのは全くもって問題であり、一部の市区町村から聞こえてくるのは「あいつが気に入らないから登録させない」というのがはっきり別のルートから聞こえてくるのですから、こういう団体の役員に向かない人たちが恣意的に既得権を得ているわけです。

「しかしあなた(工藤)は台東区サッカー連盟の役員じゃないか」という質問がくるかもしれませんが、台東区サッカー連盟はその登録において一切の制約を設けていません。

あるのは「既存のチームに迷惑をかけずに練習場確保や運営ができるか」ということで、これは制約ではなくその中でやっていただかなければ、既存のチームに迷惑をかけなければ登録は可能です。

ただし、残念ながら台東区サッカー連盟の四種においては、現在の数が限界であろうと思うところがあり、この数年チームが増えていないのは事実です。
(なにせ練習場が決定的に足りませんし、少年少女の人口が少なく限界がありますので)

まして私の審判としての活動を理解していただき、協力をしていただいているのですから、台東区サッカー連盟には感謝をしております。

こうした本当の意味で公的な市区町村連盟であれば、明確な規約の下でかつ審判を下すことができるため、私はほかの市区町村連盟であっても公平・公正であればお手伝いをさせていただこうと思いますし、恣意的な市区町村連盟と戦う運営の方々をこれからも応援してまいります。

日本サッカーの育成に対する弱点

本日はワールドカップロシア大会最終予選のタイ代表とのアウェイ戦です。

すでにUAEに敗退してサッカーファンの多くは危機感を感じているわけですが、育成の観点で見ても日本サッカーは危機的とまではいきませんが、弱点を感じてしまうのはまた事実です。

いろいろな立場(コーチとして、審判として、役員として)で少年サッカーを見ることが多いのですが、強豪になればなるほどポゼッション神話・・・つまりは、一時期流行したバルセロナのようなサッカーを指向しているようで、残念でなりません。

何が言いたいかといえば、最終的にそれがゴールにつながっていないわけです。

先日もある年代の審判として参加していましたが、ポゼッションが圧倒的でありながら、ある意味「たった4点」しか入らない状況でした。

明らかに開いているミドルであってもシュートではなくパスを選択し、最終的にはずす・・・どこかで見たことのある試合だと思ったら、それは今日の日本代表のサッカーを見ている気分になりました。

東京でも有数のチームでこの状況ですが、これがJ下部などと当たると、ポゼッションで圧倒されて何もできなくなるのではないか?と感じてしまいますし、実際に関東など出た時の彼らの試合を見ていると、J下部に当たった時に結果何もできないゲームになっているのが実際です。

そして普段やったことのないカウンターを指向してみても、結局一人で打破できる選手がいないため、ゴールに結びつかないため、本当に何もできず試合が終わってしまうというのを見ることがあります。

日本サッカーの強化の問題点はいくつかあると思いますが、やはり現日本サッカー協会の強化策の失敗が最大のものであると感じます。

プロとして活動する指導者は別として、グラスルーツの指導者は協会の指導指針に従ったり、バルセロナの真似をすることが多くなります。

それがいい悪いではなく、経験がないからこそ模倣するしか方法がなく、その練習であったりサッカーの意味を知らないからこそそうなるのです。

ですから指導者を育てていくことやD級やキッズリーダーを育てることは必要ですが、そもそも指導者にサッカーを考えさせるということをしていません。

そして現在の日本サッカーの中途半端なアジアでのポゼッションサッカーを真似せざるを得なくなり、身体能力に頼ったり、目先の勝負だけに夢中になるような指導しかできなくなる「指導者」が多くなってしまうのです。

まあ、ようやくU-12でも上位リーグができてきたため、少年であってもそのレベルに応じたサッカーができるような環境になってきつつあるのかもしれませんが、その選手に応じた指導というのは間違いなく必要であり、例えば東京都U-12で活躍するようなチームに所属できるような選手と、グラスルーツでまだまだ基礎を学ばなければならない選手と、その練習内容などが変わってくることで、結果として底上げができるようになってくると思うのですが、運営をする側はチームが上のリーグに行くことしか考えず、目の前の選手を見ていないところも散見されます。

下位リーグだからどうだっての?と思うわけですが、小学生時代に下位リーグにいたって将来は素晴らしい選手になる例だって多くあるわけですから、まずは目の前の選手を尊重しませんか?と提案をしたいと思っています。

私は20歳から指導の現場に立たせていただき、いろいろな経験をさせていただきましたが、グラスルーツから地域リーグ、U-12から社会人までいろいろ見させていただき、最初に学んだ遠藤先生の教えというのが良いものだと感じています。

何度もこのブログで書いていますが、遠藤先生がいなければスピードと枠に入れる技術だけが高い(足下が決して得意ではない)選手である私を使い続けて、大きく成長させてくれるなんてことはなかったでしょう。

きっとそういう先生じゃなければ、私はリフティングだって得意ではありませんでしたので、今の評価基準でいえば試合にさえ出してもらえなかった選手かもしれませんが、5年生時から6年生よりも足が速く、キック力がある私のストロングポイントを徹底的に磨いてくれたからこそ、アマチュアでそこそこサッカーができるようになったのだと感じています。

そうした一芸に秀でた選手をどう育てるかというのも、遠藤先生からの教えと、私が指導をするきっかけを作ってくれたのも遠藤先生でしたから、たった2年でしたが学ばせていただきました。
※東京でサッカーができるようにしていただいたのも遠藤先生でしたし、それがきっかけで中学校のコーチもさせていただきました

その中で、グラスルーツこそ必要なのは個の能力を高めることであり、ストロングポイントを伸ばしながら、どうやって苦手を克服するかということに集中してやってきました。

今、たまにしか見ていませんが、U-15の選手にも求めているのはそういうものでありますが、ありがたいことに高校年代でそれなりの結果を出してくれる選手が少しずつ出てきてくれています。

U-12、U-15ではそこまで花が咲くことはなかった選手であっても、U-18で活躍できる選手がでてきたのは、そこに間違いがないと感じています。

「じゃあ代表クラスなのかよ?」と聞かれても、残念ながら澁谷雅也くん以外は、とても全国レベルの選手とはいいがたいわけでが、グラスルーツからのスタートを考えれば、頑張って関東レベルにまで行っている選手がいるのですから、一応の成果だと考えています。

いろいろ書きましたが、日本サッカー協会の強化が失敗しているのは、ポゼッションにこだわりすぎなのだと感じています。

そして、指導者がいろいろ教えすぎて(ティーチング)いるのだと考えます。

もっと選手の自主性を重んじ、考えるサッカーを指向していかなければ、ワールドカップなど夢のまた夢という時代に戻ってしまう可能性があります。