NSP CLUB松戸の考え方

NSP CLUB松戸を立ち上げてから1年半が過ぎようとしています。

二学年で30名以上となり、現在は松戸市少年連盟への登録を打診しているところです。

登録をしようと思ったのは単純なことで、選手たちに試合を経験してもらうためでしかありません。

ただそれだけのことです。

松戸市連盟としては、十数年(できかないかもしれない程)ぶりの新規チーム登録(チーム分割ではなく)ということで驚きで迎えられているそうです。

私たちは現在松戸市立栗ケ沢小学校で土曜日に活動をしており、日曜日は練習場が不定のため練習試合をしたり、市内の公共施設やフットサル場を借りて活動をしています。

もちろん近い将来には日曜、休日の練習場を確保するために動いておりますので、練習環境も整ってくると考えています。

この後は長くなるので先にコンセプトを
・サッカーと人生を楽しむ
・自分で考えて行動をする
というのがNSP CLUBの方針です。

さて、ではNSP CLUB松戸というのはどういう方針で考えているのかなどを書いていきたいと思います。

まず、代表の私はサッカーが好きで小学校の頃からひたすら続けてきただけの、ごく普通のサッカーがすきなオヤジ(もうジジイになりつつありますが)にすぎません。

しかし、そんな私でも2019年には全国シニアサッカー選手権東京予選で優勝したチームに所属いたため、韓国で行われた東アジアシニアサッカー大会(日中韓)に日本代表の選手として出場することがかないました。

という程度のサッカー好きな人間であります。

そして私の相方ですが、高木成太というコーチです。

知る人ぞ知るというプロサッカー選手でしたが、ヴェルディ川崎(J)~横浜FC(JFL,J2)~東京ヴェルディ1969(J1)~横浜FC(J2)とプロとしてのキャリアを積み、Jリーグ入りを目指したJFLのFCホリコシ、東海リーグ時代のFC岐阜、そして東海社会人へチャレンジした時のM.I.Eランポーレ(現:鈴鹿ポイントゲッターズ)でプロ選手としてのキャリアを終了させました。

高木と私は横浜FC立ち上げの頃に出会い、それからずっと友人として付き合ってきた中で、選手時代に「成太が引退したら葛飾で(工藤の居住地)スクールでもやるか」という冗談を言っていたら、本当になってしまったというものでした。

当初は高木成太サッカースクールとして葛飾区の公共施設を利用して2007年6月にスタートしました。

コンセプトは当時から変わっておらず、サッカーを楽しむために自分で考えることができるようになることを伝えてきたように思いますが、その中から現在FC大阪の澁谷雅也くんが出てきました。

ですが、私たちとしてはこういう素晴らしい選手は選手の努力でしか出てこないと思っていて、私たちは練習場所と考え方のヒントとスキルを伝えたに過ぎないと思っています。

それはもし今後クラブから日本代表クラスが出てきたとしても同じ考えでいるのは間違いがありません。

結果は選手が頑張ったからこそでただけのことです。

現在、コーチは高木と工藤の二人体制で、アシスタントコーチとして大坂、染井の合計四名体制で行っています。

練習参加してくれるお父さんも何人かいらっしゃいますが、クラブのコーチとしての方針は「自分の子供の学年は担当できない」ということがあるため、今のところお父さんコーチで手をあげる方はいらっしゃいません。

子供が現役のU-12の選手のうちは難しいと思います。

では練習場ではどのような感じかと申しますと・・・

怒鳴り声など全くありません。

これは当たり前のことだと思っています。

選手たちへの声はほめたたえる声がほとんどで、あとは「惜しい!」などが出るのと、状況をフリーズして説明をするときの大きな声です。

フリーズをしたときの声に関しては、小学生にもわかりやすい日本語で伝えることに専念し、難しい単語や伝え方はしないように努力しています。

そして、共通のサッカー語を持つように小学校一年時から少しずつ伝えていくようにしています。

練習は90分間で、前半はまず導入で体を動かしてから基礎練習を行い、少数での対面からゲームという流れで進めています。

最終的にゲームの中でどういうことを今日はやらせるのかを高木、工藤で考え共有しゲームまでの流れを作るようにしています。

今後はアシスタントの二人にもコンセプトを理解してもらい、もう少し大きな組織となった時に、高木並みに選手へ声掛けができるようになってもらおうと思っていますし、二人はそれができると感じたからこそアシスタントコーチとしてお願いをした次第です。

