自分の記憶の中で、ワールドカップの最終予選でこれだけスムーズに運ぶことというのがありません。
明らかに格下だろうと思っている相手に対して引き分けたり苦戦をしたり、そういう代表戦が多かったように思うのですが、オマーン戦は堅いながらも3-0で勝利、そしてヨルダン相手にはなんと6-0での勝利と、スタートダッシュには最高のものだと感じます。
贅沢を言えばきりはないなんてことを言いますが、まだまだ国際的には強豪になっていない日本なのですからもっと言っていいと思っています。
ヨルダン戦に対しては、結局まったりとした後半をなくして欲しかったのと、相手の戦意をそぎ落とすゴールが欲しかったと感じました。
最後までヨルダンはなんとか一点と思ってきていたみたいですが、それさえも思わせないようなゴールが欲しかったというように思うのです。
グループ最強のオーストラリアはオマーンとアウェーとはいえ引き分けてしまったわけで、次の日本戦はホームですから当然ながら勝利を目指して必死になってくるわけです。
これを跳ね除ける力が日本にあったとしたなら、これは本物だと思うことができるでしょう。
つまりはオーストラリア戦に2014年チームの可能性がかかっているのだということです。
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その先のことを考えるのはどうだろうとは思いますが、考えておかなければならないのは長谷部と遠藤の次ということです。
得点力不足といわれた日本にもまがいなりにも得点をすることのできるFW、期待されてゴールを奪うことのできる選手がでてきました。
しかし、それもこれもボランチに遠藤がいるというのは大きなことだと感じます。
少なくとも昨日の試合での遠藤のパスは、ゴールへつながるものが多いと思われるのです。
決定的なことができるボランチが不可欠なわけですが、遠藤には現在のところスペアがきかない状況になっているわけです。
若手の奮起を期待するわけですが、海外の弱小チームにいくのであればJリーグで磨いて欲しいですし、もしもトップリーグのトップレベルのチームに行くのであれば、さらに磨かれて欲しいと願っています。
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香川のマンチェスターユナイテッドへの移籍は、英国で過熱しすぎない報道で本当に成るのではないかと思っていましたが、本当になってしまいました。
戦力として期待されていると考えているのはまさか私達だけじゃないよなというのを証明して欲しいですし、カップ戦の交代要員になるようなことだけはしないで欲しいと思っています。
まあ少なくとも日本代表での彼を見ていると、結局本田が生きるのは香川がいるからですし、香川も本田がいるからというのがみていて思うことです。
本田の「ビッグすぎるマウス」はあまり好きにはなれませんが、私も本田はビッグクラブに適う選手だとは思っています。
だからこそ昨日のハットトリックは大きかったわけですが、今以上の活躍を代表でも見せていけば、必ず夢がかなうのではないかと感じています。
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全く話は変わりますがコンサドーレ札幌のことです。
もうリーグ戦はあきらめたのでしょうか?とでも問いかけるような悲惨な結果が続いています。
ナビスコカップでも清水に0-4での敗退、リーグ戦でも0-7で鹿嶋に負けるわけですからそのチームの破綻ははっきりしているわけです。
石崎監督だけの責任ではありませんし、選手のレベルの問題だけではないと考えているわけですが、残念ながら何かを変えなければ来年はまたJ2でしょうし、また数年J2でくすぶって若手のいい選手がJ1に流れていくということの繰り返しになります。
今や代表の顔となっている今野は仙台育英からコンサドーレに入り育った選手です。
鹿嶋の西もそうですし、新潟にも・・・そう考えるとコンサドーレはアカデミーの成功や、若手を育てるのが本当にうまいと感じるわけですが、結果その選手達がコンサドーレでは物足りなくなるという残念な結果になっています。
そう考えるととにかくしがみついてでもJ1に残るということが重要になってくるわけですが、現在の結果だけをみれば少なくとも不可能ではないかとさえ思ってしまうわけです。
そして今年はあきらめたというのであれば、来年以降を見据えて若手中心に切り替えて、二年後三年後にJ1定着を目指すチームを作るべきです。
そのときに石崎監督で行くのかどうするのかというのは考える必要がありますが、方法はいくつかあるわけですから今から考えるべきでしょう。
コンサドーレを愛するからこそ言うわけで、私がコンサドーレの話をしなくなったときは、残念ながら見切りをつけたということになると思います。
まあこの十数年間応援し続けているチームですからそんなこともそうそうないであろうと思っていますが、今のようなやり方を繰り返すのであれば、応援する側も疲れてしまいます。
結果を残すため選手、スタッフみんなで頑張っていただきたいと願います。