警告・退場を示すときと審判について

今日は少しまじめに審判のことを書いてみます。

私は東京都サッカー協会の審判派遣を受けております。
さらに、台東区サッカー連盟の審判部副部長をさせていただいております。

個人的に、サッカーにおいて審判というのは、寿司のガリのようなもので、何もなければいなくてもいいものだと思っています。

しかしながら、そうもいかないのが人間が行う競技というもので、いつも審判として、プレーヤーとして悩んでいます。

派遣審判ではなくて、自分が参加するシニアチーム帯同審判の例です。

たとえば、ある試合で私が決定的な得点機会の阻止でゴールキーパーを一発退場にしたことがあります。
頭の中では規則のなにに合致するのか、その場合の対処はどうするのかなどを一瞬のうちに思い浮かべ、規則どおりの判定を下すということをしています。
「厳しい」という声も聞こえましたが、明らかに得点を阻止したプレーであるため、心を鬼にして規則どおりのことをするのです。
そして試合後に後悔するのは一発退場の場合は、審判報告書二枚目の重要事項まで記入しなければならないわけで、なぜか主審が反省文のようなものを書かなければならないわけですが、試合中にそれを書きたくないなどと思ったりはしません。
しかし試合後に「あ~二枚目だ・・・」と思うことはあります(笑)

その試合の後に自分たちの試合があるわけですが、審判の基準が明確ではなかったり、ファウルを7~8回行い、注意もされているプレーヤーに対して警告さえしないのです。
決定的な得点機会の阻止ではないけれども、ゴールエリア内で引き倒されたのでPKをもらったりしましたが、繰り返しアタックがされても警告をされないのですから、そのプレーヤーは危険なプレーを続けることになります。
挙句、私の味方プレーヤーに対して危険なアタックをした上、何事もなかったように「俺は悪くない」とやったものですから私はその選手に対して、「いい加減にしろ!」とやったのですが、審判はそこでも注意をするのみで試合後まで結局彼は注意だけで終わるという苦い結果になりました。
(私は複数回アタックされて痛みました^^;)

こういう審判にあたると、残念な気持ちになることがあります。
まあ、自分の所属するリーグの審判のレベルがこうなんだと思うようにしていますが、それにしても審判のレフェリングに対しての問題点は散見されます。

台東区サッカー連盟でも、今年からいろいろチャレンジをしようと思っています。

今まではチャレンジしても「サッカーだけやりたい」というチームのメンバーだけでしたが、他部の部長も「審判のレベルを何とかしたい」「審判の成りすましたある(資格者を装う)」ということで、ようやく理解を示してくれました。

最初に書きましたが、何もなければ審判は不要なのですが、60分以上のゲームの中では必ず何かが起こるわけで、審判がきちんと機能しなければならないのです。

そのため、できるだけ本部に役員もしくは協力者にいてもらい、試合結果だけではなく審判の動きとファウルに対しての判断、もしくは判断ミスを報告してもらおうと考えています。

また、副審に関してはゆるくしていましたが、有資格者であることを示すために、審判証を必ず「顔写真付」の状態で持ってきてもらうようにする予定です。

成りすましは顔写真が貼っていないものを使いまわしたりしているので、そういうことをなくする努力をしようと思っています。

あとは友好的な市区連盟、協会と合同で審判の研修会をしようと考えています。
ただの審判だけではつまらないでしょうから、自分たちでゲームをしながらフリーズをして、その事象に起こったプレーをどう判断するのかということをやってみようと思っています。

少年部の審判の掘り起こしも行い、東京都のアクティブを目指すような審判員の育成も考えています。

NSP CLUBとしてもレフェリーの育成とプロフェッショナルレフェリーを目指す若者のサポートを考えているため、そういう部分とも合致しているので協力をしながら行えるようにしたいと考えています。

スタジアムも作るぞ???