また、もう少し大きな組織となった時にはコーチを招聘しようと考えており、実際に数名には声をかけています。

U-12年代で実績のあるコーチにきていただき、最低でも各学年に1.5名の専任コーチが当たるようにとまずは考えています。

将来的にはU-15まで作りたいと考えてはいますが、今はまずU-12を6学年そろえ、楽しいゲームができるそういうクラブにすることを目標にしています。

その中で、もう一人プロ経験のある少年期指導に向いたコーチを招聘できればと考えています。

プロ経験があるだけではだめです。

「少年期指導に向いたコーチ」というのが重要で、私は成太に感じたものは彼は育成にこそ向いていると感じるからこそ一緒にやろうと決め、15年一緒に活動をしているのです。

少年指導に向かなければ、今はお休みをしていますが社会人チームの監督をしてもらおうと思っていました。
(事実2010年から3年、M.I.EランポーレFCの監督で東海リーグを戦っていましたし)

ところが私は社会人よりも少年に向いていることをいち早く見抜いていましたし、横浜FCやヴェルディでのサッカースクールでも実績を残すことができたのは、間違いなく彼が少年指導に向いていたからだと自信を持って言えます。

少し長くなりましたが、NSP CLUBの考え方とコンセプトは先ほど書いた通りですが、代表として成太に望んでいるのは「少年を大人にする過程で、必要なものを伝えていく」というもので、その伝えることはヒントだけで十分で、選手たち自らが考えていかねば未来は切り拓かれません。

成太と私はサッカーを通じて人生を楽しんでいますし、心が豊かな人生を過ごしています。

また、自身で考えることを主としてできるようになっているため、二人とも人に雇われて動くのではなく(それが悪いとは思いません、ほとんどの方はそういう人生だと理解しています)成太はコーチとして、私はフリーランスのコンサルタント、エンジニアとして生きているのは、生きる力を持って考えることができるからだと考えています。

もちろんサラリーマンが悪いのではなく、サラリーマンになって自身がどう生きるために動くのかというのが重要な点であり、どのような状況でも自分が何をなすべきなのかを考えられる社会人になってほしいからこそ私たちが伝えられるものがあるのではないかと思います。

あとU-12の月会費の考え方ですが、少なくとも今の世の中の景気動向であれば4000円を上限としてしか考えません。

プロのコーチなんだからもっととってもいいじゃないという意見もありますが、少なくとも成太と私が決めたのは「できるだけ多くの人に無理をしないで来てもらえるようにしたい」ということで会費の設定をさせていただきました。

そのため今後はクラブというよりコーチ招聘などのために地域のスポンサーを募集していかなければならないと考えています。

一年でそれこそ一万円からでも構わないと思っていますので、スポンサーになってもいいという方や企業がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をいただければと思います。

長々と失礼いたしましたが、結局何をといえば最初のコンセプトが一番大切であり、あとはそれに対してどうやっていくかということだと思っています。

どうかNSP CLUB松戸を応援していただき、また選手の参加をしていただき、松戸市のクラブとして努力をしてまいりますので、よろしくお見知りおきをお願いいたします。

NSP CLUB松戸は夏休みです

それぞれのクラブがいろいろな方針でやってらっしゃると思いますが、私たちNSP CLUBは8/8から8/26までを夏休みとし、すべての練習をやめました。

夏休みを自分で経験する、家族と過ごす、こういう時間にしてほしいこと、また夏の一番暑い盛りに練習することに対して、高木と工藤が否定的なことから夏休みとしました。

「いやいや、暑いときにこそ精神が育つ」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうし、私たちはそれを否定することもありません。

