アクティブレフェリー頑張っています

審判以外のみなさん、こちらの写真を見てください。

この写真はなにかと言うと、これからクーパー走(12分間ひたすら走って距離を測る)のために準備をしている審判員です。

東京都の200名ほどのアクティブレフェリーの約1/4が昨日計測に臨みました。

これからのシーズン(実際にはTリーグなどはシーズンが始まっていますが)、その審判員がどのレベルを担当するのか振り分けられる可能性のある距離ですので、みんな真剣に走るわけです。

しかも一回勝負。

四回走るチャンスはあるのですが、一度しか計測できないため一回勝負なのです。

私は日曜日に怪我をしたにもかかわらず走るのは、ここで走ったという結果を出さないと、東京都サッカー協会より審判の割当をもらえなくなるからで、しかも四回のチャンスの最終回だったからなのです。

4月には競技規則の研修会がありますし、こうやって審判員は努力をして、結果を出して割当を受ける準備をするのです。

こういう裏の努力を知っていただいて、試合の時に割当で行っている審判をリスペクトしてもらえればと思います。

ん?工藤がシニアの選手としてどうかって?

リスペクトしているに決まっているじゃないですか。

IFABからの競技規則変更部分一部公開

日本では翻訳されたものが今後公開されるでしょうが、その前に気になったことなどをメモしておきます。

■模様入りアンダーシャツが許可
模様入りはいいんだけれど、シャツの主たる色なり袖の主たる色から逸脱した場合や、チームで揃えるなどとなっていないと審判としてはつらいのではないかと感じます。

■ゴールキーパーのスローイングが直接相手ゴールに入った場合には、相手チームのゴールキックで再開
これはインプレー中であるにも関わらず、ゴールキーパーのスローイングのみ相手チームのゴールキックというのは解せません。
もしかしたらこれを読んだ人の誤解とかってことはないかしら?とか思ったりもしますが・・・

■ゴールパフォーマンスでユニフォームを脱ぐなどし、ゴールが取り消されてもイエローカードは提示されたままとなる
これは喜びの表現としてユニフォームを脱いだり、頭にかぶったりすることは、入っても入らなくてもイエローカードだってのは納得できます。

■フリーキックの際、攻撃側競技者が守備側の壁に入るのを禁止
これも解せないんですよね。
スピードアップのためとか、守備側の混乱を避けるためとかあるのですが、そもそもFIFAなどはゴールシーンを増やしたいはずなのに、これはどうも逆を行っているような気がしてなりません。

4年前の東福岡vs国学院久我山で、東福岡がやったトリッキーなフリーキックは、壁の1m前までで止まらなければならないということになり、審判の判断がまた変わるということになります。

ここ数年のIFABからでてくる競技規則について、やはり疑問に思うことが前よりも増えたような感じです。

まして日本語の競技規則は誤訳や意訳が含まれてしまったり、表現が難しかったりするので、きちんと理解するためには英語との対訳版を買って対処することにしました。

で、よく読んでみると表現が違っていたりするので「どちらが正しい解釈なのだろう」と審判やインストラクター仲間で議論をしたり、翻訳チームの方と話をしたりといろいろと話をするようになりました。

その意味ではいいことなのかもしれませんが、現場の審判が混乱することだけは避けてほしいですね。

ハンドリングのファウルについてのグレーゾーンについても出たようですが、いろいろと明記してもグレーゾーンはやはり残るようで、最終的には現場に委ねられる部分があるのは間違いがなさそうです。

こちは機会があればエントリーしたいと思います。

自分が怪我をして思ったこと

関係者には申し訳ありませんが、某サッカー場にて、審判をやっただけで膝を痛めました。

理由はほかの審判も言っていますが、地面が硬いことがすべてです。

その大きな要素に「完全に人工芝が寝てしまっている」ということがあります。

まあ、私の場合は180cmの身長とはいえ、80kg近い重さで速く走っているのでストップの時に膝に負担が来るというのもあります。

しかしながら、先日のそのグラウンドは人工芝が寝てしまっているうえ、地面が硬いためにまともに足への衝撃が伝わり、結果として膝をケガするという状態になりました。

こういうグラウンドがはっきり「いくつか」みられます。

清瀬内山も張り替えられなくて修繕などをしていましたが、二年ほど前にきれいに張り替えたため、足腰への負担が減りました。

あるJリーグの名前のついたグラウンドも下は硬く、私はプレーをするたびに腰を痛めてしまいます。

工事をしているのをみましたが、どうもアスファルトの上に人工芝を敷いているようで、到底柔らかい感じはないのだと感じます。

そこで気になるのは育成世代およびそこで練習をしなければならないプロ選手を含めて「選手寿命を縮めないか」というものです。

幸いにもその自治体では公園計画に人工芝のグラウンドが明記されており、すでに準備をしているとのことを聞き及んでいますので、今後よくなる方向ではあると感じます。

また同時にその公園の開設後、人工芝が寝てしまっているグラウンドの人工芝を張り替えることで、そうした若者たちの選手寿命を縮めないで済むようなグラウンドを作ることができるのではないかと感じます。

もう少し突っ込んでいえば、ハイブリッドターフをそろそろ自治体は取り入れてもいいのではないかと思うわけで、天然芝よりはメンテナンス費用がかからず、しかも天然芝より長持ちということを意識してもいいのではないかと考えます。

今の人工芝と比較してはいけませんが、十数年前にある私学で人工芝のグラウンドにしたところ、怪我人が増えたということを聞いたことがあります。

そのためケアをどうするかということを考えたというようなことを聞き及びましたが、グラウンドの表面によって条件が変わることも考慮しなければ、そうした教育を含めた機関での選手寿命が縮まる危険性さえ考えられるわけです。

天然芝と人工芝では明らかに身体に対する負担は違います。

その部分を考えて、行政や学校は人工芝の計画や整備をしていただきたいと感じます。