私もそうでしたが、プレーヤーとしてサッカーと向き合っている時に、審判をやる・・・というかやらされている時は、とてもではありませんが楽しむなんてことはできませんでした。
今はたまたまU-15などの試合を担当させてもらっていると、同じチームの審判担当で「あ、この子この間よりうまくなっている」とか、試合中にうまくなっているなんてことがあって、楽しむことができるようになりました。
そうなるまでに相当な時間がかかっているわけですが、プレーヤー時代でさえ私は守っていたことがあります。
それは、きちんとオフサイドを監視することと、ファウルの見極めをすることでした。
「自分がこうされたら嫌だ」とか「これは許されないファウル」「オフサイドラインについていないとストレスがたまるだろうなあ・・・」というのが、やらされた感満載ながらもなんとか審判をやっていた理由でした。
◇
では、これから自分はどうやってそうしたプレーヤーがメインの審判をどうやって試合に向かせるかということを考えなければならないわけですが、これがまた難しいのは自分の例をとってみてもわかるわけです。
そのために原点に立ち返るためにもインストラクター資格を取得することができたのは、自分にとって良いきっかけになったと思います。
「安全に楽しくサッカーをする」そのために、選手は例えば執拗以上のチャレンジを相手競技者にしない、審判は安全に試合を進行するために何が必要か、気づいてもらうことが重要なのだと思っています。
インストラクターセミナーで他の区や他の方の取り組みを知ることができるのですが、その中にはヒントとなるものも多くありますし、参考にしたうえで目標をさらに高くする方法などというのもあります。
私は台東区からの推薦で、台東区サッカー連盟の役員としてもインストラクターとなったわけですから、まずは地区にそのフィードバックをしなければなりません。
◇
少年部は審判を引っ張ってくれている人たちがいるため、その方々と話をしながら進めることができますが、成年部となるとまさしく「プレーヤー」ですから、普通に審判の話をしてみたって聞いてくれるはずがありません。
しかしながら安全に楽しく試合を行うために、審判としてのきづきが必要と思われるため、どういう声掛けを行うことができるかというところにかかってきます。
ここで幸いなのは、私は審判部の副部長でありながら、兼任で成年部の副部長も任ぜられております。
ですから審判部だけの目線ではなく、成年部の大会をスムーズにかつ成功させるための「審判の心得」を伝えていくことが可能だと感じています。
理事長もそこまで考えて私を成年部兼任としたわけではないでしょうが、結果としてなるほどいいポジションを任せていただいたと思っています。
◇
少年部の審判については今年は座学を含めた研修会で、子供たちのための安全で楽しいサッカーをするための審判講座を行おうと思っています。
そして、できればその中から審判をする喜びを知ってもらえればと思いますし、もっと言えば上級を目指してみたいというお父さん審判が出てきてくれないかな?と思っています。
そのためにどうするか・・・というのは、これからの私の一生をかけた宿題なのだと思っています。