バルセロナといえばその看板はロナウジーニョと答える人が多かったでしょうが、最近はベンチを温めているばかりの彼に、移籍容認の声があがっているのも事実なようです。
そしてその移籍の最右翼となっているのは、私が世界で二番目に愛しているチームのACミランなわけで、ロナウドに続き使えない選手は要らないとならないかと気をもんでいるわけです。
無論バロンドールをとったころのロナウジーニョは世界で最も光っていた選手といっても過言ではありませんでしたし、その才能はだれもが認めるものであったのは私が語る必要などないものでしょう。
しかし特に今シーズンに入ってからの彼は、その光がなくなったと感じるほどの凡庸な選手となってしまった感じがします。
だからこそ移籍をして環境を・・・と考える人もいるのでしょうが、果たして銀河系最強軍団から移籍してきたロナウドと同様に使えない状況というのも考えられるわけです。
ACミランには世界でも屈指のストライカー(ではないが)の一人カカーがいますし、ブラジルからアレシャンドレ・パトを無理やり連れてきました(本人は望んでいたでしょうが)。
そんな中に怪我ばかりしているロナウドがいても輝くはずもなく、もし燃え尽きてしまったロナウジーニョが入ったとしても、カフーほどの活躍さえできないのでは?(ポジションではなく貢献度)と考える人がいてもおかしくはないでしょう。
まして中盤にはエメルソンだってセルジーニョだっているわけです。
ブラジル人選手は、世界でもトップレベルの選手が多いからと集めるのも問題かもしれませんが、それでもなんとかACミランは14人のイタリア人と8人のブラジル人という形で構成されているわけで、さらに世界トップレベルであったロナウジーニョを連れてきて結果が残せないとなると・・・お金の無駄遣いとなるわけです。
しかしながら私はロナウジーニョのスタイルが決して嫌いじゃないため、燃え尽きていないことを願っているのですが、28歳という年齢を考えて、三年契約で80億円近くの金が必要なのですからベルルスコーニにはよく考えてもらいたいのです。
日本での燃えつき症候群といえば前薗氏や小倉氏などが挙げられるが、その才能と比較してはロナウジーニョには失礼で去るし、比較されたお二人だって比較などされたくはないであろう。
しかし前薗氏はオリンピック代表のキャプテンをしていた時には間違いなく後に「世界のヒデ」となる中田英寿選手よりも光っていたし、高卒ルーキーで日本代表に選ばれカズとツートップを組んだ小倉氏はまさしく光っていたのである。
才能とは短い一瞬の輝きなのかもしれないが、それにしてもサッカー選手の輝きとは短いものであるため、ロナウジーニョも・・・とついつい考えてしまうのである。
果たしてロナウジーニョは燃え尽きたのか?
その答えはイタリアの地でわかるのかもしれない。