どこにそんな施設を「葛飾区」が作るのでしょうか。

今日のスポーツニュースに「南葛SC」が掲載されていたようです。

2020年にJをめざすとなっていますが、現実的に不可能であることは間違いがありません。

現在、南葛SCは東京都社会人サッカーリーグ三部です。

2015年 三部優勝
2016年 二部優勝
2017年 一部優勝、関東リーグ参入戦勝利が絶対条件
2018年 関東二部優勝
2019年 関東一部優勝、地域決勝大会で二位以内が絶対条件
これで2020年にJFLとなります。

では現実を見てみましょう。
現在、関東でJリーグ参入を目指していてはっきりしているのは以下です。[内は前年の順位です]

【関東社会人一部】
 ブリオベッカ浦安[関東一部1位・地域決勝グループリーグ2位敗退]
 東京23フットボールクラブ[関東一部2位]
 VONDS市原[関東一部3位]
 ジョイフルホンダつくばFC[関東二部1位]

【関東社会人二部】
 早稲田ユナイテッド[東京2位、関東リーグ参入戦優勝]

【東京都社会人一部】
 Criacao[東京一部1位・関東リーグ参入戦準決勝敗退]
 LB-BRB TOKYO[東京都一部5位]ex.慶應BRB
 FCフエンテ東久留米[東京都一部9位]

【東京都社会人二部】3ブロック
 FC GIOCO世田谷[東京都二部6位]
 スペリオ城北[東京都二部2位]
 アローレはちきたFC[東京都二部3位]

【東京都社会人三部】6ブロック
 南葛SC[東京都三部2位]

【東京都社会人四部】
 Suginami City Football Club

こう見ても、南葛SCは関東で現在J参入と言っているチームの中で12番目であり、リーグで言えば60チームぐらいが上位リーグにいることになります。
※他県の二部リーグ、一部リーグを除いても・・・です

東京23フットボールクラブは、プロの監督を据え、元プロなどを揃えていても関東一部で二年足踏みをしています。

地域決勝大会に進んだ浦安は、グループリーグで敗退しました。
皮肉なことに全国社会人枠で地域決勝に行き三位となった関東二部のクラブ・ドラゴンズがJFLに参入するという結果になっています。

スペリオ城北は城北ランシールズの頃から数えて7年目の東京都二部です。

Criacaoも東京都一部で優勝しましたが、残念ながら関東リーグ参入戦準決勝で敗退し関東リーグに昇格できませんでした。
これまた皮肉なことに2位だった早稲田ユナイテッドが参入戦で優勝し、関東二部への昇格を果たしています。

審判として東京都一部、二部の試合は割当で担当することがありますが、はっきり言いますが東京都のレベルはかなり高い方です。

そこに現在東京都三部に何年も所属している(常盤クラブ、葛飾ヴィトワードとして)南葛SCが、東京都で5番目か6番目にJ参入とはいかないと思っています。

むしろこれらの中から統合できるものを統合して、周辺の市区を連合した形で練習場、試合会場を整備した上で、それぞれの市区から認可される運動としてなされなければならないと考えており、そこに一番近いのは東京特別区をホームとしたいと宣言している東京23フットボールだと考えています。

関東一部でそれ以外は東京ではなく、関東二部以降はすべて東京都のチームですが、早稲田、慶應という大学出身に本気が見られ、組織、スタッフともに充実させているのが気になります。
また評判の良し悪しは別として、早稲田ユナイテッドは育成やスクールに力を入れているために、知名度はあります。

ちなみにLB-BRB(旧:慶應BRB)が東京になっている(ホームグラウンドは日吉じゃないの?と突っ込みを^^;)のは、考えてみれば東京都社会人一部なのですから本拠地としては東京都なんだと納得しました。

