私はコーチとして怒鳴ったり、命令をしたりするのが理解できません。
年間100試合以上のゲームに携わるのですが、結構な強豪チームの育成年代のコーチでも、思い通りのプレーではなかったり、ミスに対して罵ったりするのをみます。
あれで何が生まれるんだろうといつも感じます。
子供たちを上手くさせたいんじゃなくて、いわゆるいい選手がでて勝利をすれば儲かるから?
大会に勝ち続ければ、入団希望者が増えてお金になるから、勝つためにやってる?
全てじゃないとは思いますが、まるで自分の今後のためにやっているんじゃないのというように感じる人もいます。
だから工藤のコーチをしているチームは勝てないんだよと言われるじゃもしれませんが、育成年代であれば試合中に罵声を浴びせたり、怒鳴ったりすることはありません。
それは彼らの試合のパフォーマンスは、コーチが伝えた結果であるわけで、それ以上は選手が自主性を持って考えなければならないからです。
テクニックや考え方は伝えることが可能ですが、実行するのは選手であってコーチではありません。
ですから私は試合中に選手に対して質問やアイディアは伝えますが、結論に結びつくことや、答えの一つを大声で怒鳴るようなことはありません。
叱るとすればチーム内の言われなきいじめであったりする場合で、後は選手の自主性に任せるしかないのです。
練習中は口やかましいですが、それもまた目的が違います。
答えを導き出すためのヒントを繰り返し伝えるのみです。
こうしろ、ああしろ、とどめは「そこでシュート!」なんて言ってしまうコーチにはなれません。
全ての試合に私が勝ちたいと思っても、選手が勝ちたいと思わなければ、試合には勝つことなどできませんし。
まして手を出すなんてことはあり得ないわけです。