単純にA代表のスイス戦は「粘り勝ち」といったところだろう。
もっとシュートを打ってほしい場面もあったわけだが、結果として最後の最後にでた矢野が決めたことによりロスタイムに勝利をもぎとった。
スイス相手の4得点はPKということもあるが、しかしPKを取るシーンの一つは、完全に松井のゴールといっても良いだろう。
そしてあらためてわかったのはワールドカップ予選に海外組が間違いなく必要であると言うこと。
特にフォワードに関しては現時点において高原が必要なのは明確になってしまった。
ボランチの一枚には稲本が必要だし、サイドのMFは中村俊輔、松井大輔が適当であることがはっきりしたと考える。
やはり海外組には海外組だという理由があるのだと感じる大会となったのではないだろうか。
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五輪代表であるが、A代表よりも積極性と言う意味では評価できなくもない・・・が、幼いと感じることもしばしば。
昨日の試合では森島がイエローをくらったシーンなどというのは最低の行為だし、もらったあとも主審に向けて「くるくるぱー」をやったのは、もう一枚くらってもおかしくないのである。
そしてテレビの解説に言いたいことは、平山と森島を同じ扱いにしそうだな・・・と感じるのだ。
平山をさんざん持ち上げておいて決められない、FC東京でスタメンになれないとネガティブな空気をだしたわけだが、今は森島をさんざん持ち上げている状態。
私はまだ森島を平山と同じレベルだと思っていないのだが、その理由は五輪代表では結局ゴールを決めていないと言うことなのである。
たった二歳の年の差というかもしれないが、柏木を過大評価していると考えるし、U-20からの代表組を一人を除き正等評価されているとは考えにくい。
まあ日本代表を応援する日本のマスコミだからポジティブに言うのは簡単だが、冷静に試合を見ていると局面局面でまだまだ評価に値しないプレーが多いと感じるのだが、どうもマスコミは(特にテレビ朝日とTBSは)自分達のキャッチフレーズに酔って放送しているとしか思えない。
昨日の試合は地上波を録画してBSで見ていたのであるが、NHK-BSでさえゴールを決めていない森島を褒め称えていた。
私も森島を悪いとは思わないが、まだ「いい」という評価を出すことはできない。
反町監督はそういう意味で実は「ノリ」で選手を選出しているのではないかと感じる次第で、平山や李をはずしても結果としてサウジアラビア線は0点、カタール線はホームであるにもかかわらず1点しか取れていない現実をみるべきだろう。
負けなしで来ているところではあるが、アウェー二戦でどうなるかもわからないし、サウジアラビアもプライドをかけて日本に乗り込んでくるだろう。
現実をしっかり見据えてこそ監督であるし、選手に過信をさせてはいけないと感じるのみである。