では冷静に南葛SCを見てみます。

1.自前のグラウンドがない
 →区のグラウンドを火曜日、木曜日に「独占的に優先使用」している=サッカースクール等に使用
 →それ以外にも火曜日、木曜日しか使用できない陸上競技場を「独占的に優先使用」してスクールを開催しようとしている
  ※月曜日、水曜日、金曜日は陸上の個人使用が行われている
2.サッカースタジアムがない
 →葛飾区総合スポーツセンター陸上競技場はあくまでも陸上競技場
 →トラックも6レーンしか取ることができなく公認とならなかったのはなぜか=狭い土地に作ったから
 →サッカー専用スタジアムに作り変える???→葛飾区の陸上競技場がなくなってしまう
  ※北区は陸上競技のため北運動場に人工芝を敷くことができません
3.東京都社会人サッカーリーグ三部である
 →これが最もやるせないことだと思います

1.についてですが、これが最も問題だと考えています。
区有財産を「葛飾区サッカー連盟」の枠で優先使用していることははなはだ疑問でしかありません。
前から申し上げているとおり、南葛SCであろうと区内の一団体でしかなく、そこにかかわる人にしか恩恵がないにも関わらず、優先利用をさせていることに対して断固反対いたします。
※具体的には選抜された子供か選手、スクール生のみが恩恵を受けることになります
これをもし本当に行うとしたなら、区議会できちんと承認されることが必要だと思いますが、それを区民が本当に望むのかを確認するべきです。
それであれば私もこれ以上申し上げることはないでしょう。
ただし、それが決まったとしても変な運営があった場合には、同じようにつっこみを入れさせていただくことになるでしょう。

2.についてですが、これは夢段階だとしても、空き地のない葛飾区でどこに作るのでしょうか。
また作るとして駅から徒歩15分程度で行くことのできる、近隣住民から反対の出ない土地はどこにあるのでしょうか。
サッカー専用スタジアムを見ても、柏サッカースタジアム程度の広さが必要であり、そこは公園の敷地の中にあるわけです。
しかしながら葛飾区には区の公園や広場、空き地でそのレベルのものはなく、現実的に難しいと考えます。

3.ですが、これは強化するべきだと思っています。
ただし、そこにどれだけのお金が発生するのか理解しているのでしょうか?ということです。
FC大阪や奈良クラブがJFLに参入しましたが、彼らが地域リーグのときに数千万単位の予算があったのは当然の話です。
それはアマチュアカテゴリながらも、元プロ選手を呼んだり監督を招聘したりしなければならないためにかかるお金です。
母体を持たない南葛SCはその強化費をどこから捻出するのでしょうか。

実際に地域決勝大会に二度進出し、一度目は全敗、二度目は一勝で終わった「FC鈴鹿ランポーレ」を良く知っています。
ランポーレは今年から運営を含めた体制を一新し、今までとは比較にならない予算をつぎ込んでいます。
それには運営母体が入って、まるっきり違う組織として動いています。
今まではGKの水谷選手がJリーグ経験があるとはいえ、それ以外はアマチュアカテゴリの選手ばかりで戦ってきました。
しかし、昨年はそれでも東海社会人リーグで優勝を果たし、地域決勝大会に進みましたが、完全アマチュアのクラブ・ドラゴンズは別として、FC大阪、奈良クラブの足下にも及ばなかったのです。

では南葛SCを応援することがないのかといえば、いろいろと変えるのであればその日が来るかもしれません。

先ほどの条件の1をまずはクリアすること。
区有財産ではなく自前のグラウンドを用意するべきです。
それが葛飾区にある少年少女チームやジュニアユース、ユース年代への公平なグラウンド利用にもなりますし、現在の状況では区民に公平ではない状況になっているからです。
まずはこれを果たしていただきたい。

そして「その上で」葛飾区議会が「年数億円」程度の予算をつけて、全面的に区の応援するクラブだと宣言することが必要です。

そうしたら私たちはそこを倒すために必死で強いチームを作ることができますが、今のままでは不公平であり公正でもありません。

葛飾区の皆さんに考えていただきたいのは、本当に葛飾区にJリーグのチームを作りたいのかということ、公平、公正を守るのだということ、子供たちに機会の均等を与えることを年頭にしていただき、より良いものをみんなで作っていきたいと思います。

