20年前に現れた天才である小野伸二と、5年前に現れた天才である久保建英のマッチアップが、ルヴァンカップFC東京vs札幌で実現した。
小野伸二はスターティングメンバーに名を連ね、久保は後半途中からの出場であったが、互いに感じるものがあったようにメディアを見ていると思う。
小野は間違いなく今でも天才だというのは、その一つ一つのプレーの質からでもわかる。
トラップの精度、ダイレクトパスの精度だけではなく、ノールックでの味方へのパスなど、札幌の中では間違いなくトップレベル、J1という範囲に広げても間違いなくトップクラスであろう。
その小野に比して、バルセロナにその才能を認められた久保。
とうとうJ1のトップカテゴリに出てきたという印象だが、まだまだこれからであろうが、その可能性をいっぱい見せてくれたように感じる。
2年前の養和カップで(FC東京 U-15むさし、当時)初めてそのプレーを見たが、中学生レベルなどとうに超えていたのは間違いがなかった。
それから二年でカップ戦とはいえトップカテゴリでの出場を果たし、これからの十数年は彼の時代がやってくるのだろうと思われる。
もちろんそれは一学年上の平川(FC東京 U-18)も同じことが言えると思っている。
私が審判として担当した試合に出場した選手がまたしてもJ1デビューしたわけだが、みんなの活躍を祈るばかりである。
そして、20年前の天才は彼らの前に立ちはだかり、出てくる天才たちの壁になっていただきたい。
その研鑽が日本代表のレベルアップにつながるものだと信じている。