なぜならそれはクラブとしての方針であり、信念であるわけですから。

簡単な話なのですが、私たちは夏休みを長期でとるとしただけのことです。

小学校三年生から夏に合宿をしたいと考えていて、今年できた保護者会の方々と話し合いをしていきたいと思っています。

夏休み前にするか、夏休み終わりにするか、様々なことを考えながら、保護者会と進めていければと思っています。

現在、クラブのコーチは高木、工藤の二名、アシスタントコーチが二名、スタッフが一名で行っていますが、練習には有志のお父さんも参加されています。

お父さんコーチという選択肢もあるのですが、決めたのは「お子さんのいる学年は担当できない」としました。

これは、コーチが同学年を担当した場合に、コーチの子供が優先されているなどの誤解をうまないためと、コーチの熱意が子供だけに向いているような誤解を生まないためです。

NSP CLUBは子供たちのため、選手たちのためこれからも努力して参ります。

長期の夏休みもその一環です。

ちなみに…彼らと会えなくて実は寂しかったりします^^;

ピッチの内外共に罵声はいらない

過去に育成年代のベンチの罵声についてエントリーしたことがありますが、先日もあるグラウンドではコーチの怒鳴り声が響いていました。

何度も、何度も、何度も書きますが、まだそんなコーチや監督がいるのかと思うとともに、なぜそのような指導者がいるクラブにお子さんを預けるのか、いくら強豪であろうと私には理解ができません。

自分のお子さんは潰されないと思っていたら大間違いです。

何人もの選手が、くじけてしまっているのを、監督、コーチのただ言いなりになっているのをさんざん見ています。

しかし、今回申し上げたいのはピッチの外からの声でも、審判に対するものということです。

どこどこのサポーターだとおっしゃって、クラブを応援するのは良いことだと思います。

だが、主観的にのみ事象を捉え、特にレフェリーに対する罵詈雑言は到底許すことのできるものではありません。

レフェリーは過ちを起こした場合において、割当停止などの罰則を受けることがありますが、サポーターの方々はスタジアムでよほどのことをやらかさない限り出入り禁止などの厳しい措置はありませんし、それどころかSNS等でレフェリーどころかレフェリーに関して「サポーターの願う結果ではない発言をした」解説者の方や、元レフェリーの方への攻撃をしています。

当然ながら現役のレフェリーのSNSアカウントにも届くわけですが、一個人に対して「死ね」だの「レフェリーをやめろ」だの、一方的な思い込みで他者を傷つけていいはずがありません。

私は何度も書いていますが、そういう一部サポーターの暴挙(もちろんほとんどのサポーターの方はそういう方ではないと知っています)によって、クラブの価値そのものを傷つけることになりますし、先日も某チームで「負け試合が続いているのに拍手をするな」だの、声を出してはならないのに暴言やブーイングがあったりと、ただただ魅力を減少させるだけの行為をさせる人たちは排除すべきだと考えています。

そして、そのサポーターを見て見ぬふりをするサポーターも、私は同義に捉えることもあります。

その最たる例のチームが先のような行為をしているわけです。

この20年以上何も変わっていない。

・・・と、どこぞのクラブの問題だけではなく、ほぼすべてのクラブのサポーターが一方的な目線でレフェリーや関係者を言葉や態度で傷つけることは、良いレフェリーを育てなくなる行為に他なりません。

もし間違っていると思うのであれば、冷静に事象を検証し、その上で提案を行うべきであり、感情的になり他者へ怒りをぶつけるべきではないのです。

レフェリーをよりよくするために、私達インストラクター、アセッサーが存在しています。

もちろんそのインストラクターも千差万別ではありますが、サッカーの魅力を増すためのレフェリーを育てていきたいと誰もが願っています。

どうぞレフェリーについて、冷静なるご意見はありがたいのですが、罵詈雑言はやめていただき、特にプロリーグは必ずアセスメントが行われますので、アセッサーおよびマッチコミッショナーにお任せいただければと思います。

ピッチ内での(厳密にはピッチの外でテクニカルエリアですが)罵詈雑言についても、試合進行に関わる立場にもありますので私も努力をしてまいりますが、どうぞ保護者の皆様も「プロにしたい」「うまくさせたい」だけではなく、お子さんの心の成長のことも考えていただき、そうした指導者という人たちの罵詈雑言をなくするようにしていただければと思います。