東京カップとにいじゅくみらい公園における南葛SCについての疑問

にいじゅくみらい公園グラウンドの利用に関して疑問があったので残しておきます。

東京カップ(東京都社会人サッカー連盟の天皇杯予選)にて、にいじゅくみらい公園グラウンドを使用していました。

2015年1月25日は、東京カップの前に女子の大会が行われていたようで、葛飾区サッカー連盟が取得していたものと思われます。

葛飾区サッカー連盟が東京都サッカー協会にグラウンドを提供したことは理解します。

ですが東京カップは抽選でドローが決定するはずですが、1/25に「南葛SC」が二回戦を行うというのは偶然なのでしょうか。
もしドローが決定した後に、南葛SCが入るであろうところににいじゅくみらい公園を割り当てたのであれば理解はします。

それと通常はグラウンド内に立ち入りはできないのですが、にいじゅくみらい公園グラウンドの本部とは反対方向のベンチ(グラウンド内)に南葛SCのスポンサー席が設けられていたのはどういうことでしょうか。

たとえば東京カップの場合、大井第二球技場であったり、駒沢第二・補助競技場を使用しますが、グラウンド内にそのような人たちが立ち入るスペースを設けることはありません。
※スタンドがあるじゃないかということとは違います(以下にグラウンドレベルの話を書きます)

また東京カップに審判として参加している立場としては、スポンサー云々の前に同じグラウンドレベルに観客が入ることは、試合進行において邪魔となる要素が増えることになります。
さらにいえばもし万が一その人たちが試合中に立ち上がりグラウンドに入ってくるようなことがあった場合、誰が責任を取ることになるのでしょうか。
にいじゅくみら公園ではさえぎるものは移動可能なパーティションのみで、簡単にフィールド内に立ち入ることは可能です。

審判員として観客がグラウンド外に入ることには全く反対をしないどころか、衆目の環境で審判ができることは緊張感が増してより良いものを出そうと考えます。

ですが、グラウンドと同じレベルに観客が入ることには違和感を感じます。

これについては東京都サッカー協会と、葛飾区サッカー連盟、南葛SCには疑問を感じました。

私が南葛SCのやり方に反対するから言うんだろうと邪推される方がいらっしゃるかもしれませんが、社会人三部のゲームで審判を勤めさせてもらいましたが、本部側に協力者がいたのでそれを本部とは逆のサイドにいてもらうようにしたのと、さらにグラウンドと隔てた花壇のようなものがあったので、その外から出ないようにとお願いをしました。

なぜなら万が一彼らがそこを乗り越えてグラウンドに侵入した際、当然ながらその該当クラブに対しての報告を審判報告書に記入しなければならないからです。

それが運営するクラブのことを守ることにもなります。

勘違いしてほしくないのは、南葛SCも普通に街クラブとして「他のクラブを押し退けてグラウンドを取得する」というようなことをやめてほしいだけです。

火曜日、木曜日のにいじゅくみらい公園の占有と、今後行われるであろうスポーツセンター陸上競技場の占有をやめてほしいだけです。

葛飾区サッカー連盟少年部に所属するチームのコーチ達は、それらのことを大きな声で言えないのは何度も書きますが、私(工藤)と同じように連盟からはじきだされるのが恐いからいえないのです。

連盟から処分を万が一受け、チームに所属する子供たちに迷惑をかけたくないという「人質をとられている」から言えないだけなのです。

私はすでに葛飾区サッカー連盟がたてた弁護士と話をして、私(工藤)の活動を任意団体である葛飾区サッカー連盟が止めることはできないのと、新規で少年チームを立ち上げた時にも、通常の審査と同じ手順を踏むということを確認しています。

もし謂れもなき活動停止があった場合には、当然ながら本気で戦います。