クラブワールドカップに思うこと

現在、北米でクラブワールドカップが行われていますが、私はこれに反対(選手の過密日程)というか試合そのものがつまらないのでこのフォーマットはやめるべきだと思っています。

一つ目としては「選手の過密日程」というものです。

現在のサッカー選手はオフシーズンにまでこのような過密な日程を強いられ、選手生命を削られているのではないかと感じるのです。

選手寿命はトレーニングや食事などの改善によって伸びている人もいるでしょうが、残念ながら怪我が多くなっていたりする選手が見られることに危険なにおいを感じます。

膝の怪我などはしょっちゅう聞こえてきており、選手生命を脅かされている選手が山のようにいるような気がしてなりません。

やはりオフシーズンは休むべきであり、FIFAの金儲けに付き合わされる必要はないと思うわけです。

二つ目は「試合そのものがつまらない」というものです。

世界のトップリーグのトップチームと、それ以外のチームの差が激しすぎます。

次の国別ワールドカップが来年行われますが、出場国を増やしたおかげでこれと同じことが起きると思っています。

つまりは「強豪と一般のチームの差がありすぎる」ということです。

何が悲しくて「ワールドカップ」で10-0の試合を見せられたりしなければならないのか?とも思いますし、負けたチームになにが悲しくてこんな差をつけられる試合をさせられなければならないのかと感じるわけです。

これならばまだ前のフォーマットで充分と感じられるわけで、7チーム→32チームとしたためつまらない試合の方が多くなってしまったと感じるわけです。

来年の国別ワールドカップだってそうです。

昔は24チームだったのが前回までが32チーム、そして来年が48チームとなるわけですが、アジアが4.5→8.5となるわけで、そもそも決勝トーナメントに進むアジアの国が2つあればいいというのに、それを倍に増やしても到底おもしろい試合が増えるとは思えないわけです。

4チームのリーグ戦で12ブロック、上位2チームが決勝トーナメント&3位8チームの計32チームが決勝トーナメントへ進むことになります。

決勝トーナメントに進むことができないチームは、16チームしかないのです。

今までのフォーマットでは半分のチームが脱落したのですが、今度は脱落するチームが1/3になるのです。

前回大会の日本は、ドイツ、スペイン、コスタリカと死のグループと呼ばれ、決勝トーナメントにはドイツとスペインだろうという予想を覆し、なんと日本が一位抜けをするという波乱が起きました。

その際にドイツがグループ突破できなかったわけですが、来年は勝ち点4グループの中で決勝に進めるチャンスがでてくるのです。

そのため、強豪国がより残りやすくなるのかもしれませんが、あのグループリーグのひりひりした感じは若干減ることになるわけです。

それが本当に「ワールドカップ」なのでしょうか?と感じてなりません。

日本が強くなってきたからこそ、その大会や強度に意味を持たせるべきだと思っています。

ワールドカップが24か国だった時に、日本は出場がかないませんでした。

しかし、それが日本の当時の実力であり、世界の壁というのはとてつもなく高いものだと感じたわけです。

だからこそ今の日本のサッカー環境であったり、日本代表があるのだと思うからこそFIFAには質の高い大会を開催してほしいと願うわけです。

そしてもう一点。

今回のクラブワールドカップに、日本人審判団が招集されていません。

現在、AFCは中東が力を持っており、さらには審判についてはある一人が中心になっているといって過言ではありません。

これだけアジアの中では強国となっているというのに、なぜ日本はAFCの中で強くなることができないのか、日本サッカー協会にはその努力をしていただきたいと思っています。

FIFAとAFCの考えで女性主審を日本から出すためだけの目的ではなく、長期視点で日本協会が審判に対してもどう考えるのか、AFCとFIFAに明確に示すべきです。

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