省みる心と、切り替える力

レフェリーを見ていて経験があるはずなのに、試合が荒れてしまいコントロールできなくなってしまうことがあります。

また、初心者では肝心な笛を吹くことができなかったり、適切なジャッジができなくなることで空回りしてしまうことがあります。

どちらも仕方がないことだと思っていますが、試合中になんとかリカバリしなければなりません。

また、失敗があったとしても次の試合以降に活かすことができればいいのですから、失敗を恐れて「恐いから審判をやらない」などと言わないで下さい。

あなたはきっと真面目な人なのですから。

ということで、不真面目代表の工藤です(いえ、冗談です^^;)

私は失敗した時にレフェリーでのミスを取り戻そうとか考えていません。

むしろ失敗したと感じても、次またミスをしないようにと切り替えをします。

これはキャラクターの特性であるかもしれませんが、子供のころからフォワードで得点をするのが役割だったため、シュートが一本外れたくらいで下を向いたり、考え込んだりせず、「よし、外れた、次!」のようにできたことが大きいのだと思っています。

仕事でもそうなのですが、失敗を恐れていてはそれ以上になることはできないと思っているので、この年になっても仕事でチャレンジをし続けています。

同じように審判だってチャレンジをしていかなければならないと考えています。

そのためにいつもより深く入って行ってカウンターとなって追いつかないとか、パス回しの真ん中に入ってしまってボールにぶつかるとか、そういうことは往々にしてあり得ます。

しかし、審判はなるべく近い位置で事象を見て、正しい判定をすることが必要なのですから、そうしたチャレンジはしていかなければならず、失敗をしたとしたならその事象を冷静に省みて、次に同じことをしないようにするためどうするのかを考えなければなりません。

精神状態に影響がないのでしたら、試合中に考えるのもいいかもしれませんが、それがもし次のレフェリングに響いてしまうのでしたら、試合後に考えてみることで次に活かすことができると思います。

あと、これは国際主審の受け売りですが、カードを提示する時、特にレッドカードを提示する時に、自身が興奮してしまっていてはいけません。

興奮したまま感情を見せた状態で退場を命じた場合、選手とぶつかる可能性もありますし、リスタート時に自身が興奮していることに気が付かず、その後のレフェリングが変わってしまったり、選手まで興奮してしまって試合が荒れることもあります。

ですから、カードを提示する時は深呼吸するくらいの気持ちで臨み、かつ遅すぎないタイミングで提示する必要があります。

この時に重要なのは「いうことを聞け!」とやるのではないということです。

選手としてフィールドに立った時、威圧的な審判というのがいますが、得てしてレベルが高くなったり、選手の年齢が高くなる(笑)とそういう審判はぶつかることが多くなります。

結果、試合をコントロールできずに荒れた試合になったりするわけですが、それは自身が結局落ち着いていられなかったからということもあります。

それがすべてだとは言いませんが、レフェリーは笑顔で、落ち着いてやることで、選手から信用を得ることができることがありますし、22人の中に通じるキーになる選手がいます。

その選手とうまくゲームを組み立てていくことで、ファウルへの予防であったり、楽しい試合への組み立てができるかもしれません。

一朝一夕にすべてがうまく運ぶことはないかもしれませんが、努力をし続けることでレフェリングの質が変わっていく可能性があります。

どうか、目の前の試合を一生懸命にこなして、まずは満足のできる試合を選手と一緒に作ってみましょう。

それが審判として「気持ちいい」という試合を経験することができるようになると思います。

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