日本代表、ロシア終戦

ワールドカップロシア大会において、日本代表はベルギー代表に敗れベスト16にて散りました。

個人的には応援はしているものの、今回の代表には全く期待をしていなかったので、大いに期待外れをしてもらい、ある意味感謝しています。

にわかだろうとなんだろうとファンが増え、サッカーの会話が仕事場でもあふれたわけですが、やはりグループリーグ三戦目については、ネットも含めて評価が分かれました。

私はあんなことはするべきではないということなのですが、たぶん多くの人と違い「日本のやることではない」とか、「かっこ悪い」「卑怯」などというものではありません。

日本代表は過去にも二度ベスト16を経験しているわけで、世界的にジョークととらえられようがなにしようが、ワールドカップで優勝を公言しているのですから、少なくともベスト8に行くための戦いをするべきだと考えています。

そのため主力を休ませるのは結構だが、最終戦に余裕がない状態で賭けに出るなどばかげたことはやめるべきという考えです。

しかしながら、日本の目標はまだ決勝トーナメント進出なのだからこれでいいという意見もあっていいと思っていますし、それぞれがそれぞれにおいて考えが違って当たり前なのですから、論を闘わせることはあっても、相手を口汚く罵るようなことは全くありません。

むしろ相手を口汚く罵る人を軽蔑します。

結果論として決勝トーナメントに進んだのだからグループリーグ最後の10分間は報われたという意見はわかりますが、私は「じゃあ主力を休ませてトーナメントに臨んで負けたという『結果』はどう捉えるのか」と申し上げたくなります。

ベスト16でいいなら、主力を休ませる必要はないわけで、今回の代表監督である西野氏はベスト8をまずは目指したはずです。

ですから結果論で言えば彼は失敗をしているわけで、まして11人相手に勝つことができなかった氏を、最大限の評価などできようもないわけです。

日本人監督待望論というのがありますが、私は残念ながらまだまだだと思っています。

海外の監督人事を見ていて思うのですが、やはり「監督を中心としたチーム」が優れており、監督一人がポンとやってきて強化するなんてことはありえないわけです。

ですから日本協会の強化担当などとタッグを組み、世界的なスカウティングを行い、対戦相手を徹底的に分析するとともに、国内外では日本選手に対して日頃からの課題を出し、リーグ戦での注文を出し、それを監督が要約するような、そういう仕組みを日本人監督が海外で評価されるような、そんなことができてはじめて日本人監督を輩出してもいいのではないかと考えています。

その意味では元ジュビロの藤田氏に期待をしているわけですが、海外での活躍を祈っています。

今回の代表からは「長谷部」「香川」「長友」「本田」は引退するのだろうと思っています。

残念ながら西野氏は若手の登用がほぼなかったわけですから、今後はW久保、伊藤達哉、平川、中島など若い世代にスイッチしていっていただきたいと願っています。

そして次回から楽になってしまうアジア予選を重視するのではなく、アジアの予選とワールドカップやその他の大会、TMなどは戦い方を全く分けるつもりで臨んでいただきたいと考えます。

極論アジア予選はABチームで、ワールドカップはAチーム、ヨーロッパ南米とのTMはAチーム、それ以外はBチーム、そのチーム編成は絶えず入れ替わるような、そんなことをしていければ日本はもっと強くなると思っています。

しかし、日本協会がいつまでも旧態然としているのであれば、日本サッカーは凋落の一途をたどり、たまにいい選手が出てくる程度の国になってしまうでしょう。

そうならないためにも私たちサッカーファミリーは日頃から議論をし、サッカー協会へ意見を申し述べ、日本代表の強化につながるボトムアップをグラスルーツから行うことができるような環境を作っていきましょう。

それが私の望むことです。

One comment

  1. ベルギーとの戦いで、勝負の分かれ目になったデ・ブライネ選手と山口蛍選手のシーンですが、何年か前にジュニアのサッカーで投稿させて頂きました事を思い出しました。あのシーンで、日本は数的不利の状態であのカウンターを止めるには確率が低いと思いました。縦を切る事で、デ・ブライネ選手はサイドに展開したと思いますが、その後山口選手がサイドを気にしながら自陣ゴールに戻りましたが、数的有利なベルギーがサイドから直接ロングキックでゴールを狙う確率は低いです。サイドに出た瞬間にサイドを捨てて自陣ゴールに山口選手が、ハイスピードで戻っていればシャドリ選手を止められたかもしれない。昌子選手の方が速く戻ってきました。(結局追いつく事が出来ませんでしたが) 交代時に、前からと指示があったと一部ネット上で書いてありました。生意気かもしれませんが、ゴールを守るのはGKとDFだけではなく、最終的には全員でゴールを守る事が小さい頃から身についていれば、少なからず違っていたような気がします。

Join the Conversation

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA