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北海道コンサドーレ札幌(以下コンサドーレ)は、私が世界中で最も愛するチーム(自分が所属するチームを除く)であり、今まではJ2とJ1を行ったり来たりするそういう存在であったことは否めない。
しかし、2018年のコンサドーレはJ1のリーグを4位と、自力でACL進出まであと一歩まで迫ったのである。
だが・・・コンサドーレのサポーター、ファンならご存じだろうが、最終戦の広島戦に勝利すればリーグ戦3位が確定し、自動的にACLに進出ができていたのである。
ミシャも選手も全く同じことを言っていたのは「守りに入ってしまった」ということでもわかるだろう。
前半の早い時間帯で2-0となり、前半39分に失点し2-1となっているのだから、ハーフタイムでの修正はできたはずである。
あのフロンターレのガチンコ0-7のようなことではなく、守りに入るのではなくどうやって失点せずに3点目をもぎ取るかが重要であったはずなのだが、初の3位が見えていた段階で硬くなってしまったのは仕方がないかもしれない。
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それを責める気など私には全くない。
むしろコンサドーレが4位になったことは、昨年の11位も素晴らしいと思ったのであるが、今年ははるかにそれを超えてきたのである。
1月に長崎でコンサドーレの兵藤選手と会うチャンスがあり、彼と話をしたのは10位以内の実力はあるが、それを確実にするには努力が必要ということで一致しており、私はそれでも10位以内を目指して戦ってほしいとお伝えした。
つまりは今年の最初の段階ではまずJ1残留という目標ではなく、10位以内に入るという現実を希望したのである。
ところがリーグ戦の蓋を開けてみれば、そんな不安はどこへやらという感じで、常に上位に顔をだしていたため、正直なところは「いつ勝てなくなってしまうのだろうか」という心配ばかりしていたのだ。
だが、そんな不安など結局最後までなく10位以内などというものではなく、もう少しでACLというところまで来たのである。
これは、素晴らしい結果としか言いようがない。
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では、先日の広島戦の精根尽きるほどの脱力感はなんだったのだろうかと考えると、ACLというサポーターやファンの期待がそうさせたのであって、決して今年のコンサドーレの結果や努力が無になることではないと思う。
きっとコンサドーレが今後安定して強くなっていくことができれば、今回の広島戦の反省から必ず何かを得てくれるものだと信じているし、日本の大きな島にはコンサドーレという赤黒のチームがあると世界に示すことができるようになるかもしれない。
そう考えるとやっぱり今年のリーグ戦4位というのは現段階においてはできすぎというくらい素晴らしい結果であるし、きっと今後につながるものだと期待をするものだと感じています。
もちろん来年ACLを目指すということではなく・・・もちろんチームとして目指すということは必要だが・・・現実としてまずは5位以内を安定的に得られるようになるにはどうするか、そしてACLに出場して「勝利する」チームになるためにはチームとして、選手として、スポンサーとしてどうするかなどという将来にわたったグランドデザインを社長以下みんなが共有したうえでサポーターやファンもそれを後押ししていくことで、常に楽しんで観戦できる私たちのコンサドーレができるのではないかと思っています。
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一点・・・今年出場機会が少なかった私が大好きな兵藤選手はどうするのか気になりますが、私は高校時代から彼を応援していたので(マリノス時代からもコンサドーレとは別に個人を応援していました)移籍をしたとしても応援し続けます。