昨日、久しぶりに中学生カテゴリの審判をしてきました。
このレベルでの主審は数年ぶりというもので、新鮮な感じがありましたがあらためて主審と副審の違いを感じました。
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最近、東京都サッカー協会の審判割り当てで、多くの場合で私は副審に入ることが多くなっています。
主審としてはアミノバイタルカップやカップ戦での大学生、社会人は都民大会や東京カップくらいと、東京都の大会でアクティブ3級が主審を務める試合は少なくなっているのが現状です。
(たまにU-15やU-18のTリーグもあることはあるのですが、絶対的な割り当てが少ないようです)
そのため副審ばかりとなって、主審の視野を昨日の試合で確認ができ、その違いに改めて感じるものがありました。
副審の場合は、オフサイドラインの監視とタッチラインの監視がメインとなってくるため、その視野はおのずと制限されることになります。
主審の場合はゲーム展開とボールおよび競技者の位置によって、その目線が間違いなく変わってきます。
逆に言えば、それを理解できない人は主審に向いていないということになります。
サッカー経験がない、少ない審判は、その部分を補うために相当な努力をしているのをよく知っています。
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昨日の試合は蹴り合うことがなく、ボールタッチを多くしてボールを前に運ぶチームでしたので、次の予測はしやすいため、主審位置としては動きやすいものであったのは間違いありません。
しかし、副審サイドではDFとトップのせめぎ合いがあったため、難しいと感じたのですが、結果としてたった一回しかオフサイドがなかったのですから、攻撃側が相当訓練されているのだと思われます。
主審としてこういう試合においては、競技者同士のコンタクトを見極めるのに距離をとりすぎないこと、逆サイドへの展開を含めた予測をどう行うかということが必要で、動きとしてはボールから10~15mを確保して、不正な手の使用、不正な足の使用を監視しなければ競技者の理解は得られなくなってしまいます。
副審はオフサイドラインも当然なのですが、上げ下げは極端ではありませんでしたから、足下のファウル監視を含めたいつもよりは広い視野を確保できるようにするのが必要だと感じました。
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試合によってその対応は異なるわけですが、互いに蹴ってくるようなゲームであれば、主審は追いかけるのがたいへんですし、実は予測が外れることも相当数出てくることがありますし、副審は上げ下げに必死になってしまい、ファウルの監視が難しくなるようなことがあります。
そういう部分を主審と副審で試合の予測をして臨むことで、試合の進行をスムーズに行うことができるようになります。
幸いなことに昨日は帯同審判がアクティブの仲間でしたので信頼してアクティブサイドを任せることができました。
こういうことも稀ですので、なかなか割当がこないことの方が多いのですが、昨日は納得のいく楽しい試合であったと思います。