『少年サッカー界が抱える審判問題(寄稿)』への審判からの反論

いつもと文面が違うかもしれませんが最後まで読んでいただけると幸いです。

少年サッカー界が抱える審判問題(寄稿) マイボ 2016/06月20日(月)

マイボ!というサイトに掲載された寄稿文とのことですが、

最初にある「最初に断っておきたいが、サッカーは審判がいてくれてはじめて成り立つスポーツだ。そのため、審判員のお陰で少年サッカーの指導を続けられているし、私自身もサッカー選手としてやってこれた。その意味では、本当に感謝している。」なんてのは、後への言い訳程度のもので、これっぽちもリスペクトしていないでしょ?

この間の大会(U-10)でも、軽い接触でファールをとられた。これが、バルセロナVSレアルマドリードだったら、絶対にファールはとられないだろう。今時のサッカー少年達は良くも悪くも世界基準のプレーを見ている。そして目指している。

はい、出ました世界基準。

そういう選手を何人も育てたことがあるの?

ラインアウトも示しているけれど、ベンチから見ていての「感想」でしょw

写真から判断するに一人審判でしょうが、それはベンチよりも審判の方が慣れているでしょ。

そして

そして、ルールを知り、サッカーの試合を裁くことに酔いしれた審判が、自分の価値観でジャッジしていることは大きな問題だ。

これがあなたの本音でしょ。

こんなんじゃ話し合いにもならないよね。

・・・

と、おちょくるのはここまでにしましょう。

審判も育成にかかわっている部分があるというのは全面的に賛成します。

そして、全てのコーチにある程度満足してもらえるレフェリーが、東京都で言う市区連盟にたくさんいるとは少しも思っていません。

これは市区連盟の審判部役員である私でさえもそう思っています。

しかしながら、インストラクターという立場にさせていただき、現場に足を運んでみるといろいろな部分が見えてきて、S4級のお父さんレフェリーも努力していることもわかります。

もちろん、何も考えていないという人もいるのは事実ですが、そういう人は淘汰されていくのでここでは遡上に上げません。

まずは育成という部分についてです。

はっきり書きますが、東京都のアクティブレフェリーとして活動させていただき、関東社会人から中学の全都リーグまでを見させていただいている自分から見て、世界基準の子供などほぼ見ません。
※U-12世代という意味でです

足下が上手な選手はいますが、全体的に見て当たりがどうのこうのの前に、手の使い方が下手ですし、ファウルに対するそもそもの考え方が少々間違っているように思います。

ファウルに対する考え方ですが、これはもう指導者の責任と言わざるを得ません。

相手をひっかけて審判が笛を鳴らして「あやまっておけ」・・・なんか違いませんか?

1863年に競技規則ができたわけですが、そもそも競技者は競技規則を理解しているのだから、反則を起こさないという前提で競技が行われていたため罰則というものがありませんでした。

なぜでしょう。

ファウルはしてはいけないものであって、あやまっておけというものではなく、相手競技者に対してリスペクトしていないプレーということです。

もちろん引っかかってしまった、わざとやったわけではないということもありますが、故意ではなくても「過剰」であれば退場になりますし、「無謀」であれば警告となります。

そこまではいかなくても、不用意に何かファウルを犯したというのに、あやまっておけっておかしくありませんか?

私はむしろベンチの大人から「あやまっておけ」というのは、そもそもサッカーというスポーツの中でおかしいと思っており、まずはファウルを犯した選手が自分の過ちであることを認め、まずは謝罪することがスタートであり、その自主性を尊重するべきだと思っています。

さらには、フィールド内の味方競技者がもし謝らないような競技者であれば、その事実を指摘して謝らせるべきものだと思っています。

それが真っ先にベンチが「あやまっておけ」というのは、スタート地点が間違っているとしか言えません。

そんな育成の状況ですから、何が行われているかと言えば・・・
●怒鳴るコーチ
●コーチが望むことをしなければ不機嫌になる
●試合中に自分専用のいすを持ってきて足を組んで座りっぱなしで偉そうに命令する
なんて人を見るわけです。

で、「俺は○○」を育てたというプライドでやっているわけです。

しかしながら本気で育成を考えているコーチからそんな言葉を聞いたことがありません。

「○○くん頑張っているね」と言われたら「頑張っていますね、私も応援しています」というのが、私が知っている素晴らしいコーチたちです。

そしてもっといえばコーチングではなくティーチングしている人が多いと感じています。

これはU-15のコーチをさせてもらっている(いた?w)立場から言わせていただきますが、ティーチングしている人があまりにも多すぎます。

競技者の自主性なんかくそくらえというコーチを「よく」見ます。

そのコーチが「世界基準」とか「プロを目指せ」とか「今日の審判はクソ」なんてことを言うものですから、とてもリスペクトをされているとはちっとも思いません。

・・・長くなるので(2)に続きます。

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