審判の意見は選手の心を乱すことがある

昨日は北区1部リーグの試合であった。

私は前日の疲労が残ったままであるが、人数がぎりぎりのためスタメントップ。
選手として戦ったのである。

試合は前半で2-0となったのであるが、上がっている時に相手GKのパントでボールを離す位置がペナルティーエリアを越えているため(と見えた=副審よりGK位置に近い時に二度)、主審にインターバルの際にそのことを伝えた。

主審は「審判の裁定が最終判断だから」と、通常私も言う言葉を発したのだが、その直後やってきた副審に「なにかあったのですか?」と問われた主審は「パント位置が出ているということらしいのですが『聞き流しましょう』」と私がそばにいる段階で言ったのである。

言葉は悪いがこの瞬間に頭をよぎったのは「くそ審判」である。

私はレフェリングにおいて主審、副審の裁定は最終決定であると笛を吹いているもしくは旗を振っているときには思っているのだが、それと選手の意見を「無視しよう」と言葉として発することは違うことだと思う。
主審としてゲームの中にいる時、選手の言葉がクレームなのかアピールなのかそれともなんなのかを見極め、適正な裁定や選手のチェックをするのであるが、決して選手の意見を「無視しよう」という言葉は出さないし、表情にも出さないようにしている。

どちらかといえばゲームが止まった時に選手にアドバイスする際には極力笑顔で伝えるようにしているし、カードにまで値しないが少々注意するべき点は厳しい表情で臨むようにしている。
おかげで試合があれることもなく今年も進行できたわけであるが、先の審判のような言動が試合を荒れさせることになるのは間違いがないだろうと感じる。

都リーグにしてもそうなのであるが、審判を「罰ゲーム」として捉えているから日本では審判が育たないし、チームとして審判の重要性を教えていないからこそ審判へのクレームが多くなる。
アピールを超えたクレームはカードの対象である。

審判としてカードを出したくないと思うことはあるが、しかし厳しく臨まなければならない時には毅然とした態度でなければ試合が荒れるのは当然である。

人の振り見て・・・である。

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