ランニングフォーム(審判編)

審判をやっている皆さんに問います。

『走る時のフォームを気にかけていますか?』

多くの方がフォームを気にされていないのではないかと思いますが、それは特に少年サッカーや地元の市区町村レベルで審判をなさっている方が特にそうではないかと思っています。

アクティブレフェリーの方々を見ても、私から見て多くの方がフォームを気にして走っているとは思えず、たぶん気にしていないのではないかと感じます。

単純に言えば、陸上競技の短距離走と、サッカーの審判のフォームは異なります。

短距離走の場合は初期で一気にスピードを出すため、前方への視界を狭めた上に、左右の視界は考えずに走ります。
もちろん後期は余裕がでて体が起きてしまえば、左右視界も開けますし、前方視界も明るくなります。

サッカーの審判の場合は、前方視界を狭めることはおろか、左右の視界さえも狭めてはいけません。

端的に何を言いたいかというと、走るときの姿勢が異なるのです。

極端な例としては・・・

短距離走ではこのように前傾姿勢で走ります。

しかし、審判の場合にはこうやってしまうと視界が狭くなるため、以下のようなフォームを利用した方が見やすくなります。

良い素材がなかったので少し変ではありますが、先ほどの画像と見比べていただければわかりますが、体を起こして走るということになります。

当然ながらその人のトップスピードを出そうとすると、最初の画像のように前傾姿勢で走ることにより、体重が前にかかりますからスピードそのものは上がります。

しかし、先ほどから書いているようにそれでは頭が下を向いているために、視界が狭まるということになります。

視界が狭まるということは、競技者がなにをしているのか、ボールの位置は・・・など、本来審判が一番見ていなければならないものが見えなくなってしまう可能性があります。

そのため、私は後者の走り方を特に極端にして、上半身を「腰に乗せる」イメージで走るようにしています。

サッカーをやったことがある人ならわかりますが、次のプレーを意識してボールをタッチしながらドリブルをしている時の走り方です。

極端なスピードは出さないけれども、実はこの走り方は疲れが少なくなります。

体重を腰に乗せることにより、重心が中央からずれていないため、足腰に余計な負担がかからないのです。

その上でスピードを上げる際には下半身をトップスピードを出すためのフォームにして、腰を伸ばすようなフォームで走るようにしています。

それによりより広い視界での判断ができるため、審判としての視界確保が可能になります。

体力がなくなってくると、実はこの腰に乗せる走り方ではスピードがでないため、どうしても前傾となってしまうことがよくあります。

そうならないためにも、腹筋と背筋を鍛えることで、走り方・・・フォームを自然な形に持っていくことにより、より楽に走ることが可能となります。

本当は台東区などでの審判研修会でやりたいのですが、なかなか人が集まらないのですよね・・・

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